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3月29日

笑うことに如何程の理由が必要なのかは、個人にも時や場所にも左右されますが、人間とはそんなことを考える暇もなく、笑っているのではないのでしょうか。それは、遥か空の上の神様も例外でなく、我々、惨めな仔羊達に微笑むのは全く意図していない、謂わば、単なる偶然なのではないのでしょうか。


今日の月は一際大きく、まるで僕に微笑んでいるように思われましたが、いやこれも偶然なのだと思い、月の気まぐれだということで纏めることに致します。周囲の人間から嫌われている僕には唯一の笑みですが、それでも、その笑みが嫌いな奴のものだとしたら、僕はそこまで笑顔に飢えてはいませんから。


けれど、どうしてもあの月が消えてくれないのです。何をしていても私の頭から離れようとしないのです。あの笑顔を忘れられないのです。


コペルニクスが夜の月を見ると地動説について考えたらしいですが、僕はどうしてもあなたのことを考えてしまう。今宵も僕は寝られないようです。月に戯言を吐きながら、ゆっくり涙を流したい、今はそれだけです。


あなたは、やはり世紀の罪人。

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