夢の中2
続き
僕はともかく歩き出した、そして気がつく。ここは、僕の通っているところではないようだ。廊下のすぐ横は綺麗な中庭だった。満開の花々、湧き上がる噴水、まるでどこか違う世界に迷い込んだようでもあった。
僕はひとまず、その中庭に行って見ることにした。しかし、なぜだろうか。ここは不思議な感じがする。まるで夢の中のようである。教室から見た外は、嵐の中のようであったのに。ここは陽だまりの中にいるようにすら感じてくる。
ふと上を見て見た、すると桜の花びらが僕の視界にうつる。どういうことだろうか。ここには、桜はないはずなのに。僕は視界を元の位置に戻して見る。そこには、桜の大樹がある。
これには、さすがに驚いた。枕があったら良い寝場所になったのに。僕は感動するよりも、なんだか残念な気持ちに襲われた。
大樹に寄りかかって見ると、暖かい。もしかして生き物なのかな。なんて思いながら、寝る体制に入る。どこかから、僕を呼ぶ声を聞いた気がしたが、睡眠も大事だと思いながら寝てしまった。
二十分はたっただろうか。鳥の声で、僕は目を覚ます。寄りかかっていたはずの大樹が、なくなっていた。こんどは、芝生の上だったので体が硬くならずに済んだが、代わりに土が服についていた。
服についた土を払いながら、僕は立ち上がった。眠気はすっかりなくなっていた。これでしばらくは、体力が持つだろう。背伸びをすると体が軽くなった。次はいよいよ玄関に行ってみようと思う。




