ユリウスとの別れとギルド登録
はじめまして
みなと劉です
古竜のオーグは、人族のユリウス・ヘカテを主として支えていた
だが、人間のユリウスは寿命でこの世を去ることとなった
オーグは、ユリウスの死を天を全うしたと言った
ユリウスの骸を墓へと誘う
生前ユリウスから
人化の法を教えて貰っていたので
実行した
人化の法と言っても人間になるとか
人間へ転生するというものではなく
見た目を人間にする法だとユリウスは言っていた
「実行してはみたがみた感じは人間だな」
鏡に映る自分の姿をみる
人間だ
だが
気を鎮め精神を統一すると元の竜へと戻った
「人間と竜の両方になるという感じか。まあ、これはこれでどうにでもなるな」
さて、この先どうしたものか
たしか、人間達の住んでいるところにはギルドという組織があると聞く
ならば俺もそこのギルドに登録してみるのもありか?
ふむ
まあ、これは
楽しくなりそうだ
この世界はハルクベルト
ハルクベルトの北側に位置する国
タームベスト
このタームベストのフューリゲルト山に俺とユリウスが住んでいた
タームベストはこの国の首都であり
冒険者ギルドもこの国が発祥である
山道を降りていると
誰かがモンスターと交戦しているようだ
「たあ!」
男が剣で攻撃しているが効率はさほどよろしくは無いようだ
モンスターは怯んではいるもののそれほどダメージは無いように見受ける
男が肩で息をしている
「はあはあ、まだだ!」
再度攻撃をしようとする
だが
モンスターに攻撃を避けられてしまい
モンスターのハサミが男目掛けて迫りくる
「う!?やば」
男は剣と、盾で庇う
が
「ぐがぁ!?」
モンスターが悲鳴を上げる
「へ?」
男がすっとんきょうな声を上げる
まあ、そのはず
俺が
モンスターに攻撃したからな
「アヘッドロブスターにこんなダメージ与えるなんて」
アヘッドロブスター
それがモンスターの名前だ
アヘッドロブスターは俺に攻撃されて
ハサミが切れ飛び地面に刺さっている
男は地面に刺さっているアヘッドロブスターのハサミを呆然と眺め
はっとする
気づいた時には
アヘッドロブスターは彼に倒されていた
「はて、いろいろと剥ぎ取るかな」
剥ぎ取る作業に移ろうとしていたので
「ま、待ってくれ!なんであんなに強いんだ!?
アヘッドロブスターと言えば
レベル200越えの災害級なのに
どこかのギルドに、所属してる有名な方なのか?あんた」
質問責め
まあ、致し方ないよな
俺は、レベル3000だしな
竜だしな
「いやギルドにはまだ所属していない
楽しそうだから所属してみたいと思っているんだ」
そういうと男は
「え!?ギルドに所属してない!?
た、楽しいそうだからって」
あ、これは駄目なパターンか?
少しの沈黙のあと
「すっげー格好いい!!」
ずるってなった
「あんた!格好いいよ
あ、名前言ってなかったな。俺、ゼフル!ゼフル・アルマーニ」
彼が自分の名前を言ったので俺も
「ゼフルか言い名前だ。俺は、オーグ!オーグ・ヘカテ」
するとゼフルは
え!?って声を上げる
「どした?」
「や、だってヘカテって大魔技士であるユリウス様がヘカテって名字だけど
オーグとユリウス様の関係は?」
そうきたか
ユリウスとは主従の関係だったが
あ、そうだ
ユリウスは70で生涯を閉じたわけだから
俺は見た目はゼフルと同じ位だと思われているわけだから
「俺の爺さんだよ。ユリウス・ヘカテは」
これは、嘘になるが
どうだろうか
「へぇ!!ユリウス様のお孫さん!?こ、ここ、これは失礼しました!!」
「なに言ってるんだよ。別にそんなの関係ないだろ
俺は俺。爺さんは爺さんだよ」
まあ、実際、ユリウスのこと
爺さんって呼んだこともあるけど
ユリウスは「お前のほうが爺さんだろ?」とくすくす笑っていたこともあったなと思い出した
「そうかなら!オーグって呼んでいいか?」
「構わないぜ!なら俺もゼフルって呼ばせて貰うぞ」
ゼフルもいいぜって答えた
ゼフルと一緒に
山道を降りていく
途中、小さな小屋を見つけた
もうすぐ夕暮れになるので
二人でその小屋で一夜を明かすことにした
小屋で食事の支度をして
食卓で食事をしているときに俺はゼフルに
「そういや、ゼフルはなんでこの山に来たんだ?」
聞いてみた
「ああ、それか。この山に昔からいる古竜に会いたくてな」
う!?
