第1話 はじまり
初めまして。黒神鋼夜と言います。初投稿です。いろいろと未熟な部分が多いですがよろしくお願いします。
この作品は全体的に重い感じの話になると思います。
また、「登場人物それぞれの視点に立って」をこの小説のメインテーマにしようと考えています。
では、よろしくお願いしますです!
満月の輝く、静かな夜。
闇夜を歩く、影が一つ。
行く先には、一つの魔法陣。
「ねえ。どこに行くの?」
不意に岩からもう一つの影が現れる。
「なんだ~、気づいてたんだ?」
くすくすと笑いながら影は答える。
「私を誰だと思ってるの?あなたの考えくらいなんとなくならわかるわ。」
「くすっ。んじゃ聞かないでよ~。」
「また、人材探し?」
「ん~、そうともいうし、今回はちょっと違ったりもする。」
「あいまいね。」
「あいまいなんだよね~。」
「まあ、あなたを止める気はないわ。あなたの趣味の人材探しのおかげで今の私がいるのだから。」
「いつも、留守を任せて悪いね。」
「ふん。そう思うならほどほどにしてほしいわね。」
そう言って、二つの影はしばらく笑っていた。
「んじゃ、そろそろ行くね。お見送りありがと。」
「・・・無事に帰ってきなさいよ。」
その声に影はただ、手を挙げただけだった。
しばらくして、もう一つの影がやってきた。
「行ったの?」
「ええ。行ったわ。」
「次にあの人が連れてくる子は間違いなく・・・・」
「――――――将来私たちの上に立つ人ね。」
その後に会話はなく、二つの影はしばらく先ほどの影が消えた魔法陣を眺めていた・・・。
読んでいただきありがとうございます!
最初はあえて謎の多い始まりにしました。
自分では静かさをエピローグのテーマにして書きました。
感想や誤字脱字などの指摘を頂けるとありがたいです。