3話*3節
「着いた〜!」
30分後。あたしたちは、マジックランドのエントランスにいた。
日曜日ということもあり、人は思っていたよりも多かった。
「悠くんと洸夜くん、遅いね…」
「おぉ…さっき後5分で着くってラインきてたけどな…」
お兄ちゃんたちの会話を聞きながら、ぼーっとしていると。
こっちを指差して、手を振る男子2人組を見つけた。
あたしは、お兄ちゃんの肩を叩き知らせることにした。
「お兄ちゃん、あの人たちじゃない?」
すると、お兄ちゃんはぱっと目を輝かせた。
「そうだよ!悠ーー!洸夜ーー!!」と大声をあげ、手を振り返す。
小学生か、おめーは。
「悠くん、洸夜くんおはよー。遅かったね」
「いやー洸夜がさー、朝飯選ぶのにめちゃ時間かけてさ…」
「いやお前も待ち合わせに遅れてきたやん?」
「なんたる不毛な争い…」
話についていけず、遠くにいる着ぐるみのキャラクター(たしか、猫の「ミャーム」だった気がする)を見つめていると、いきなり話しかけられた。
「ねーこの子が澄人の妹?かわいいじゃん」
話しかけてきたのは、洸夜さんだった。あたし、こういう人苦手なんだけど…
その時。「止めなよ、洸夜」と洸夜さんを止めにかかる声がした。悠さんだ。
「嫌がってんじゃん?美音ちゃん。」
わっ、かっこいい…
「ごめんねー洸夜くんこんな子だからー」と凛奈ちゃん。
「えっ、あ、うん。あの、悠…さん、ありがとう…」
うわ、あたし最悪。かみすぎ。
「うん、いいよ。だいじょぶ?」
そういって笑う悠さん。いや、あたしこの人とどっかで会ってる気がする。
うぅーーーん………。
かきすぎちゃった☆てへぺろ