それって俺のことでは?
ここで
その古竜は自分だと言ったら
ゼフルは信じるだろうか?
それとも
「な、なあ」
「なに?」
「実はその古竜が俺だったらどうする?」
ゼフルは
は?
って声を出し
そして笑い出す
「なんだよその冗談」
やはりそうなるよな
「けどもしそうなら俺はかなりラッキーだよな
なんたって古竜と知り合いになったんだからさ」
なんて
答える
「さて、寝るか」
「ですな」
俺たちは、床についた
そして、朝になり
小屋を後にする
「ここからタームベストまではどれくらいかかるんだ?」
そうだなぁってゼフルは言うと
「モンスターに出会ったりしなければ次の日には着くとは思うが」
なるほど
しばらく歩いていると
林の中から
一人の男性が出てきた
そこらじゅうに怪我をしているようだ
「大丈夫か!?」
ゼフルが男性に声をかける
男性はふらふら状態だ
これはいけない
「俺に任せろ。すぐにその男の人を安全な場所に」
男性を安全な場所に移し
横にさせた
さて、回復魔術でまずは怪我を治してやらんとな
この場合は
「《天上にみつる者よ この傷つきしかの者に 癒しの御手を》リカバリー」
男性の怪我がみるみるうちに治っていく
ゼフルはすっげって声を出す
「おお!治ってく。あ、大丈夫かい?あんた」
「あ、もう平気だ。私は、ロクフェと申します」
男性はロクフェと名乗った
「なんで傷だらけでふらふら状態だったんだ?」
訪ねる
「キラーウルフの群れと遭遇してしまったんだ」
《キラーウルフ》レベル150の災害級の猛獣
狼種の猛獣。
いまの時期はたしか
「キラーウルフの群れ?あ、そうかそろそろ産期到来で群れで行動する時期だったか」
ゼフルがいう
「それだけではない。あいつらは、冬眠はしないから
寒くなってる時期は暖かい場所へ移動して
子を育む習性もあるからな」
俺がいう
「こればかりは討伐しないほうがよい
下手に手を出せば
生態系にも影響はある」
ゼフルとロクフェは俺の意見に賛成して
俺たちは
三人で
タームベストへ向かうことになった
本日は、昨日のような小屋はないのである程度進んだ後
野営の準備に取り掛かる
薪になる木を集め
この日はロクフェが火の魔術を使い
焚き火をする
「じゃーん!前の街で手に入れた
マジックコンロだ
これは火の魔術を使って調理することが出来るマジックアイテムさ」
ほう
人間の街にはそのような便利なアイテムがあるのか
前回の時は
小屋に調理器具が有ったからな
俺は、アイテムボックスを開ける準備をする
「アイテムボックスから野菜や穀物、肉をだしてっと
あと、まな板と鍋だしてっと」
「それはまさか《アイテムボックス》というやつですか!」
そうだよと俺は答える
ゼフルは手際よく材料を切って
鍋へと入れる
くつくつと鍋が音を立てる
「なあ?お前のアイテムボックスだっけ?かそれってどういう仕組みなんだ」
「これは収納魔術という魔術で爺さんが使ってたやつを俺も教わったというわけだ
なかなかに魔力を消費するんだ
しかもこれは特定の魔術を極めたものしか使えないらしいと爺さんが言っていた」
するとロクフェが
「そうなんですよ!収納魔術のひとつでもあるアイテムボックスは
空間集約と歪曲輪舞曲という魔術魔技を習得する必要性がありますが一般では取得すら難しいですね
ぼくは取得を試みましたが出来ませんでした」
「ロクフェも取得をしようとするその心意気さすが!」
「えへへ」
「ということはだ
ギルドでもこのアイテムボックスを扱える者は」
「いないと思いますが」
ふむ
この二人にはなんとかして覚えさてあげたいな
料理が完成し
