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ステゴロキング   作者: ナミ
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異世界転生

初めての作品です。書き方が初心者なので、変なところなどがあったら指摘してくださると嬉しいです!

私は一条由奈。みんな大好き16歳JKだよー。

まあ普遍の真理は置いておいて、私にはめっちゃケンカが強い同い年の幼馴染の冬馬くんがいる。どんだけ強いかって言うと、この魔法もない世界で一人で暴走族チームを壊滅出来んの!不良たちには『怪物』って言われてるらしい。しかも高身長イケメン。髪は桃色で、筋肉は引き締まった逆三角形でなおかつ太すぎない。

スペックやばいよねー。まあこの世界の住人にしてはってだけだけど。

私はそこで思案を止めて、目の前で絶望の表情をしてる冬馬くんを見る。

「冬馬くん、どうしたのー?そんなこの世の終わりみたいな顔して。せっかくの国宝級イケメンが台無しだよー」

「黙れよ。一条、てめえ...その手に、何持ってんだよ!」

冬馬くんが、怒りと悲しみ、そして困惑の混ざった声で聞く。

「せっかく褒めたのにつれないなー。これはね、冬馬くんのパパとママ、さらには妹ちゃんの頭だよー。」

私は、ほらといって頭の髪を掴んでいた手を持ち上げてよく見せてあげる。

「そう言うことが聞きたいんじゃねえよ!なんでやったかって聞いてんだッ!」

「んー。なんでって言われてもなー。理由は言えないし...楽しいから?」

私はそう言いながら、持っていた頭を後ろにぽいっと投げ捨てる。

その瞬間、冬馬くんは一瞬で私との距離を詰め、回し蹴りをしてくるが、それを片手で止め、反撃の掌打を腹に放つ。彼はとっさに腕でガードしたが、バキッという鈍い音がしてそのまま壁に吹き飛ばされ、崩れ落ちた。

「がはッ!」

「もう。自分の家で暴れたらダメでしょ?壁がぼろぼろになっちゃったじゃん。お母さんに怒られるよ?ってもういないか」

私はくすくす笑い、彼の顔を見る。

「今、なんでこんなに強いんだ?って考えたでしょ。そりゃそうだよねー、生まれてこの方ケンカで負けたことなかったんだもんね。ってことは私、冬馬くんの初めて奪っちゃった!」

そう言って、全身をくねらせて恥じらいを表現する。


刹那、拳が目の前にあった。はやい、いつの間に起き上がった?やばいッ間に合わ...

「なくないんだよねぇー。これが」

私は瞬間、手からどす黒い闇の光線を放つ。

       ドゴォ‼︎‼︎

けたたましい音を出しながら黒い光が彼の左の脇腹をえぐった。

彼はドサリとうつ伏せに倒れ、血を吐きながらかすれた声を発した。

「な・・だっ・・・いま・・は」

声が途切れすぎてて聞き取りづらい。だが、きっとさっきの黒い光線のことだろう。

「あれはね、"魔法"っていうんだよ。実はねー、私」


私はロングの黒髪を靡かせて言った。

「この世界の住人じゃないんだ♪」


彼は生気が薄れている目を見開いた。

「この世界のライトノベル?っていうのによく出てくる剣と魔法の世界みたいなところから来たの。異世界ってやつ?どう、すごいでしょ!」


♦︎ ♦︎ ♦︎ ♦︎ ♦︎ ♦︎ ♦︎ ♦︎ ♦︎ ♦︎ ♦︎ ♦︎ ♦︎


異世界?来たと言っても、幼稚園の頃から俺と一緒だったはずだ。いったいいつ?なぜ?

俺は倒れたままえぐれた左脇腹を抑え、途切れかけている意識の中、家族を殺した幼馴染に聞く。

「そこ聞くかー。どんな世界なのか聞いてくると思ったのになぁー」

....うるせえ。んなこと知って何になる。

「いつ来たかは答えてあげる。冬馬くんが中学二年生のときかな?そのときこっちの世界に来たの。みんなの記憶を魔法で改ざんしてね!」

魔法なんて信じたくないが、おそらく本当だろう。そう考えるとあの女がこの世界に来たとき誰にも、、、俺にすら気づかれなかったことに納得がいく。目的についても話してもらえると思ったが、

「来た目的についてはダーメ♪トップシークレットだから。

それに聞いてられるほど持たないでしょ、 命 」

そんなことは知っている、そう言い返したかったがもう声も出ない。

悔しい。家族を守れず、その仇すら討てない自分に腹が立つ。

クソッ、クソッ!

そんな俺をよそに女は魔法でゲートを作る。きっとそれでこの世界に来たのだろう。意識が薄れていく。

女はその中に入っていく直前、

「さようなら」

とても低く感情の無い声だった。


俺はそのまま意識を手放した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 目覚めると、そこは砂漠だった。


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― 新着の感想 ―
[良い点] ただのハイスペ幼馴染自慢かと思いきや、まさかの急展開。そのジェットコースターぶりに、物語の世界へと惹き込まれました! [気になる点] 話の展開が斬新なだけに、この後すぐに失速しないかが心配…
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