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02.ダイスの神様

 テーブルトークRPGではほとんどのゲームにおいてダイスを様々な判定に用いるのであるが、このダイスには神様が良くも悪くも宿ることが多い。その結果はプレイヤーかゲームマスターに少なくないダメージを与えることもしばしばだ。最悪の場合、シナリオ崩壊やパーティー壊滅などもあり得るがだいたいはゲームマスター側でそういう事態を回避すべくマスタースクリーンと呼ばれるついたての裏で振っているダイス判定の結果を誤魔化して取り繕うのであるが。オープンダイスという血迷った状況では誤魔化しようがないので受け入れるしかない。

 もっとも、このようなオープンダイス行為はほとんどゲームマスター側からやろうということ自体がまれなのでよほどのひどいダイス目をプレイヤー側がやらかさない限りは後味悪いシナリオエンドを迎えることがないと思われる。(一部の元から悲劇エンドがあるゲームを除く)


 ダイスを用いる判定にはルールシステムによって定められているものと、ゲームマスターの判断により行うものの二つに大別される。システムによって行う判定はあらかじめルールブックにその結果がもたらす内容が記載されているのである程度の心の準備は可能であるが、ゲームマスターが独自に用意してきたりする判定表をもとにした場合などはだいたいにおいて最悪最低であると断言する。場合によっては最凶もありえる。むろん異論は認めるが。私の経験上だいたいひどい目にあったものだ。

 システム判定における神様とはクリティカルとかファンブルに集約されていると思う。この場合、ゲームマスターは基本的にはスクリーンで隠している状態のためプレイヤー側の状況次第で手心を加えたりすることもあるので問題になるのは基本的にオープンダイス状態のプレイヤー側判定である。結果がもたらす影響が小さい判定ならばまだいいが「ダイスの神様」が宿るような状況とは往々にして特定の個人かゲームマスターに悲劇的だ。

 この攻撃を喰らったらヤバいという状況でお約束のように致命的な失敗を毎回振るプレイヤーとか。数ある選択肢の中でまるではかったかのようにヤバい選択肢を毎回引き当てるプレイヤーとか。ゲームマスターが温情で振り直しを認めたにもかかわらず何度振っても失敗してしまうとか。

 もちろん真逆の場合ももちろんある。起死回生の大成功を最高のタイミングで毎回出すような豪運のプレイヤーなどはいる。いるけれど不運なプレイヤーの方が圧倒的だ。本当に神様は不公平だ。たまには幸運ください。偏りすぎだろ、全く。


 さてオープンダイスについては前述のとおり結果を誤魔化すことができない。そのため初心者相手や重要な判定などにはやらない方が良いというのが大勢だと思う。それでもプレイヤー側同意のうえでオープンダイスを、という場合まず間違いなく後悔する場合が多い。少しでも不安を感じるならやめておいた方が無難だが、世の中には無駄にチャレンジャーがいるわけで自分にはあり得ないと自信満々であるほどそのダイスには疫病神が宿るのだ。例えばファンブル以外必ず成功なのにファンブルを振るとか。それも一度や二度ではなく。オープンなのでゲームマスターも無難な状況へとフォローすることも出来ずに無情な宣告をせざるを得なくなるし、後味はだいたい悪い。最悪、みんなで喧嘩になる。安易な冒険チャレンジ、命取り。


 ちなみに私も往々にして振るダイスには神様が宿ることが多いというか、特定の項目はまるで呪われているかのように引き当てることが多い。そのためゲームマスターからは「導入考えるのが楽で助かる(笑)」とかよく言われたものだ。さすがにこれには私も苦笑するほかないくらいにもう諦めている。もはや運命なのだろう、と。付き合いも長いしなぁ……なぁ、ウィンテル?(笑)


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