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蒼井小話帳  作者: 蒼井 つばさ


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3/7

【キュンと】ごはんだよ

前回の夫からのLINEのやり取りの後、保育園のお迎えから帰ってきてからのお話。(ここまでの詳細は、前回『夫からのLINE』をどうぞ!)


保育園からふたりで帰宅して、一息つく。

病気の影響で腰が悪く、帰宅直後に動くことが難しいこの身体が焦ったい。

少しだけ休憩をした後、

『よし、やるか!』

気合を入れてから、娘にこう告げておく。

「りんちゃん、ママ、ポテト作ってくるね!」

「うん!」

と心地良い返答が返ってきたので、キッチンへ向かう。


フライパンに油を注ぎ、IHコンロの電源を入れる。

少し温まったところに、業務スーパーで夫が購入してきたシューストリングカットポテトを投入する。

しばらくすると、換気扇の回るバスドラムに合わせて、油の弾けるパチパチという小気味良い音が絶妙なメロディを奏で始めている。

ふと、そんな音楽の中に可愛らしい音が混じったことに気がつく。

その音は、どうやら私を呼んでいるのだ。

音のする方へ視線を移すと、愛しいその顔がこちらを伺っている。


「ん?なぁに?」

「ままー?ごはんだよー?」

「え!?ごはん作ってくれたの?」

「うん。てーぶるに、おいといたのー。」

「ありがとう♪じゃあ、ポテトできたら行くね!」


どうやら、私が夕食の準備をしている間に、娘も同じようにお料理をしてくれていたらしい。

そのお料理ができたからと

「ごはんできたよー!」

と呼びにきてくれたようだった。


くそぉ

可愛すぎるんですけど!

今すぐそっちに行って貴女を抱きしめたい!


だが、今私が扱っているものは油。

数分たりともここを離れるわけにはいかないのだ。


少なめの油で揚げ焼き状にしているので、普通に揚げるよりも少し余分に時間がかかる。

こういうときこそ、放置することが可能な電気フライヤーが欲しくなる

ポテトが揚げあがるまで後数分。


愛しい私のかわい子ちゃん

もう少し待っていてね♡

さて、そんな風に娘の作ってくれたお料理を楽しみにしていた私だったわけですが。


なんということでしょう!

ポテトが揚がりきる前に、夫が帰宅してしまったのです…。

やむなく、ポテトが揚がった後は、夕食のテーブルセッティングをして

「ごはんできたよー。」

と、今度は私が呼ぶ立場になるのでした。


“ごはんの時は遊んでいたおもちゃはお片付け”

という、素晴らしい習慣が身についている娘。

いそいそとお片付けを始め、ニコニコで食卓につくと、モリモリと食事をしてくれたわけですが…。


ねぇ、りんちゃん

貴女、どんなごはんをママのために作ってくれていたの?


それを見れなかったことが、この日一番

何より残念なのでした。

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