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第4話:仄暗い洞窟の中から

亮太は、「洞窟を抜ければ街に出れるはず」と、安直な考えで洞窟へと向かった。


「ここか……薄気味悪いなぁ……ま、あまりにも先が長ければ引き返せばいっか」

亮太は、そう楽観的に考え、微かな希望を胸に洞窟へと入っていった。


洞窟内を歩いていると、亮太はあることに気がついた。

入口付近が暗いだけで、先に進むに連れ、明るさが増していくことに。

そして、何者かが洞窟内で暮らしているであろう痕跡。地面に、骨やら石が散らばっており、更に奥からは何かが居ることを決定付けるかのような喋り声が聞こえてきた。


亮太は、足がすくんだ。1人は心細かった。しかし、めげずに先に進んだ。


彼らが話している言語は分からなかったが、異世界語だろうと片付けた。


グネグネとした道を歩き続け、何とか住処まで辿り着いた。

遠くから、様子を伺う。焚き火でもしているのだろう、揺れる炎、壁にうっすらと映る影。

それは、"人の形"をしていなかった。まるで化け物のようであった。


亮太は直ぐにその場から逃げ出そうとしたが、亮太は腰を抜かしてしまった。その音に反応した化け物達は、武器を手に取り、亮太の所まで歩いてくる。

亮太はそこで、小便をチビってしまった。化け物だと思っていたものの正体が分かってしまったからだ。

中学生ほどの大きさ、緑色の体、鬼の様な顔。手には大きな木槌を持っている。亮太が見たのは、"ゴブリン"の姿だった。

様子を見に来た1匹のゴブリンが、木槌を片手に亮太に近づいてくる。

「来るな……来るなぁあああぁああ!!!」

ゴブリンを追いやるために繰り出した決死の蹴りが、ゴブリンの腹部に直撃した。


攻撃を食らったゴブリンは、後ろに吹き飛んだ。

亮太は、後退りしながら、何とか立ち上がった。

「……先に手を出してきたのは、君だ」

亮太は、震えた声でそう息巻いた。

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