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最上明のめんどくさい異世界生活  作者: うさぎらいもん
序章
2/11

はじめまして異世界人


状況を整理したいと思う。


学校の屋上で猫と一緒に寝てた、あの猫いい湯たんぽだった。


んで、1限さぼると決めて眠りに入った、寒くて起きたら草が目に入った。


寝直すから下に引いている毛布にくるまった。


で、こいつに蹴られた。


「なにしてるん、あんた」


思わずありえない髪色の青年の胸ぐらをつかんだ。




「いや、お前が何してるんだ」


べしりと手を叩かれてつかんだ手を外される。

よく見るとその男はイケメンだ。

だがしかし・・・



「寝ている人の腹を蹴ってはいかんと習わなかったのか」


不意打ちとはこれいかに。

じろりとそいつを見下ろす。

・・・・?見下ろす?


「お前、身長低いな」


第二擊が来た。

それをさらりと避けてその腕を持ち、背負投をする。


「よっと」


べしゃりと背中を打ち付けた青年はよぼよぼと立ち上がり、こちらに人差し指を向けてきた。


「お前がいきなり現れるからだろうが!

 走り込みをしてたら目の前に現れて起きたと思ったら寝たら誰だって起こすだろうが!」


親切丁寧に状況を話してくれた。ありがとう青年。

背負投して悪かったな。実際には謝らんが。


「そうか、そういうことか」


「なにがだ」


とりあえず、ありえない髪色の青年にここはどこだか聞かねば。

日本語通じてるから日本だとは思うが。


「ここってどこ?」



「ラシカ大陸のゴーラ近くエペ草原」



・・・・それ何語ですか?



「あー・・・じゃあ、あんた誰?」


「ゴーラのパン屋の一人息子サイク」



だめだ、わけわからん。

とりあえず


「はじめまして?ここ日本じゃないの?」



「ニホン?なんだそれ」


あやしい、あやしすぎる。

こいつの傍で寝たらとりあえず第3擊も来るかもしれない。


「あー、サイクさん。悪いんだけど、ゴーラってとこに連れてってもらえない?迷子なんだ」



「?まぁいいけど」



いきなり現れた不審者を自分の住んでいるところに案内するなんて頭の弱い子なんだろうか。

もしや、さっき背負投したせいで打ちどころが・・・・


「いっとくけど、ゴーラに着いたら案内終わりな。俺だって鍛錬があるんだし」



・・・・まぁ、いいか。


こいつが頭おかしいか、私が本当に迷子かはそのゴーラというところを見て判断しよう。



ゴーラってとこ、いっぱい昼寝スポットがあるといいなぁ。



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