ゼフルが
「俺特製!肉と野菜のスープ麦入れ( ゜Д゜)ウマーの完成だ」
俺はすぐさま
「《( ゜Д゜)ウマー》ってなんだ?」
と突っ込んでしまう
これにはロクフェもなにそれ?って聞いてきた
「《( ゜Д゜)ウマー》ってのは俺の家族が言うにはめっさ旨いぞ!と言うことみたいだ」
なんだよそれ
パクっ
おお!これは
「「「( ゜Д゜)ウマー」」」
たしかに
思わず言ってしまう
さて、寝るとして
「ゼフル俺が、夜通し見張りしていようか?」
と提案すると
「大丈夫だ。これがあるから全員寝てても
【撃退撃退アサッシン】があるから」
「なんだそれ?」
「あー、それタームベストで売ってる便利アイテムですよね。
夜営してる人向けの商品で
外敵から身を守る手段として利用するんです」
「だから大丈夫だよ」
「そうかなら寝よう」
一夜があけた
「おお。これが撃退撃退アサッシンの効力か」
なんと
クシャトオーム(大きなオームのモンスター)が二体倒されていた
剥ぎ取って
肉など確保
「さて、今日の昼頃にはタームベストにつくと思うぜ」
昼くらいには着くのか
タームベスト
俺の第一の目的である
ギルド!
登録はどうやるのだろうか?
すんなりといけるのだろうか?
ゼフルが
「お!見えてきたぜ
オーグ!あれがタームベストだ!」
かなり大きめの都市という感じの造りが見えた
これがタームベストか
まずは
「俺とオーグはギルドに行くけど
ロクフェは?」
「ぼくは、一旦道具屋へ行きます
タームベストの道具屋に商品を卸すのが当初の目的だったので
卸が終わったらギルドに向かいますね
後で合流しましょう」
「了解」
ここで、ロクフェとは一旦お別れだ
俺はゼフルと一緒にギルドへと向かう
ギルドへ到着した俺
中へはいる
「タームベストの冒険者ギルドへようこそ。
ご依頼ですか?ご登録ですか?」
受付の方が話し出す
「ギルドへの登録を希望しています」
俺はいう
「俺は今回は付き添いだよ」
「あれ?ゼフルさんじゃないですか
この方はゼフルさんの紹介ですか?」
「まあ、そんなとこ…かな?」
「では、お名前をお願いいたします」
受付の方に言われたので
「オーグ・ヘカテです」
「え!?ヘカテ!?」
「あ、そうだったオーグはユリウス・ヘカテのお孫さんなんだってさ
俺も数日前に出会ったんだけど
こいつめちゃくちゃ強いんだよ
アヘッドロブスター軽く倒すんだもんよ」
「え!?あ?アヘッドロブスター!!?災害級ですよ
倒したんです?」
唖然とする受付の方
「倒しましたがいけませんでした?」
あっさりというと
「いけないわけではないですが
証拠となるものはお持ちでしょうか?」
証拠ねぇ
あ
「アイテムボックス開きますね」
「え!?アイテムボックス?」
ユリウスから伝授された
アイテムボックス
これは通常ではというかこの世界では一部の者しか扱えないらしい
魔力がある程度以上ないと錬成や閉じる
閉じるとは
歪曲した空間へ一時的に仕舞いこむ方法らしい
「えっとこれだな」
なにもない場所から
いきなり
アヘッドロブスターの肉
ハサミ
頭が出てくる
「ひょえー!」
「俺も最初は仕舞う行為の時ビックリしたもんだ
数日間でなれてしまったんだがどうしてだろう」
ゼフルはきっと俺との数日間の間に感覚が麻痺してしまったんだろうな
普通じゃないことばかり目にしてるから
「騒がしいなどうし!!!アヘッドロブスター!!?」
「あ、マスター、実は」
受付の方はマスター(きっとギルドマスターだろうな)に俺のことを説明していた
「は!すごい人材じゃないか!これは恐れ入った。
