第63話:艦橋での祝福と笑い
第63話として、貴志とキャスが艦に戻り、褒賞の報告をする場面を、アス、ルナ、ルミの心配から和気あいあいとした歓談、そしてキャスへの祝福まで、各キャラクターの性格を活かして楽しく描きました。
※表題を章から話に変更しました。
【艦橋での祝福】
午後2時過ぎ。貴志とキャスが第3分艦隊司令、ブラウン大佐の執務室からルミナスに戻ってきた。
艦橋では、アス、ルナ、ルミがそれぞれの席で待機していたが、貴志とキャスの足音が聞こえると、三人が一斉に振り返った。
アスがコンソールから目を上げ、心配そうに、しかし冷静に尋ねた。
「艦長、キャス、お帰りなさい。司令所での呼び出し、何か問題ではなかったですか?」
ルナがドローン操作パネルから飛び降り、目をキラキラさせながら駆け寄った。
「お兄ちゃん、キャスお姉ちゃん、大丈夫だった!? 何か悪いこと言われたんじゃないよね!?」
ルミがセンサー席から立ち上がり、少し緊張した笑顔で二人を見た。
「艦長、キャス、無事で良かったよ。私、ちょっと心配してたんだ…何か大変なことじゃなかったよね?」
貴志が艦長席に腰を下ろし、優しく笑って手を振った。
「お前ら、心配かけて悪いな。大丈夫だよ。むしろ、いい話だったぜ」
キャスが新品の軍服に付けた特務曹長の階級章を指で弾き、少し照れながら言った。
「うん、私もびっくりしたけど…、特務曹長を任官しちゃった。だから、悪い話じゃなかったよ!」
【褒賞の報告と和気あいあい】
貴志が全員を見渡し、穏やかに報告を始めた。
「ブラウン大佐とライザー大尉に呼ばれてさ、昨日の戦果の話だった。輸送艦シーウェイを救って、海賊巡洋艦をやっつけた功績で、俺にブロンズ勲章をくれるって。それと、キャスが特務曹長に任官だってさ」
キャスが階級章を手に持って、目を丸くして付け加えた。
「私、傭兵だったのに急に特務曹長だよ! 貴志さんと一緒に褒められて、ドキドキしちゃった!」
アスが貴志に目を向け、静かに微笑んで祝福した。
「艦長、おめでとうございます。また軍に認められましたね。私、貴方の指揮が評価されて嬉しいです」
貴志が照れ笑いしながら、アスの言葉に感謝した。
「ありがとう、アス。でもさ、俺だけじゃなくて、アス、ルナ、キャス、ルミ、みんなが頑張ってくれたからだと思う。ほんと、みんなありがとうな」
ルナが貴志に飛びつき、元気よく叫んだ。
「お兄ちゃん、すごいよ! でも、艦長だからだよ! 私、ドローン隊で主砲やっつけたのも、お兄ちゃんの指示があったからだもん!」
キャスがルナに笑いながら応じた。
「ルナちゃん、そうだね! 貴志さん、艦長だから私たちまとめてくれたんだよ。私、ミサイルのサポートできたのも、貴志さんのおかげだもん!」
ルミが目を潤ませて、嬉しそうに言った。
「艦長、みんな、私もありがとうだよ。私がミサイル当てられたのも、艦長が信じてくれたからだもん。みんなと戦えて幸せだよ!」
貴志が全員を見て、心から感謝を込めて笑った。
「お前ら、艦長だからって褒めてくれるのは嬉しいけどさ、やっぱりみんなのおかげだぜ。最高のチームだよ、ルミナスは!」
艦橋に笑い声が響き、みんながお互いを褒め合い、感謝を伝え合った。
【キャスへの祝福と笑い】
和やかな雰囲気が一段落すると、アスがキャスに目を向け、真剣に、しかし優しく語りかけた。
「キャス、頑張りましたね。貴方の評価は、貴方が頑張った結果です。でも、慢心してはいけません。艦長、ルナ、ルミ、みんなの力があったことを忘れないでくださいね」
キャスが少し緊張して頷いたが、アスがふっと微笑み、敬礼して続けた。
「キャス特務曹長、よろしくお願いします」
キャスがその言葉に目を潤ませ、涙をこらえながら敬礼を返した。
「アスさん、ありがとうございます…! 私、頑張ります!」
その姿を見た貴志、アス、ルナ、ルミが一斉に拍手を始めた。貴志が笑いながら言った。
「キャス、おめでとう! 特務曹長なんて、かっこいいじゃん!」
ルナが手を叩きながら、飛び跳ねて叫んだ。
「キャスお姉ちゃん、すごいよ! 特務曹長って強そう! ドローン隊で一緒に戦おうね!」
ルミが優しく微笑んで拍手を続け、言った。
「キャス、おめでとう! 私、キャスが昇進して嬉しいよ。これからも一緒に頑張ろうね!」
キャスが涙を拭い、照れ笑いしながら応じた。
「みんな、ありがとう…! 私、特務曹長だけど、みんなと一緒なら何でもできるよ!」
アスが最後に笑いながら、軽くからかうように付け加えた。
「でも、お寝坊特務曹長じゃ困りますね。キャス、明日からはちゃんと起きてくださいよ」
キャスが顔を赤くして慌てた。
「アスさん! もう寝坊しないよ! 特務曹長なんだから、ちゃんとやるもん!」
ルナがクスクス笑いながら突っ込んだ。
「キャスお姉ちゃん、心配だなー。だってキャスお姉ちゃんだもん!」
貴志が大笑いしてフォローした。
「ルナ、からかうなよ。キャスなら大丈夫だ。特務曹長、お寝坊でも俺たちの仲間だぜ!」
ルミがみんなのやり取りを見て、楽しそうに笑った。
「ふふっ、みんな、ほんと面白いね。私、こんな仲間と一緒にいられて幸せだよ!」
艦橋は拍手と笑い声に包まれ、貴志の優しさ、アスの冷静さと優しさ、ルナの元気さ、キャスの明るさと少しのドジっ子ぶり、ルミの温かさが響き合っていた。
褒賞の喜びと仲間への感謝が、ルミナスの絆をさらに深めた瞬間だった。
貴志とキャスの帰還から褒賞の報告、みんなの和気あいあいとした祝福と笑いを描きました。
次話では、引き続き、貴志達の休息日を描きます。
ご期待ください。




