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最上明のめんどくさい異世界生活  作者: うさぎらいもん
序章
6/11

ここはどういう世界?

魔術・・・それは言葉であらゆるものを操る、ある種の万能の才である。


と眼鏡男はすっと答えてくださった。


しかし、操るとは?




「あの、眼鏡さん」



「・・・・」



「あの、めが「ユーラン」


「え?」


「俺の名前はユーランだ。警備隊総長をしている」



よっぽど眼鏡呼びが気に食わなかったのか言葉をかぶせてきた。

外見的特徴を口に出すのは嫌な人なのだろう。



「ユーランさん、あらゆるものを操るとおっしゃいましたが、それは誰でも操れるのですか?」


もしかしたら自分にもできるかもしれないという期待が湧き出てくる。

そんなことが可能ならば、眠る時間が増えるし、寝やすい環境も整えやすい。


「いや、魔力を持っていなければただの言葉になる。

 ただ、誰しも少しは魔力を持っているし、足りなければ道具を使用するんだ」


「それは、魔力増幅器みたいなものでもあるんですか?」


「ああ、それはな・・・まぁ、座れ」


今まで立ちながら話をしていたが、ユーランは椅子を勧めてくれた。

その後ユーランも座り、二人で机に肘をつけて魔力のことやこの世界のことを話込んだ。
















ユーランと話してわかったこの世界は、

日本語を話しているように見えても違う言葉であるということ。

どういうわけか、日本語を私が書くとここの世界の言葉に勝手に変換されることがわかった。


世界地図を見せてもらうことができた。

まず一番大きな大陸はトール。地図から見て北東の方向にある。

そのすぐ下にある2番目に大きい大陸がエディム。

さらにトールとエディムの横にある少し小さめの国がラシカ。今私がいる国だ。

さらにラシカの下にたくさんの小さな島が集まってできたフェリデ諸島。

この4つはそれぞれ一つずつの国で、作法や文化が違ったりするものの、

基本交流が自由で現在友好条約を結んでいる。

魔法は使えるが、魔族はもう1000年も昔に仲間同士での争いにより滅びてしまい、

今はその魔族の血が薄い人しかいないそうだ。

しかし、魔術は廃れてはいなく、古い文献から様々なことを学び、後世に伝えて今に至るという。



「へぇ」


半分ほど聞いて机に肘をかけて眠たそうに聞いていると、ユーランの額に皺が寄る。


「ちゃんと聞け」

「意外と話長かった」


そういうと更に皺が増えた。

お堅い人だな、ユーラン。コッズを見習え。

女に叩かれるのは嫌だろうけど。



「総長、そろそろ巡回の時間ですけど」


ノックして入って来たのはまだ若い制服っぽいのを来た人たちだった。

ユーランの部下らしい。


「ああ、そんな時間か。コッズ、こいつを警備隊の宿舎へ案内してやれ」


「え、じゃあ結局警備隊に入れるんですか?総長さっきまで微妙な顔していたのに」


壁際でユーランとアキの会話を聞いていたコッズはいきなり話を振られて驚いたようだ。

少し飛び上がった。面白い。







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