3月24日
今日は少し長くなりそうです。何しろ今日はいろいろあった。
まず何から話すべきか考えています。今日は良い事と悪い事がそれぞれひとつずつ起きたものですから、頭の中もよく整理できていないのです。とにかく、あなたには失望した、それがひとつです。もちろん、これは悪い事の方です。
僕は、まさかもう既に、あなたの頭にアメリカの国旗が突き立てられ、たなびいているとは、思いもしませんでした。まさかもう既に、誰かの足跡が色濃く残っているものだとは、思いもしなかったのです。昨日も、僕は月が好きじゃないと書きましたが、まさにその月があなただったのですね。あなたは僕の太陽にはなってくれないのですね。
明日は僕らを平気で裏切ります。今日も、昨日の僕を裏切るのでしょう。明日も、今日の僕を裏切るはずで、それはどうしようもなく、避けられない運命なのでしょうか。僕はあなたへは嘘をつきたくなかったのです。あなたへ感じていた底知れぬ友情が愛情であったことなど、聡明なあなたには隠していても無駄だと思っておりました。
あなたは、まるで月のように、僕に裏を見せることなく視界から消えましたから、あなたへの愛情は中途半端に、以前より強くなってしまったのです。あなたは罪人であります。1人の青年の緩やかな生を、突然捻じ曲げた挙句、あっさりと抛り捨てたのですから。
いや、まあ、代わりと言ってはなんですが、今日は良い事もありました。この捩れた思考回路を元に戻すべく、僕の脳が活動を始めたのです。人間は劣等感で動くと書きましたが、言い得て妙でした。確かにそうだ。我ながら天晴れです。
おそらく今日は月が煩くて寝られません。あぁ煩い、疎ましい。僕の未来はこんな夜に似ているのかもしれないです。ひとつ短歌を詠んで、今日はこの夜を味わいます。
夜
コペルニクスの空を
見上げけり
我の心と
世界よ 回れ
どうにもこうにもならない日々ばかりです。世界はきっと僕のことが嫌いなのです。