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1話
「美音!おっはよー!」
「おはよう、かの」
今日も1日が始まる。
今声をかけてくれたのは、幼馴染みであり親友の東雲かのこ。
幼稚園の前…いや、赤ちゃんの頃から家族ぐるみで仲が良い。
「うにゃ〜。」見るとかのが頭を抱えていた。
「どーしたの?」
うにゃ〜って唸るのは困った事があるときのかのの癖。
どうしたんだろうか。
「ねー美音ー宿題の数プリやったー?」
「うん、やったよ?」
あー、写させて〜の類か。
「写させて〜」かのはぱしっ、と乾いた音を立て手を合わせた。
案の定…。しかも予想と全く同じだし。
「しょーがないな」
こんな事も、小学生の頃から変わんないな…。
これが、いつもと変わらない朝の風景。