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蒼井小話帳  作者: 蒼井 つばさ


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5/7

【イラっと】からの【キュンと】娘の反則

これは、前回の『一緒に寝る!』の合間に寝室で起きていたお話。


普段、消灯後は

「ねんねの時間には、遊びません。」

と、娘には教えている。生活のルールである。

遊んでいるたびに

「ねんねの時は?」

と、問いかけると

「あしょびましぇん!」

と返ってくるくらいには、その言葉を娘も覚えている。


そんな娘が消灯後、いそいそとメルちゃんに着せていた洋服を脱がしていたのだ。

この日の午睡の時間にも、私がうっかり寝落ちしていた間に同じことをしていて、私に

「なんで脱がしてんの!」

と指摘されたばかりなのだ。


プチン


何かが私の頭の中で切れる音がする。

直後、そこに脱ぎ捨てられているメルちゃんの洋服を回収して、メルちゃん用品入れに放り込む私。

そして娘に告げるのだ。

「今日はもう、メルちゃん裸ん坊でねんねしてもらうからね!」

「いやぁぁぁぁぁぁ!」

と、大粒の涙をこぼす娘。

「じゃあ、なんでお洋服脱がしたんよ!」


するとどうだろう

娘はこう言うのだ。


「いぬたん、おきがえすゆの!」


つまり、ねんねに際してメルちゃんもお洋服からパジャマに着替えさせたかったと言うのだ。


くそ!

可愛すぎるじゃねぇか!


しかし、ここはルール。

心を鬼にする。


「そっか。パジャマに着替えさせてあげたかったんやね。

 でも、ねんねの時は遊ばないよって言ってるでしょ?

 メルちゃんのお洋服、脱がせたのはだあれ?」

「りん。」

「うん。じゃあもうここでおしまい。

 メルちゃんは、明日の朝起きてからお洋服着せてあげて?ママもお手伝いするから。」


そんな会話を何度かして納得してもらったわけだが…


いや、消灯後のベッドの上で服脱がせた理由が

“ねんねの時間だから、パジャマにしてあげたかった”

って…

それは可愛すぎ!

反則!

ママ、一瞬許しちゃいそうになったよ!?


その後も、大きなピンク色のモモンガのぬいぐるみをベッドの下に放り投げ

「ももたん、いないよ?」

「ももたんおちた。」

と言う娘。

「投げたんりんやろ?拾わないよ?」

と言うと、また涙が溢れそうな声になるので

『まぁ、拾ってやるくらいなら…いっか?』

と、思い至り拾ってあげた。


2回も。


『我ながらこう言うところ甘いんよな…。』


そう思いながら、漸く静かになったその暖かく小さな手に

私は幸せを感じるのです。

さて、そんな翌朝


約束通り、メルちゃんにお洋服を着せてあげる。

もちろん、2着あるうちどちらを着せるのかは、娘本人に選んでもらう。

選んだのはパジャマの方。


そのパジャマを着せた直後だ。

「いぬたん、ほーくえんのよういすゆ!」

ん?“保育園の用意する”だと?

要するに、もうひとつの服に着替えさせるってか?

は?

今それ着せたばっかなんだが?


…まぁ、昨夜からの延長で、パジャマに着替えさせることによって区切りをつけて

こっちの洋服に着替えさせるのは、朝の気持ちで

そうやって気持ちの切り替えをしているのだろう。


「それ、着せたばっかやんか。」

文句を言いながらも、メルちゃんの着替えを手伝った母なのでした。

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