戦闘(1)
ジン…起きてジン…
お嬢の声が聞こえる、目を覚ますと案の定お嬢がいた
真っ赤な顔押している、そして酒臭い。
「うぇ、酒臭い!」
思わず鼻をつまんでしまった、無理もない、
昨日のパーティーではワインをラッパ飲みしていたからである
「うぇえー、しぃン…あらまいらいよー…」
よく見ると下着だけだ、暑かったのだろうか下着姿だった。
頭があらまになるなどちゃんとした発音ができていない、
「お嬢っ、ちとどいてくれ…」
お嬢を除けベッドに寝かせれば朝食を取りに行った。
「おはよ…て、あんた誰?」
あんた誰?と言われるのも無理もない初めて見る顔だからだ
「イズちゃんの言ってた新しい子?」
「イズ…?」
聞いたことのない名前に首をかしげて問う、
「あぁ、ここの社長の名前だよ、今頃昨日のドンちゃん騒ぎで三日酔いだろうね」
昨日のパーティーの事だろうたしかにラッパ飲みは酔いつぶれているもとだろうと考えた
「あんた若いねー、いくつなの?」
厨房の女性が問いかける、
「15歳、というかここの会社の平均年齢っていくつ?」
「15歳ねぇ…私のタイプは後2歳マイナスかなぁ…」
この女…危ないなと思ってしまったのは気のせいだろうか
その時だった、ブザーが鳴り響いた
「敵襲!?」
厨房の女がいうとカウンターから一丁のリボルバーを取り出した
照明に反射する銀の光沢、グリップは人の手に合わせた黒いく落ち着きのある色、ステンレスモデルのM629だった
「ぼさっとしてないでいくよ!」
そういわれるなり走って部屋に向かった、
「おう、ジンくんかね今回が初の戦闘となるな、頑張れよ?」
ランビだった、相変わらず片手でペチェネグを持っているしかも片手でだ。
「ランビ、敵って誰なんだ!?」
爆発音の中質問するとニヤニヤしながらランビは答えた
「ん、言わせてみりゃピーマンかな?
ジンくんはピーマン嫌いだろ?」
相変わらずふざけている様な答えを返すもすぐに納得した
「お嬢、ここでこいつを持って大人しくしてろ!」
ベッドで寝ているイズに自分のAKを渡す
「んー。りょうらーい」
酔いが取れるわけもなくAKを抱き枕にすると再び寝てしまった、
外に出ると爆発音がやんでいた、殺風景な景色を眺めていたランビが気づく
「お、来たねって、銃は?」
「さっきお嬢に渡してきた、俺はハンドガンないからAKしか渡せなかった」
そう答えるとランビは一度難しい顔をすぐに笑い始めた
「そっかそっか、それはそれでいいんだが…お嬢の事より君の銃のほうが心配だよ、しか仕方ないからこれ持ってな?」
ランビからショットガンを借りたが少し変わった形をしている
アサルトライフルのような形をしている、
SPAS15である、
「中身はスラッグ弾だからな、遠距離でも狙えるから慎重にな?」
その後足音と男の張った声が聞こえた。