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怪盗シャオメイ  作者: 作 Tiilé 挿絵 水裏ねむ
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序章

  はじめに


まず、この小説を書いたきっかけを書かねばなりません。

まぁ、気まぐれで書いたんですけどね……

今はまってるMMORPGのMoEがあって、そこで知り合った人達を「勝手に」登場させて書いてます。

もちろん、登場人物の本人に知らせてない場合もあります♪(オイ

実はmixiに載せていたんですが、MoEの知り合い、他たくさんの人に読んでもらいたいのでブログを立てることにしました。

登場人物はMoEで知り合った人達を、その人の特徴を自分なりに考えて書いています。

おそらく、性格や言動は似ているだろうと思いますが……

登場人物および物語は当然フィクションです。もしかしたら、自分はそんな事言わねー! って人がいるかもしれないですもんね。

勝手に登場さしているので、訴えられたら当然裁判負けます。

 ――2006年 5月14日 ブログ「ああティレノート」にて――


(内容は、当時の物を改編して記載しています)

挿絵(By みてみん)


――雨。

 殺伐とした都会に違和感を与える大きな洋風の建物の中から、男は窓ごしに外を見て呟く。

「チッ……。ついてないぜ……」

 若い男はカーテンを閉め、たばこを取り出す。

「ティレンドさん、ここは禁煙ですよ」

 少し年配の警備員が遠慮がちにいう。

 若い男、ティレンドはちらりと警備員を一瞥し、たばこの箱を胸ポケットに戻した。

 真っ白な壁紙に紅い絨毯、綺麗な通路の内装も夜の豪雨で湿気があるせいか、よけいじめじめしているようで気持ちが悪い。たばこでも吸って気分を落ち着かせようとしていたところを邪魔されては、わかっていても腹が立つ。

「ふぅむ……。まったく今日はついてないな。雨に雷、都会の夜は冷たいねぇ……」

 しかし、それを気にした素振りなどまったく見せず、ティレンドはそういった。年齢の割にはでかい口を叩く。――それもそのはず、この男、年齢こそ若いがこれで刑事なのだ。

「まったく、人が休暇取って楽しい旅行に行こうってのに、何が楽しくてこんな日に美術館なんて来ないといけないんだ……。あんたもそう思うでしょ?」

「は……はあ……」

 不意に話しかけられた年配の警備員は困った様子で返事をした。

 彼の答えなどどうでもよかったのか、ティレンドは警備員には目もくれず、一枚の絵画を見ていた。

 現在、その絵を前にして、数人の警備員が待機している。

 絵画そのものに特に価値があるというわけではない。では、なぜそんな絵を警備しなければいけないのか?

 考えれば考えるほど、余計に腹が立つ。

「ふぅむ、怪盗ね……。今の時代に怪盗なんて時代遅れだっての……」

 この時ティレンドはまだ、その“時代遅れの怪盗”と長い付き合いになるとは夢にも思っていない。

 彼は手にした一枚のカードに視線を落とした。

「怪盗にしては、派手好きな奴だよな」

 ピンク色のカードに白い文字。それには、こう書かれていた――


(○月□△日 23時00分 太陽の絵をいただく 怪盗シャオメイ)

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