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迷探偵ノブの探偵日記  作者: 白波
第1章 消えた大道具事件
3/5

第3話 探し物とは?

 ノブは二鳥駅の改札口で待っていた大輔を見つけてそっちの方へ歩いて行った。

「わざわざ悪かったな…遠かったろ?」

と大輔が言うとノブは

「まったくだよ…二鳥本線を全線電化した方がいいんじゃないか?」

と言った。

「確かに二鳥本線の南国と町田の間が電化されてないから二鳥本線は主に古都川の南駅から南国、南国から町田、町田から二鳥…と言う感じになっているが電化して急行や普通が直通運転しても需要は少ないからね…特急が直通するだけならこのままの方がいいんだよ…。」

と大輔が言うとノブは

「そういうもんなのかな?」

と言いながら歩き出す。

「そういうものだよ…あとそっちは出口じゃないぞ!」

と大輔が言うとノブは

「い…いや…トイレにでも行こうかなって…。」

と苦し紛れに言うが大輔が

「トイレもこっち側だ!」

と言い言いながら反対の方に歩き出さす。

「あーそうなんだ…とにかく行こうか…。」

と言うとノブは大輔に続いて歩きだした。


 二人はHHR二鳥本社と書かれた看板が立っているビルの前に立った。

「結構立派だな…。」

とノブが上を見上げながら言うと大輔は

「まぁ、HHRのビルは基本的に国の出先機関のビルだったからな…どれも規模が大きいよ…まぁ持て余して売却して小さいビルを建てるところもあるけど…。」

と説明して中に入って行く。


 その二人を追う人物は

「まったく…久しぶりの仕事だから学校サボってきたんだ…ちゃんと探偵らしくしてよ…迷探偵さん…。」

と言うと本社ビルに入って行く。


 応接室に通されたノブは大輔に

「そろそろ教えてくれない?探し物がなにか?」

と聞いた。

「あぁ…そうだな…それならそっちにこそこそといる方に出てきてもらおうか…。」

と大輔が言うと物陰から雪菜が出てきた。

「雪菜!お前学校じゃなかったのか?」

「私はまだ小学生だし…一日ぐらい…。」

と雪菜が言うとノブは

「そういう問題じゃねーだろ…。」

と言った。

「助手だったのか…ていうか小学生なの?その子…。」

と大輔が言うとノブは

「まぁな…やることは全然小学生らしくないけど…。」

と言った。

「そうなのか…とりあえず探し物と言うのは…今度のイベントで使う大道具なんだけど…。」

と大輔が話し始めるが雪菜が

「ねぇ…これってどうやって解くの?」

と言いながらノブに算数の問題集を出す。

「九九か…まずは…。」

とノブが言うと雪菜が

「ねぇ…七の段言える?」

と聞いた。

「もちろんだよ!なんたって俺は大人だから!」

とノブが言うと雪菜が

「じゃぁ…言って今すぐ!」

と言う。

「よし…行くぞ!7×1=7、7×2=14、7×3=21、7×4=28…ほら!すごいだろ!」

とノブが言うと雪菜は

「すごい!」

と言う。

「お前らなに勝手に和んでるの!今重要な話してるの!しかも九九間違ってるし!7×4=30だしそれより先は?」

と大輔が言うとノブは

「えっ!全部言わなきゃいけないの?」

と聞いた。

「まったく…7×4=28でしょ…その先は…めんどくさいから言わないけど…。」

と雪菜が言うと大輔は

「なんなのこの子?急に性格変わったよ!」

と言った。

「そんなことはいいとして…探し物はなんだよ?いい加減に教えてくれないと探すものも探せん…。」

とノブが言うと大輔は

「だからな…さっきも言ったように探してほしいものは今度イベントで使う大道具なんだ…。」

と言った。

「大道具って言うとどんな?」

「実はこのイベントではヒーローショーも行うんだが…そこで使う…。」

「そこで使う?」

「むちとロウソクだ…。」

と大輔が言うとノブは

「どんなヒーローショーやろうとしてんだ!そもそもそれ小道具でしょ!大道具じゃないじゃん!消えた大道具事件じゃなくて消えた小道具事件でしょこれ!」

と言った。

「いや…魔法少女カカラーンのショーなんだが…。」

と大輔が言うと雪菜が

「カカラーンでそんなものいらないと思うけど…。」

と言った。

「えっ!別にアニメとか原作とか見てないけど…そういうの使うんじゃないの?悪役が…。」

と大輔が言うとノブは

「カカラーンはそんなアニメじゃねーよ!いろいろな形の杖があっただろ!」

と言った。

「それは全部捨てた。必要ないと思って…。」

と大輔が真顔で言うとノブは

「それが一番重要でしょうが!それなくしてどうするんだよ!」

と言った。

「そんなこと言ったていまどき魔法少女が出てくるようなアニメなんてないだろ?」

「タイトルに思いきり魔法少女って書いてあるだろうが…。」

とノブと大輔がやり取りをしているのを見て雪菜は

「とにかく…むちとロウソクより先に捨てちゃった杖どうにかしないと…。」

と意見を述べた。

「それもそうだな…まったくそんな重要なものを捨てたのは一体誰だ!」

と大輔が言うと二人は

「「お前だろうが!!」」

と言った。

「そんなことより…どこから探せばいいかな?」

と大輔が聞くとノブは

「いつ捨てたんだ?」

と聞いた。

「今日の午前中だ…。」

と大輔が答えると雪菜が

「ごみはいつ回収されるの?」

と聞いた。

「今から1時間後だ…。」

と大輔は答えた。

読んでいただきありがとうございます。


これからもよろしくお願いします。

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