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光翼のシャイニーレイン  作者: 黒神 鋼夜
序章 出会いと始まりのプロローグ
8/33

第8話 【外伝】 託された思い

さっそく書きましたw

今回は番外編でエピローグの前です。

『彼』がなぜ国を作ったのか?というところのお話です。

『彼』の昔話も少し入れました。

短時間で、しかもわりと勢いで書いてしまったのでわかりにくいところが多いかも知れませんが、よろしくです。

 これは、語られなかった物語。

 彼が抱える闇の1つ。

 救えなかった命。

 救われた命。

 交わされた約束。

 託された思い。

 あの出会いは彼を変え、そして今へと続く。



 ―――――7年前―――――

 彼はとある世界を旅していた。何のために?そんなのはわからない。ただ、いろんな世界を見たかった。どんな世界があるのかを見たかった。

 旅の中で、いろいろなやつに出会った。特に仲良くなったのは『自分と同じ』、【数字付の指輪を持つ者たち】とだった。たぶん、指輪同士が引き合っている。彼はそう考えていた。でも、指輪について調べようとは思わなかった。

 彼らはみんな似たようなことを言った。

「一緒に国を作ろう。」

どんな国を?みんなに聞いた。答えはみんな同じ。

「君が王になって世界を変えてくれ。」

違う。それじゃ変わらない。王がいなくなれば変わるのか?・・・それもわからない。

 変えてほしい。いつしかそう願うようになった。世界を。自分の星を。

 遠い昔、俺は世界を変えようとしたことがある。天は、神は賛同した。地も、精霊も協力した。あと少しで、世界を変えられた。でも、人は協力しなかった。天も地も味方した。しかし、最後の最後に人に裏切られた。その結果が今もなお続く戦乱である。

 彼は歴史から姿を消した。世界を変えようとした報いが、闇の力と死なない命である。

 その後、彼はいろいろな世界を旅するようになった。

 まるで真っ暗な闇の中で、あるかどうかも分からない光を探し求めているようであった。



 彼は森の中で野宿していた。この世界にも指輪を持つものがいるのだろうか?そんなことを考えながら。

 ふと、森の奥から悲鳴が聞こえてきた。だいぶ遠い。でも、何とか間に合うかもしれない。彼は、全力で声のした方へ走って行った。


 彼がたどりつくとそこには血だらけで倒れている親子3人と、武器を持っている盗賊十数人がいた。

「誰だ?お前は?」

 話なんて聞かなかった。

「――――漆黒のつるぎよ。最強の武を我が前に示せ。―――黒鱗帝こくりんてい。」

 愛剣を呼び出す。一瞬のうちに十数個の首が宙に舞った。剣をしまい親子の元へ駆けつける。

「大丈夫ですか?」

 聞きながら、親子の状態を調べる。

 ・・・・・このままだと、全員が死ぬ。

「む、娘は・・?」

 かすれた声で、父親が言った。

「このままだと、全員命はありません。」

「何とか、娘だけでも・・・救えませんか?」

 今度は母親が言った。

「1つだけ、あります。」

 『生命転換』人の命をほかの人に移す禁術中の禁術だった。これを使えるのは、世界でも俺だけ。

「お願い・・・します。どうか、娘だけでも・・・」

 ・・数瞬の間に覚悟を決めた。

「あなたたち2人の命を娘さんに移します。彼女に伝えたいことは?」

「・・・7年後の、・・16歳の誕生日に・・・白石、優という名前を・・・娘に与えてください。」

 いろいろと疑問はあるが、聞き返している時間が惜しい。

「ほかには?」

「この指輪を、・・・娘に・・・。」

 それは、虎符だった。Ⅹの数字。これをどこで?聞きたかったけど、時間がなかった。

「あと1つくらいが時間的に限界です。ほかには?」

「・・・・・・。」

 待つのは1秒だけだった。

「生命転換。開始。」

 父母の命が娘に集まる。

「・・・・・・。」

 父母は最後に口をそろえて何かを言った。口の動きで言葉を判断した。

「・・・あれ、お父さんとお母さんは・・・?」

 娘が目を覚ました。

「ごめんね・・・。今日の記憶を消させてもらうね・・・。」

 娘の額に指を当てる。そのまま、ツンと突ついた。信号を操作し今日の分の記憶を消す。これで、今日の記憶は消えた。あとは、

「ごめんね。」

 指輪に謝った。指輪の力を2つに分断する。1つは自分の手元に、1つは寝ているあの子に。虎符だとばれたらこの子は狙われる。こうすればただのぼろい指輪だった。

「・・・ごめんね。7年後、必ず迎えに来るから・・・。だから、それまで待ってて。」

 寝ている子に声をかける。

 その後、近くの村に彼女を置いて、この世界を後にした。

 それから、今まで会った者たちに声をかける。

「俺と一緒に国を作らないかい?」

 彼らはみんな驚いていた。でも、1人、また一人と人が集まってきてくれた。

「俺たちは新しい国を作る。王はいらない。みんなで考えて政治を、戦いをしよう。今、この世界は闇に包まれている。でも、必ず光は、希望は来る。そう信じて、今を生き抜こう。」



 こうして彼らは国を作った。あの父母が言った言葉が彼に光を与えた。Ⅹの虎符に伝わる伝説。それが本当だと信じることができた。

――――――Ⅹの虎符には世界を【創りかえる】力を持つ。――――――

 あの父母が最後に言った言葉に反応して、あの子に小さな光の翼が生えた。

 父母が最後に言った言葉。それは――――――



『―――――――希望の光、シャイニーレイン―――――――』




ここで、本作のタイトルを持ってきてしまいました・・・

完全に勢いで書きました。

次からきちんと本編行きます

2部の間にキャラ設定挟もうか考え中です。

アドバイスのある方よろしくです。

感想などなどお待ちしています。

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