ここで登録して活動しないか」
「あ、はい
そのつもりでここへ来ましたから」
「よし!すぐにギルドカードを発行しよう
だが
最初から上のランクはどんな形式でも無理だからまずはFランクからな」
どうやらどのように最初から良いものを持ってきて登録しても
初期ランクとやらは【F】から始まるものらしい
しばらくして
マスターから
「これがギルドカードだ失くさないようにな
まあ、なくしても再発行は可能だ」
だが
というかされ
「再発行の場合
発行まで1ヶ月掛かるからその間はギルドとしての仕事は一切受けれない決まりだ
普通に外に出て魔物討伐は出来るからその点は安心だ」
ということは
紛失した際は、再発行までの間は無所属のような扱いなのか
これは紛失は避けねばな
俺の目的はギルド家業を営んでいくとこなんだからさ
無所属扱いなんてやだし
「住むところどうしよっかな」
「あ、その事なんだが
町外れでいいなら空き家があるぞ。そこを使えるように手配してやるよ
これから頼んだぞルーキー!」
今日のところは宿屋にでも泊まって明日また顔を出してくれと言われたので
「ゼフルはどうするんだ?」
「俺も宿屋に泊まるよ」
俺は、ゼフルと一緒に宿屋へと本日の宿の手配をしにいくことにした
ギルドから出ると
ちょうど
道具屋からロクフェが出てきた所だった
「ふむふむ本日の成果はなかなかのものでしたね
おや?オーグさんとゼフルさんもうギルドの方は、よろしいので?」
「ちょうど終わって
いまから宿の手配をしに行くんだよ」
「ちょうどよかったぼくもこれから宿屋を探そうとしていたんですよ」
なら一緒に行こうと
宿屋
きさらぎ亭に着いた
ここはどうやら酒場と宿舎が合わさった場所らしい
「三人なんですけど
部屋は空いてます?」
「三人ね
シングル3つは無いけど
ダブル一つとシングル一つが同室の部屋ならあるけどどうします?」
「ダブルとシングルが同室かどうしようか?」
「それでよくね?」
「ぼくもそれで構いませんよ」
ならそれでと
宿屋の人に伝え
チェックインした
「食事はするかい?」
「ちょうど腹減ってたんだよな」
たしかに
「頼みます!」
机で三人で話をしていると
宿屋の人が
「はい!料理おまちどー!」
肉、ご飯、スープ、サラダ、飲み物が出てくる
「おお!旨そうだ」
俺が言う
「ここの飯は旨いぞ!オーグ」
「そうなんですね。ぼくは初めてです」
「ふう、うまーい!」
「へへ、だろ」
食事を終え
部屋へ移動した
中は、ダブルベッドの部屋とシングルベッドの部屋の二つあり
そして団欒部屋もあった
「か、かなり広いな」
「ここは風呂場無いんだな」
「温泉までいく?」
「温泉いいですねぇ」
宿屋の人に
温泉へいくことを伝えた
温泉へ着くと
三人で温泉へ入浴
「極楽極楽とは良く言ったものだ」
「本当だぜ」
「気持ちいい」
温泉から宿屋へ戻る
「温泉気持ち良かったかい?」
はい!と伝え
部屋へと戻る
「俺はシングルベッドでもダブルベッドでもどちらでもいいがお二人さんはどうする?」
俺が訊くと
「おれオーグと一緒がいい」
「ぼくはシングルベッドへいきます」
となると
俺とゼフルがダブルベッドだな
じゃあ、また明日なと言って
ロクフェはシングルベッドのある部屋へ行った
ベッドにごろんと横になるゼフルは俺に
「なあなあ」
「うん?」
ベッドに腰かけていた俺になあなあと声をかけた
「お前ってさ両親はどうしてるんだ?ずっとユリウス様と一緒だったんだろ?」
両親
俺の親は古竜の中でも最強と吟われた
バイラス(父親)とスガウラキア(母親)だ
この話をしてもいいのだろうか?
