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蒼井小話帳  作者: 蒼井 つばさ


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6/7

【イラっと】歯科医院【±0イラpoint】

先週末から、娘の調子が悪い。

汚い話だが、朝から嘔吐下痢を繰り返していた。

2日立て続けの小児科受診の末、ノロであることが判明した。


さて、ここで問題発生である。

週明けの月曜日は、私の歯科医院での治療予約を入れている。

月曜も保育園を休むのなら、歯科医院へ行くのをどうするか…。

そんな思考に入り始めた時、夫が言った

「その間、俺がりんのこと見とくで。」

「いいの?ありがとう!」

-1イラpoint

お言葉に甘えて、万が一の時は夫に預けることにした。


そして週明け月曜日。

前日はまだお腹ゆるゆる。

食欲も殆どないような状態だったが、今日は食欲が戻ってきている。

しかし、本調子ではない。

やむなく

保育園は休ませることにした。


問題はここからだ。 

「歯医11:00からやんな?帰ってくるの12:00くらい?」

「そうやね。歯医者の後買い物して帰ってくるつもりやから、12:00〜12:30頃やと思う。」

「じゃあ、帰ってきてからりんと昼食べて。俺、昼から少し仕事出るから。」

…おや?

「え?帰ってきてから?」

「りん、何食べるかわからんし。俺は適当に食べるから。」

…ん?

「あぁ。じゃあ、雑炊作ってから出ようか?」

「でも、どうせ昼寝させるやろ?俺、そんなずっとはついてられないし。」

…はい??

1イラpoint!

累計±0


おい待てコラ。

私の帰宅前に出るわけじゃないでしょうよ。

ていうかそれって結局、私の外出中同じ部屋で過ごすだけで、

いや、なんなら下手したら自分の食事中は、娘ひとりで遊ばせようとしてる?

それって“見とく”って言わなくない??

少なくとも、私は認めない。

“見る”だけなら猿でもできるのよ。

…猿ってそこそこの知能あるらしいけど。


やっぱり

期待なんてするもんじゃないな…。


今度から娘が体調不良の時に連れて行ってもいいのか

歯科医院に確認しておくことにしよう。

私は静かにそう決意した。


だが、ここから更に問題が発生する。

9:30頃

この時間になって、職安に行くと言い出す夫。

…ほぅ?

「何時までに帰ってきたらいい?」

うん。11:00予約だって言ってるよな?逆算しろ?

「10:30。」

どう?間に合わなさそうなのわかるよね?

「わかった。」

出かける気配はない。

現状把握してくれたのだろうか。


9:50頃

玄関を出て行く音がする。

1イラpoint

おい、まじか。

今から出ていくの?

ほぼ100%間に合わないよね?

それともなに?

瞬間移動でもできるってか?


かかりつけの歯科医院まで、徒歩約10分。

5分前までには到着していなければならない。

遅くても10:45には家を出る。


要するにだ。

夫が10:30に帰宅していない時点で、事前に今の状態の娘を連れて行っても良いかの確認が取れていなくても、娘を連れて歯科医院に行くという強制イベントが発生するのだ。


あぁ!それが狙いか⭐︎

仕方ねぇなぁ…


さて、ホントに時間通り帰ってくるのか

一縷にも満たない微かな希望だけを残し、私は時計とにらめっこをするのだった。


10:20過ぎ

そろそろだと、出かける準備をしだした私。

やはり、間に合いそうにはない。

10:25

粗方準備を整えた私。

「りんー。もう少ししてパパ帰って来なかったら、ママの歯医者さん一緒に行こうね!」

そう言おうと、軽く息を吸った。

その瞬間だった。


ガチャガチャ


玄関から鍵を開ける音がする。


帰って来たwww

瞬間移動できてたwww


そう、帰ってきた。

はずなのだ。


10分経っても、まだ私と娘のいる部屋には降りてこない。

2イラpoint

おい、正気か?


10:40

2階から

[あと5分くらいで降りるわ]

と、LINEが届く。


うん。

ギリギリやな?


10:45

降りてきたと思ったら、トイレのドアを開ける音が聞こえる。

しかし、タイムリミットである。


出かけようと立ち上がった足元に暖かみを感じる。

「りんもいくぅぅぅぅぅぅ!」

「りんは行かないよ。パパとお留守番しててね。」

泣きじゃくる娘を後に、私を家を出るのだった。


「りん、カレー食べたいって言ってたから、食べさせられそうやったら食べさせたって。無理やったら帰って来てから私やるわ。」

そう、言い残して。



「ただいまー。」

治療後、買い物を済ませて帰宅すると、奥の部屋から

「おかーりー。」

と、愛しい声が聞こえる。

こそっと覗いてみると、真っ暗な部屋のベッドで夫と娘がリラックスしている。

ー1イラpoint

累計1イラpoint

『あ、ちゃんとやってくれたんや。』


「ありがとう、ちょっと待っててね。」

そう伝えてから、一旦買い物の荷物を持ち、キッチンへ向かう。

そして、買い物したものを各所へ収納していく。


片付け終えて寝室へ向かう。

仕事に行くと言っていた夫とバトンタッチをするためだ。

「ありがとう。代わるわ。」

「落ち着いてからでええで。」

ー1イラpoint!

累計±0だ。

昼食はまだだが、ここまでやってくれたのだ。

私の昼食は、娘が寝てからでいい。

「うん。片付けもしたから大丈夫だよ。」

「ほな頼むわ。」


ここは、もうひとつ気を利かせて

「昼飯まだやろ?先に食べておいで?」

とか言ってほしかったところだが目をつぶろう。


ユン

ホントにありがとう。

余談だが。

歯科医院に体調不良の娘を連れて行ってもいいか確認してみたところ、二つ返事で

「大丈夫ですよ。」

と返って来たので、今後はそうすることにする。

きっと、それがお互いストレス少なく過ごせるであろうから。

そう心に決め、お留守番中の娘の“寂しい”を埋めるべく、相手をしながら寝かしつけにかかるのでした。



現在13:00過ぎ

このリトルモンスターは絶好調ハイテンション。

お腹がすいた…

グゥ。


よし今日のランチは

UFOのポックンミョン甘辛カルボに

キムチ、チーズ、卵、韓国海苔をトッピングした背徳ランチと決め込もうじゃないか。


そのためにはまず

このリトルモンスターを制圧しなければならない!


MISSION START!


……TO BE NEXT

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