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淡彩に轍/詩集その2

綴る人、あるいは想う人

作者: 浅黄 悠

わたしは

あなたへ何かをはなすことはできない

もちろん歌もとどけられない

あなたとどこかへ行くこともできない

何かを見せることもできない

いっしょに笑うことも悲しむことも

何かを味わうことも

おなじ温度のなかですごすことも

そもそもあなたに会うこともできないでしょう


それでも

あなたがなにかの折に

わたしの存在を

知ることができたなら

わたしの残したものを見て

何かを思いだしたのなら

何かを見つけたのなら___

それだけをのぞんで生きることは

はたしていつまでできるのでしょうか

けっして永遠などないこの場所で


けれどたしかに

何の形もないはず

何の音もないはずのものでも

あなたに伝わるものはあると

うたがいもなくただ信じていたときがあった





タイトル通り、最初は「何かを綴る人の動機」を書くつもりでしたが、書いているうち様々な関係や状況を表しているような詩になりました。なので、これがどういう詩なのかは読む人にお任せします。

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