3月22日
日記のように、思ったことを2割フィクションで書き連ねます。
人間とは、自己と他者を比較し、そこに生じる劣等感を見つめることを原動力として短い生涯を浪費するものだと思うのです。他者の感じている幸せを垣間見る度に自己の不幸を嘆き、日々負け続けることによって明日へその生を繋ぎとめられるのではないかと、そう思うわけです。僕は、まるで汚濁した川底から地上の屍を眺めているような気分で毎日を過ごしているのでございます。
いや、僕自身、そんなことは決してあり得ないと思いたいのですが、僕自身がその腐った思想に取り憑かれているのです。僕は恋をしたい。こんなことを言うとまた嫌われるかもしれませんが、僕は燃えるような恋の下、狂おしく愛している相手と接吻をしてみたいのです。してみたいのですが、いかんせん、僕は劣等感に取り憑かれているわけですから、恋愛の一線を踏み越えられずにいるのです。
あなたのことを、僕は、実に勝手に、親友だと思わせていただいています。あなたは異性ながらなかなか理解が良い。僕は、男尊女卑思想は持ち合わせておりませんが、世の女性の、あの粘着質な偏った考え方には胃もたれのする思いなのです。あなたは言うなれば男性的な思想を持っていらっしゃる。あなたは聡明です。
文章が混濁してきたので今日の日記はこのくらいしか書けないようです。壁の時計の時刻は午前3時25分17秒。明日、いや今日はあなたに会える最後の日です。楽しみです。
僕は恋がしたい。今日はただそれだけです。
嫌われたくないですが、みんなに嫌われる日々です。こんなことばっかり考えているからでしょうか。