03.準備と心構え
テーブルトークRPGを遊ぶにあたり最低限用意しなくてはいけないもの、した方がいいものについて語ってみよう。
まずはプレイヤー側が用意するものについて。全くの初心者でかつ、初参加な場合は別にしてある程度のプレイを経験しているならば自分用のダイスと筆記用具は必須だと思う。もちろんうっかり忘れる場合もあるしそういう場合はゲームマスターや他のプレイヤーが貸したりするけれど、毎回のように手ぶらで行くというのはちょっといただけない。場合によってはひんしゅくを買うだろう。ルールブックなどは文庫本タイプならさほどもしない値段で購入できるが、シリーズ化しているワイド版タイプやハードカバー版タイプなんかは結構値が張ったりするのでゲームマスターが問題視しないのであれば無理に用意しなくてもいいと思う。買えたら買う程度でいい。ダイスの種類についてはシステムによって必要になるものが異なるのでこれは絶対、という断言は出来ないがそれでも汎用性が高いものをあげるのであれば6面体ダイス、10面体ダイスは必ず買っておいた方がいいだろう。様々な色があるので色違いのものを複数個買っておくのが常識になっているようだ。
また、テーブルトークの名の通りずっと喋り続けるのであるから飲み物を用意するのが望ましいし、小腹も減るだろうからお茶菓子なんかもあった方がいいだろう。これらについてはケースバイケースなので都度の判断になると思う。
次にゲームマスターとして準備するものについてだが、こちらはかなり多い。場合によっては大荷物にすらなる。まずは貸出し用も含めた最低限必要なダイス。それから必要になると考えられるルールブック。マスタースクリーン。筆記用具。プレイヤー全員分のキャラクターシート。こちらは最低限なくてはならないものになるので気を付けなくちゃならない。ただしスクリーンに関しては代用が利くものがあればそれでも構わないけれど。
あとはシナリオ進行に必要になると考えられる資料やデータなど、凝っているゲームマスターになると音響機器なども用意してたりするがそこら辺は個人の問題だと思う。
基本的にセッションにかかる時間はよほどの場合を除いて丸一日かかってしまう場合が多く、間に休憩時間を何回か挟むにしても終わる頃には結構な疲労感に包まれるので体調はなるべく万全にしておく方が無難だ。もちろん睡眠はしっかりととっておくのも大事である。プレイ中に居眠りなんてしないように。
ところでプレイヤーの人数が多くて複数の場面に分散してしまう場合はよくある話で、当然のことながらその場面に登場していないキャラクターのプレイヤーは暇になってしまう。けれどもだからと言って他のプレイヤーの邪魔になるような行為は御法度だし、プレイに関係のない行為は止めておいた方がいいかな。ゲームマスターが許可しているなら話は別だけど、大抵は不快に思われるマナー違反行為だ。メリハリはきちんとしよう。
だいたいの場合においてセッションの初日はキャラクターメイキングで半日、もしくは1日が終わってしまうことが多い。仮に時間が余ったとしてもせいぜいが自己紹介とキャラクター紹介程度で、どんなに頑張ってもシナリオ導入のさわり程度が進行バランス的に限界だと思う。中途半端に進めても次回のセッション時には大半が忘れている可能性が高いからね。
なのでメイキング当日になってからどのようなキャラクターにするのか悩むよりも事前にやりたい方向性をある程度は決めておくくらいが好ましい。簡単な背景設定とかもメモ書き程度に考えておくのもいいと思う。細かい設定なんかは実際にキャラクターシートがおおまかに決まってからでも十分時間はあるだろうしね。職業なんかはある程度は希望通りになれると思うけれど複数人の希望が重なってバランスが悪くなる場合に希望が通らないことになっても気持ちよく受け入れられるような心構えは備えていたいと思う。どうしても希望を通したいならお互いに納得がいくように話し合いをするべきで始まる前からしこりを残すようなやり方はやめた方がいい。ちなみに私のいた大学時代のサークルではお互いに納得しない場合の解決方法としてダイス目の大小で決着を付けていた。そして決着したらきちんと受け入れるのがルールでもあったよ。
参考までにテーブルトークRPGのセッション会場で見掛けたことのあるダイスの種類は次の通りですね。
4面体、6面体、8面体、10面体、12面体、16面体、20面体、30面体、50面体、100面体