ヤンデレ少女に付き合うことを簡単に了承するとこうなります
「好きです。」
「……はっ?」
いきなりこんなことを言われて君はどう思う?
どうも思わない?
いや、それはなしですよ、旦那。
いきなり、学園のアイドルから「好きです。」って言われたらどうしますか?
付き合え?
いや、それもなしですわ、旦那。
俺としては平々凡々な毎日が好きな訳ですよ。
それで彼女と付き合えばどうなるかわかりますか?
わからない?
いや、それはないでしょ、旦那。
100%の確率でこの学校の男子に殺されますよ?
あなたは俺に死ねというのですか?
「返答は?」
いや、そんな可愛らしく、顔を真っ赤に染め上げられましても、ね?
困る訳ですよ。
「えっと、ごめん。君とは付き合えない。」
「なんで?もしかして他の女がいるっていうの?そうだよね。そうじゃなきゃ、君が私の告白を断る筈ないもんね?」
あれ?なんか違う方向に走りそうな気配が…。
「わかったよ。そんな女殺してあげる。君と私の間にそんな女いらないもんね?」
「ストォォォップ!」
「どうしたの?」
くっ!可愛らしく、首を傾げやがって!
さっきの発言がなければ、めっちゃ可愛く見えただろうに…。
いや、可愛いですけどね?
まぁ、とりあえず弁解をさせてくださいよ。
「俺に彼女なんていないからね?」
「じゃあなんで?私に至らないところがあるの?ねぇ、教えて?教えてってば!」
「ストップ!まじでストップ!あのねぇ、別に君に至らないところがある訳じゃなくて、僕が君と釣り合わないって言いたいんだよ。」
「ううん。全然大丈夫だよ!君は格好いいし、私の理想のタイプだもん!」
ズッキュゥゥン!!!!
聞きましたかぁぁ!?
り、理想のタイプだそうですよぉぉ!?
ひゃっほぉぉい!
って騙されるなぁ、俺ぇぇ!
完璧に彼女は俗に言うヤンデレだぞぉ!?
そんな女の子と付き合ってみろ!?
死ねるぞ!?
いや、しかし、考えてみるんだ!
こんな俺をこんなに褒めてくれる女の子が今までにいたか!?
いや、いないだろう!?
今からでも遅くない!
彼女と付き合って、薔薇色の学校生活へと踏み込もうではないか!
やったな俺!これで俺もリア充決定だぜ!?
そんなこんなで脳内討論終わり…。
答えは…。
「付き合ってください。お願いします。」
土下座で了承。
「ほんと!?やったぁ!」
「うん。これからよろしく。」
「こちらこそ!えへへ。」
「んじゃあ、今日はこれで…。」
ガシッ!
「へっ?」
「今日は帰さないよ?」
「ちょ!タンマ!ぎゃあああああ!」
…美味しく頂かれました。
ぐすっ。な、泣いてなんかないもんね…。
どうだったでしょうか?