~自分色 12~
我が家の 特殊な小遣い制のために
お金に関しては、ひどく 無頓着
物欲もなく、家にゲーム機は、なかった。
小学生時代は、ファミコンのドストライク
みんな 持っていたものだ。
だから、友達の家に行っては
ゲームをする。
たまにしかしないから うまくはないが
みんなで、和気あいあいと出来るものは
ほどほどに 楽しめた。
が、ドラクエという RPGで、
個人で、レベルを上げ、ストーリーを進める
ゲームが、登場し始めると
まわりで、見ているだけでは、面白くもない。
そんな環境が、うんだのか?
ゲームばかりを するような感じでもなく
昔の遊びを 授業で習った時には
コマ回しに 勤しんだり
竹とんぼ(プラスチックだったが)をやったり
一次的に スケボーも流行ったが
一次的な流行で終わり、
やらなくなったら、玄関で、靴置きに変わった。
そうこうしているうちに
ファミコンが、スーパーファミコンの登場で
いらないものになっていった。
そうなると 旧ゲーム時代の
ファミコンが、私の手元に くることになった。
町の子供たちは、裕福だ。
古くなったゲームを くれるなんて・・・
そうして、私も ゲーム機をてにすることになった。
が、話は、スーパーファミコンにすり替わり
ファミコンの我が家での運命も
わずかばかりであった。
こうして、田舎の中でも 町と村の格差に
触れながらも 友達からの 融資にて
生活を 送っていた。
こうやって、改めて書くと
貧しい 貧乏生活のように 聞こえるが
当時は、別に 何も 思わず
今日は、松くんの家
明日は、蔵さんの家
その次は、隆んち と
毎日 入れ替わりで、遊ぶ場所が、変わっていた。
そんな記憶しか残っていない。
社会人になって、都会の人の 幼少期を聞くと
バイオリンを習っていた。
いち早く、おもちゃ屋で、
最新のガンダムを買い、別の友達に
高く売って、小遣いを 増やしていたと聞いた。
都会では、ガンダムが 店舗に3台とかしか
入らないが、田舎へ行けば
ガンダムの入荷はなく、ジム、ザクなど
2級品しか 入らないのだよ
と、納得する説明を聞いた。
そもそも 生まれた環境が、違いすぎる。
バイオリンを習うだけで、
高級住宅街に住む そんな環境じゃないか!!
田舎の村では、長靴を履いて、
農業の手伝いを させられるのが
普通となっているんだぞ
と、環境による 格差は、致し方ない。
その中でも 楽しみを見つけ
やる気が、あれば 学校を休んででも
都会のおもちゃ屋へ ガンダムを手に入れるため
出向くやつも 居ただろう。
たまたま 私には、当時のガンダムには
興味を 感じなかっただけなのだ。
友達は、多かったと思うが、
毎日 遅くまで 遊ぶことはかなわず
6時くらいになると おもむろに
自宅へ 誘導させられる。
自宅に帰ると 姉2人と TVの戦争になり
結果、チャンネル争いに負けると
自分1人で、何を やって楽しむか?
超合金のロボは、あるものの
大、中、小 3タイプを 集めるほど
好きなのだが、使っていくうちに
壊れるもので、壊れた おもちゃは
ひっそりと役割を閉じる。
それからは、漫画を読むことが 多くなった。
漫画の何が 好きか?
絵自体に 興味を持つのは、自然な流れであるが
ストーリーに 魅かれることもしばしば
あんな発想が、どこから 出てくるんだ?
ぼくも 将来は・・・と
夢を持つような そんな感じが、好きだ。
サッカーに 興味を持ったのも
キャプテン翼に 影響を受けたからだ。
とも言えないんだが、
近所の人が、サッカー少年団に入っていて、
その人に 憧れた的な理由なんだが
わざわざ、そのことを 話すのも
面倒なので、キャプテン翼です。
としておけば、
『あぁ、そうなんだ。そうだよね』
との賛同で、話が、終わるので
端的な 回答のほうが
真の理由を 説明するより
時間が、かからない。
そんな理由を 裏に秘めながら
サッカーを始めた きっかけは
キャプテン翼に 憧れてに 決定された。