表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

オートマタ

作者: 華羅 博

夢で見た話です

ひっそりと建ってる洋館、そんな中、彼女はいました

何十年も前に作られたオートマタ、メイドの恰好をしてる小柄な彼女です。


彼女は普段は動きません、祈るように両手を握り下を向いているのです


彼女のご主人様はこの広い洋館に一人で住んでます、彼の楽しみは朝のコーヒーそれともう一つ

ご主人様は朝、コーヒーを入れる時に彼女に近づき背中のゼンマイを巻きます

オルゴールのような音が彼女の小さい体から流れ出し彼女は顔を上げます。


どういう仕組みなのでしょうか、彼女は歌い始めました

「わたしは、わたしは、歌います、貴方のために、わたしは、わたしは、歌います、貴方のために、、、」

それを聞きながらご主人様は自分でコーヒーを入れ始めます、歌を聴きながら

「わたしは、わたしは、踊ります、貴方のために、わたしは、わたしは、踊ります、貴方のために、、、」

彼女はくるりと回ったり、腕をうごかして踊ります

「わたしは、わたしは、祈ります、貴方のために、わたしは、わたしは、祈ります、この両手を握って、、、」

彼女は手を握って祈るように頭を下げます


コーヒーが沸いたようです、ご主人様は少し目を離してコーヒーを入れます

間奏が入ります、奇妙な音が聞こえました、彼女の体からいくつかの部品が落ちました

「わたしは、わたしは、歌います、貴方のために、わたしは、わたしは、歌います、貴方のために、、、」

踊り始めようとした時に、小さな音と共に彼女の体は割れました、

顔と右手、そして両足は器用に前後ろに割れました、後ろ側の足の方には背骨のような部品と左手が残ってます

「わたしは、わたしは、踊ります、貴方のために、わたしは、わたしは、踊ります、貴方のために、、、」

ご主人様が気が付いた時に、彼女の顔側はご主人様の前にいました、

そして後ろからは左手が近づいてます、ご主人様はおどろいてます

「わたしは、わたしは、祈ります、貴方のために」

右手がご主人様の胸に当たります、祈るために左手と合わせる為に、右手はご主人様の胸を突き破っていって、、、

背中から入ってくる左手を強く握ります

「わたしは、わたしは、祈り、す、この両手を握って、、、」


無理矢理割れた体は再び手を結ぼうとしてなのか奇妙な形で大きな音を立ててぶつかります


ご主人様の悲鳴が聞こえました、彼女の体も大きな音と共に壊れました


後には彼のこぼしたコーヒーと彼女のしっかりと握られた両手が残っていました。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