「両親は名前は何て言うんだ?」
「!えと」
「言えないとか?亡くなってるとか?」
「いや、亡くなってはいないが
その
父は、《バイラス・ヘカテ》
母は《スガウラキア・ヘカテ》だ」
この名前を聞いた
ゼフルが
「は?」
と、声を出す
「ど、どうした?」
「あ、いや、、なんかな、最強の古竜と同じ名前なんだって思って
昔話のおとぎ話でもこの名前有名だから」
俺の両親はよく名前があがるくらいたしかに有名
おとぎ話まであったとは
「やっぱりお前って会ってまもない時に
夜小屋で言ってた
古竜だったらって話
あれって本当、なの、か?」
そう、俺が小屋で話した
《俺がその古竜だったらどうする?》
いまがいう時なんだろうか?
「実はな俺は古竜なのは本当だ
実際には
爺さん、ユリウスとは主と従者関係だった」
「うん」
「ユリウスは人間だから俺たち竜族とは違い寿命は短いし
俺はユリウスより歳も上だ」
「え?そうなの?俺と同じくらいかと思ってた」
「実年齢は1800歳だが」
しれっと言った
「!!?おぐ?
せ、1800歳!?」
この声を、聞き
ロクフェが勢いよく部屋へと侵入
「1800歳ってなんですか!!?」
シングルベッドのある部屋の扉が勢いよく開き
ロクフェが入ってくる
「あ、いや、その」
「聞いてくれよロクフェ」
目をキラキラと輝かせ
ゼフルが聞いて聞いてアピール
「先ほど1800歳がどうって」
「そうそう!それのことなんだよ
なんと!オーグってさ古竜でしかも
1800歳で
親がバイラスとスガウラキアなんだってさ」
それを聞くと
ロクフェは
「なんと!!前々から貴方からはとんでもないものを感じておりましたが
なんとまあ!
かの有名な古竜のバイラスとスガウラキアの息子さんだったのですね」
こちらもなんともいえないくらいに興奮しているようだ
「、、。うんまあそうなるかな」
これはたしかにあたり
「「素晴らしい!」」
なぜかすごく誉めら(?)てるのかわからなくなった
そのあとも
両親の武勇伝を聞かされた
まあ、大抵のことは実際にみているので知っているが
かなり誇張された内容に
書物の方ではなされていたようだ
この内容は親たちが聞いたら
ぶっ飛んで喜びそうだが
喜びすぎて山を吹っ飛ばしそうなのが頭をよぎったので
親たちには言わないでおこうと
苦笑いを浮かべながら
「(これいつ終わるんだ?)」
チュンチュンと雀の鳴き声に目が覚める
「どうやら寝れてはいるよう、、?
ちょ!?」
ベッドに三人で寝てた
ゼフルの顔がすごく近くて困った
「(ち、ちかい!ちかい)」
あのまま三人で会話して
そのまま三人で寝てしまったんだな
ダブルベッドで三人で
ロクフェは
俺の腰あたりに寝ていた
これも困るねぇ
下手したら蹴っちゃう
ゼフルがもぞってする
「ふあぁー、よく寝たーやっぱベッド最高
ふかふかだし
硬いのはやよな
ここのは基本的にふかふかが多いし
ん?どうしたオーグ顔が真っ赤だぞぅ?」
「へあ!?そ、そうか?(ゼフルの寝顔がちかくて可愛かったなんて言えない!)」
「うーん」
ロクフェももぞってしだした
「あ、おはようございますー、昨日は部屋に戻らないで寝てしまってたんですね
でも、武勇伝を語りそしてそれを間近にも知ってるいる者に聞いてもらうなんてことが実際に叶うとは」
「「思ってもみなかった」」
二人が揃って言う
俺はあ、あははと苦笑いをして
着替え始め
そして
宿屋のロビーへ行く
「昨日はよく眠れたかい?」
「はい!」
「それは良かった。これから朝食出すから食べていきな」
「わかりました」
朝食はパンとシチューにサラダだった
それらを食べ終えると
宿屋の人が
「これ、デザートだよ」
と、食事を食べ終えるころを見計らって出してくれた
「みかんゼリーだよ」
みかんゼリー
さらっとした食感がかなりよかった
部屋で支度を終え
ギルドへと向かう