表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/13

3月22日

日記のように、思ったことを2割フィクションで書き連ねます。

人間とは、自己と他者を比較し、そこに生じる劣等感を見つめることを原動力として短い生涯を浪費するものだと思うのです。他者の感じている幸せを垣間見る度に自己の不幸を嘆き、日々負け続けることによって明日へその生を繋ぎとめられるのではないかと、そう思うわけです。僕は、まるで汚濁した川底から地上の屍を眺めているような気分で毎日を過ごしているのでございます。


いや、僕自身、そんなことは決してあり得ないと思いたいのですが、僕自身がその腐った思想に取り憑かれているのです。僕は恋をしたい。こんなことを言うとまた嫌われるかもしれませんが、僕は燃えるような恋の下、狂おしく愛している相手と接吻をしてみたいのです。してみたいのですが、いかんせん、僕は劣等感に取り憑かれているわけですから、恋愛の一線を踏み越えられずにいるのです。


あなたのことを、僕は、実に勝手に、親友だと思わせていただいています。あなたは異性ながらなかなか理解が良い。僕は、男尊女卑思想は持ち合わせておりませんが、世の女性の、あの粘着質な偏った考え方には胃もたれのする思いなのです。あなたは言うなれば男性的な思想を持っていらっしゃる。あなたは聡明です。


文章が混濁してきたので今日の日記はこのくらいしか書けないようです。壁の時計の時刻は午前3時25分17秒。明日、いや今日はあなたに会える最後の日です。楽しみです。


僕は恋がしたい。今日はただそれだけです。

嫌われたくないですが、みんなに嫌われる日々です。こんなことばっかり考えているからでしょうか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