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年上彼氏。  作者: もゑ
第1章 始まり
5/6

3話*2節

「ねー今日どこ行くん??」


電車の中にて。今ここにいるメンバーの中で、あたしだけが行き先を知らないでいた。


今ここにいるメンバー、というのもお兄ちゃんの友達2人(お兄ちゃん曰く(ゆう)さんと洸夜(こうや)さんというらしい)は現地集合らしくいまここにいないから、なんだよね。


「別に。大したところじゃねーよ」とお兄ちゃん。

隣で凛奈ちゃんがくすっと笑った。

「後もう2駅で着くよ。」


後もう2駅?

と、いうことは…。


「マジックランド?」


マジックランドとは、下沢駅(しもさわえき)(後もう2駅行ったところにある駅だ)の近くにある割と大きなテーマパークのこと。

あたしは、そのテーマパークのキャラクターの、ウサギの「リリン」が昔から大好き。

幼い頃(あたしが4才くらいだった頃)は家族でよく遊びに行った思い出の遊園地なんだ。(ちなみにお兄ちゃん(当時小3)は、車のキャラクター「カイリー」が好きだった。車好きはお兄ちゃんの黒歴史である(笑))


「お前、勘いいな。正解。」

お兄ちゃんは素直に驚いたらしい。でも下沢駅の近くに遊べるところってそこくらいだし。

「でも、何で?」

あたしが疑問を呟くと、お兄ちゃんはそっぽを向いた。うわー素っ気ない。


「あのね、美音ちゃん。」よっぽどあたしが心外な表情をしていたのか、凛奈ちゃんが袖をくいっと引っ張った。そしてお兄ちゃんに聞こえないようにこう言った。


「今日のメンバーに頼み込んでたよ、妹の喜ぶ顔が見たいからマジックランドがいいって」


お兄ちゃん…シスコン…。

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