表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
模型から始まる転移  作者: 昆布


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

64/306

第58話:ルミナスの帰港と仲間との絆

第58話として、ルミナスがオルテガ・フロンティアの第5ドックに寄港し、貴志、アス、ルナ、キャス、ルミが艦橋で今日の戦闘を振り返る和やかな場面までを描きました。

※表題を章から話に変更しました。


【ルミナスの寄港と振り返り】

海賊艦との戦闘及び勝利、シーウェイの救出、海賊艦の曳航を行うなど、訓練航海とは思えない初航海であったが、貴志達は怪我人やルミナスの艦体に損傷も無く、満足した訓練を終え、オルテガ・フロンティアの第5ドックにルミナスは着岸した。


一段落ついたところで、貴志、アス、ルナ、キャス、ルミは艦橋に集まり、紅茶の香りが漂う中で今日の訓練から始まった戦闘を振り返ることにした。


貴志が艦長席に座り、場を仕切る意味を含めて、力強い声で切り出した。

「よし、みんな、今日は訓練のつもりが本物の戦闘になっちまったけど、無事に帰ってこれた。ルミのおかげでシーウェイも助かったし、良かった点、悪かった点、みんなで出し合おうぜ。どうだった?」


最初にルナが目を輝かせて手を挙げた。

「お兄ちゃん、私、ドローン隊で海賊の主砲やっつけたのが一番良かったよ! ルミお姉ちゃんのミサイルが当たった後、私のドロー隊ンがババーンって攻撃して、かっこよかったよね! でも、最初にドローン隊出したいって言った時、我慢するの辛かったなぁ。もっと早く出せたら良かったのに!」


貴志が笑いながらルナの頭を軽く叩いた。

「ルナ、お前、ドローン隊のタイミング完璧だったよ。最初我慢させたのは俺の判断ミスだったかもな。でも、お前があのタイミングで主砲を潰してくれたから助かった。最高の活躍だったぜ」


ルナが「えへへ」と照れて笑った。


次にキャスが少し緊張した顔で話し始めた。

「貴志さん、私、良かったのはレーザー砲の準備と座標特定だと思うよ。ルミさんに教えてもらったおかげで、ミサイルのサポートできたし…でも、最初にミサイルがチャフで迎撃された時、もっと早く気づけたら良かったなぁって。焦っちゃって頭真っ白だったよ」


アスがキャスの肩に手を置き、穏やかにフォローした。

「キャス、貴官の座標特定は正確でしたよ。私とルミがミサイルを当てられたのは、貴官の支援があったから。焦ったのは仕方ありません。初の実戦でよくやりました」


キャスがホッとして笑顔を見せた。

「アスさん、ありがとう…次はもっと落ち着いてやるね!」


アスが冷静に自分の振り返りを始めた。

「艦長、私の良かった点はミサイルの初期誘導と主機関の制御です。ルミナスを最大速度で動かせたのも、私のシステムが安定していたから。ただ、最初のミサイルがレーダー誘導に頼りすぎて失敗したのは私の判断ミスですね。ルミの直接誘導の提案を早く取り入れるべきでした」


貴志がアスに微笑み、優しく言った。

「アス、お前が冷静に艦を動かしてくれたから、俺たち全員が戦えたんだ。ミサイルの失敗はチーム全員で学べばいい。次はルミと連携して完璧にやろうぜ」

アスが小さく頷き、満足そうに微笑んだ。


貴志が自分の振り返りを話し出した。

「俺は艦長として、みんなの力を引き出せたのが良かったと思う。ルミのミサイル、ルナのドローン隊、キャスの支援、アスの制御、全部が揃って勝てた。ただ、海賊が降伏した時、もう少し用心深くても良かったな。ルミが警告してくれなかったら、危なかったぜ」


ルナが笑いながら突っ込んだ。

「お兄ちゃん、ルミお姉ちゃんがいなかったらやられてたね! 艦長なのに油断しすぎ!」


貴志が苦笑いして応じた。

「確かに、ルナ。お前らに笑われるくらいだもんな。ルミ、ほんと助かったよ」


【ルミとの絆】

全員がルミに目を向けると、ルミが照れくさそうに笑いながら話し始めた。

「私、良かったのはやっぱりミサイルの直接誘導と、最後の無力化ガス弾だね。海賊の裏をかけたのが一番嬉しいよ。昔の経験が活きたし…悪かった点は、アスさんにちゃんと相談しないで指揮権奪っちゃったことかな。アスさん、ごめんね」


アスが珍しく笑って許した。

「ルミ、貴官の咄嗟の判断がなければ主砲に撃たれてました。指揮権はあの場面では正解です。次からは事前に言ってくださいね」


キャスが目を輝かせて褒めた。

「ルミさん、ほんとすごいよ! 海賊があんな狡猾なのに、全部見抜いてたんだね。私、感動しちゃった!」


ルナが飛び跳ねて付け加えた。

「ルミお姉ちゃん、私のドローンと一緒に戦ってくれて最高だったよ! また一緒にやろうね!」


貴志がルミを見て、優しく力強く言った。

「ルミ、お前がいたから俺たちは勝てた。海賊の裏をかく経験と咄嗟の判断、ほんと頼りになるよ。お前が仲間で良かったぜ」


ルミがみんなの言葉を聞いて目を潤ませ、一言呟いた。

「やっぱり…みんなと戦えるのって、嬉しいよ…」


彼女の声が少し震え、感動が溢れていた。ルミが目を拭いながら続けた。

「私、長い間この艦に隠れてて、寂しかったけど…貴志さん、アスさん、ルナ、キャスと一緒に戦えて、私の艦がまた輝いて…こんな幸せなことないよ。ありがとう、みんな」


貴志がルミの感動を見て、温かい笑顔を浮かべた。

「ルミ、お前がそう言ってくれるなら、俺たちも嬉しいよ。これからも一緒に戦おうな」


アスが貴志の隣で静かに微笑み、ルミに目を向けた。

「ルミ、貴官の経験が私たちを強くします。私も貴官と戦えて嬉しいですよ。これからも頼りにしてます」


ルナがルミに飛びつき、抱きついた。

「ルミお姉ちゃん、大好きだよ! ずっと一緒にいてね!」


キャスが笑いながら加わった。

「ルミさん、私も大好きだよ! 今日みたいに助けてね!」


艦橋に笑い声が響き、貴志とアスはルミの感動した姿を見て、穏やかに微笑んだ。貴志が立ち上がり、全員を見渡して締めた。

「よし、みんな、今日は大勝利だ。ルミのおかげで海賊に勝てたし、シーウェイも助けられた。良かった点も悪かった点も、次に活かそうぜ。ルミナスは俺たちの艦だ。これからも最高のチームでやっていこうな!」


ルミが涙を拭い、明るい笑顔で応じた。

「うん、艦長! みんなと一緒なら、私、どこまでも戦えるよ!」


艦橋は和やかな歓談に包まれ、ルミの感動と貴志たちの笑顔が、ルミナスの新たな絆を象徴していた。訓練から始まった一日が、仲間との温かい時間で終わりを迎えた。

貴志、アス、ルナ、キャス、ルミが戦闘を楽しく振り返り、ルミの活躍を称え合う和やかな場面を描きました。

次話では、貴志とアス、ルナ、キャス、ルミのプライベートの夜を描きます。

ご期待ください。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