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蒼井小話帖  作者: 蒼井 つばさ


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【キュンと】マックシェイクリベンジ【9キュンpoint】

朝、娘を保育園に送り届けた後の夫から

「りんの靴買いに行くけど、一緒に行く?」

と、お誘いの声がかかった。

1キュンpoint


「うん。一緒に行く。すぐ用意したらいい?」

「うん。」

そんな返答を受け、身支度を整える。

「…ばぁ!」

ダイニングにいる夫との間に隔たる引き戸を、少しだけ開けて向こうを覗いてみる。


「なに?」

「もう出る?」

「今から出ても、まだ開いてへんやろ。早くても9:30やな。」

「ん。わかった。じゃあ、もう少しのんびりしとく。」


そう伝えてベッドに腰掛け、しばしスマホ画面に流れる動画に目を落とす。

そうして20分ほどが経っただろうか。


「そろそろ行こか。」

と、夫から声がかかる。 


さて、今日は杖で出かけようか?

それとも、歩行器で出かけようか?


前回杖で出かけた帰り道、足腰への負担がひどくてタクシーで帰って来た経緯がある。

今日は無理はしないでおこう。

大人しく歩行器を使うことにした。


目的地に向かう途中

「何か食べたいもんある?」

昼食のリクエストを聞いてくれる。

2キュンpoint


「らーめん!!野菜かもやしと煮卵トッピング!」

「神座か。」


呆れたような声だが、満更でもなさそうだ。

少し考えたらしいが、すぐに言葉が続く。

「ほな、神座にしよか。」


3キュンpoint

リクエストを通してくれる。


途中、昼食をサイゼリヤにしようというプラン変更もあった。

だが、生憎開店時間はまだ先だった。

仕方なくサイゼリヤはまた今度ということにして、買い物を終えた後は、当初のプラン通り神座へ向かう。

  

「どれにする?」 

「煮卵ラーメンにもやしトッピング!あと…餃子か唐揚げも食べたいな♡」

「贅沢やなぁ。」


そう苦笑いしながらも、リクエスト通りのメニューをオーダーしてくれる。

4キュンpoint


「餃子は王将にしたら良かったなぁ。」

という夫。


確かに、餃子は王将の方がコスパはいいだろう。

「あぁ!今度からそうしよっか!」

と応じる。


食後は帰路へつく。

その最中、夫が口を開く。


「コンビニ寄っていい?アイス食いたい。」

「うん、いいよー。」


私の脳裏に、ある思考が過ぎる。


もしやこれは、いつぞやの果たせなかったマックシェイク欲を満たすチャンスなのでは!?


「私、アイス要らないからマックシェイク買って♡」


そうオネダリして、リベンジを果たそうと思ったのだが


「高いのしかないから買うのやめるわ。」


と言い出した。


…でも私はめげない!


「じゃあ、アイスの代わりにマックシェイク飲みたいな♡」

「…え?w」

「アイスの代わりにマックシェイク飲みたい♡」

「…ん?w」

「ん?w」

「なんも代わりやないねんけど。」


そう言いながらも、スマホでマックアプリを開く夫。

5キュンpoint


どうやらオネダリ成功だ。


「俺、シェイク飲むとお腹壊すんよな。」


そんな事を言いながら、夫はモバイルオーダーでふたり分のマックシェイクをオーダーしてくれたのだ。

6キュンpoint

どうやら一緒に飲んでくれるらしい。


モバイルオーダーを終えると、数メートル先の店舗へ向かう。


「そこで座って待っとき。」


7キュンpoint


店舗目の前のベンチを指差し、足腰の悪い私に気を利かせてくれる。


「ん。ありがとう。」


お礼を述べ、ベンチに腰掛ける。

その間に夫は受け取りに行ってくれた。


会話はないながらも、ふたり並んでマックシェイクを味わう。

ふと、夫が口を開く。


「早よ帰らなあかんのちゃうん。」


午後からの訪問リハビリも気にしてくれているようだ。


「じゃあ、飲みながら帰ろ!」


まだ半分は残っているカップを片手に、少しつ飲みながら何とか歩行器を押して歩く。


マックシェイクも飲み終わり、エレベーターで地上に上がってくると同時に


「満足しましたか。」


と、夫が問うてくる。

8キュンpoint


「はい♡ありがとうとうございます。」

「それは良かったです。」


そう良いながら、空になったカップを回収してくれる。

9キュンpoint


最後まで抜かりないな、この人。


たまのこういうところ

しっかり甘やかしてくれる夫なのだった。

ところで。

『マックシェイクのチョコって、こんなにチョコ味薄かったっけ?』

と思いつつ、決して口に出してはいけないと、そんな言葉を飲み込みました。


因みに、この前日に私のタブレット入力用のキーボード(今使ってるこれ)に故障疑惑が発生していました。

そのため、夫に

「私のキーボード逝ったかもしれん。」

と言っていたら、翌朝になって

「キーボード、どれ買うか言って。」

と、声をかけられました。


様子見として、充電して一晩おき試し稼働してみていて、何とか使えそうだと判断したんです。

なので

「充電して使ってみたら使えたから大丈夫そうだよ。」

と伝えたら

「そっか。」

と、一旦顔を引っ込めた夫がもう一度顔を見せ


「でも、そのうち必要になるやろし、どれ買うかまた言って。」


と、本当に故障した時のためにと、先に気を回してくれていたのでした。


そこからのデート(娘の買い物)のお誘いだったわけで。

それもあり、1日キュンが続いたのでした。


極め付けは帰宅途中

「ねぇねぇ部屋のエアコン、ちゃんと入タイマー3時間でかけてきたんだよ!褒めて褒めて!」

と言ってみると、少し呆れた顔をしながらも

「ありがとうな。」

と言ってくれたのです。


決して、褒めてはいなかったけど。笑


…褒めてはいなかったけど!!

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