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模型から始まる転移  作者: 昆布


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第56話:海賊巡洋艦の混乱とルミナスの猛攻

第56話として、海賊巡洋艦側でのミサイル直撃と混乱、そしてルミナスからのドローン攻撃による主砲破壊までをリアルかつ緊張感満載に描きました。

※表題を章から話に変更しました。

【海賊巡洋艦サイド:油断と混乱】

海賊巡洋艦の艦橋は薄暗く、タバコの煙と金属の匂いが混ざり合っていた。

親分と呼ばれる海賊の艦長ドルガは、シーウェイを仕留めることに夢中で、ルミナスからの新たなミサイル攻撃にも動じていなかった。


ディスプレイに映るミサイルの軌跡を見て、メイザーに命令した。

「あの駆逐艦、またミサイルを撃ってきやがったぜ。チャフとフレアで迎撃しろ。さっさとやれ」


メイザーがコンソールを叩き、余裕たっぷりに応じた。

「了解、親分(ドルガ)。自動防御システムで楽勝ですよ」


艦の自動防御システムが作動し、機械合成音声が艦橋に響いた。

「ミサイル接近。チャフ、フレアを自動展開します」


チャフが銀色の雲のように艦の周囲に散布され、フレアがオレンジ色の炎を放ちながら宙に飛び出した。

ドルガがニヤリと笑い、シーウェイへの攻撃を続けるよう指示を出した。

「輸送船を仕留めるのが先だ。あの駆逐艦、どうせまた外すさ」


だが、次の瞬間、メイザーがディスプレイを見て違和感に気づき、声を上げた。

親分(ドルガ)、チャフとフレア、効果がないようです! ミサイル、こっちに突っ込んでくる!」


ドルガが目を剥き、副官を睨んだ。

「そんなわけねえだろ! 手動で再展開しろ、早くしろ!」


メイザーが慌ててスイッチを押し、叫んだ。

「承知しました! チャフ、フレア、手動展開します!」


再びチャフが散布され、フレアが熱源として輝いたが、ディスプレイ上のミサイルの軌跡は微塵もブレず、巡洋艦に迫り続けていた。

ドルガが焦り始め、メイザーに叫んだ。

「デコイ発射しろ! 急げ!」


メイザーが汗だくで操作し、デコイを放った。

「デコイ発射! …効果ありません! まさか…」


ドルガがディスプレイを叩き、歯を食いしばって叫んだ。

「あのミサイル、手動誘導だ! 航海士(デリー)、面舵一杯! 今すぐだ!」


デリーが慌てて舵輪を握り、叫びながら応じた。

「面舵一杯しました!」


巡洋艦が右に大きく回頭を始めたが、間に合うはずもなく、次の瞬間、轟音と共に右後部が爆発に包まれた。

ルミナスからのミサイルが主機関室と補助機関室に直撃し、艦体が激しく揺れた。


デリーが絶叫した。

「主機関損傷! 出力低下します! 速度低下します!」


艦橋の照明が一瞬暗くなり、警告音がけたたましく鳴り響いた。ドルガが立ち上がり、副官に怒鳴った。

「まずいぞ! あの駆逐艦が突っ込んでくる。主砲で迎撃しろ!」


メイザーがコンソールを操作しながら、焦った声で応じた。

「補助機関が損傷してるんで、旋回速度が遅いです、親分(ドルガ)!」


ドルガが机を叩き、怒りを爆発させた。

「つべこべ言わず、さっさと撃て! やられる前に仕留めろ!」


メイザーが必死に旋回を進め、ようやく報告した。

「まもなく旋回完了…駆逐艦、捕捉完了です!」


【ルミナスからのドローンの一撃】

だが、その瞬間、デリーがディスプレイを見て絶叫した。

親分(ドルガ)! ドローン隊が突っ込んできます!」


ディスプレイに映る6つの小さな光点が、猛スピードで巡洋艦に接近していた。

ルミナスのレーザー砲搭載ドローンが、ルナの操作のもと襲いかかってきたのだ。

ドルガが目を剥き、メイザーに叫んだ。

「何!? 主砲で撃ち落とせ!」


だが、間に合うはずもなかった。ドローンから放たれたレーザー光線が、巡洋艦の20cmレーザー主砲に次々と命中。金属が焼ける音と共に、主砲の砲身が貫かれ、黒煙を上げながら機能を停止した。

メイザーが呆然と呟いた。

「主砲…射撃不能です…」


艦橋が一瞬静まり返り、ドルガが椅子に崩れ落ちた。

「何…? 主砲が…やられただと?」


デリーが震える声で報告した。

親分(ドルガ)、速度低下で回避もままなりません。あの駆逐艦、まだ接近してきます!」


海賊巡洋艦は、主機関の損傷で動きが鈍り、主砲を失って戦闘力を大幅に削がれていた。ドルガの油断と自信が一瞬にして崩れ去り、艦橋には混乱と恐怖が広がった。


【ルミナスからの通信】

その時、ルミナスの通信が海賊巡洋艦に届いた。

貴志の優しくも力強い声が、静まり返った艦橋に響き渡った。

「こちら連合軍駆逐艦ルミナス、艦長、貴志だ。シーウェイへの攻撃を即刻中止しろ。お前たちの主砲はもう使えない。抵抗をやめれば、これ以上の被害は出さない。応答しろ」


ドルガがディスプレイを睨み、歯を食いしばった。メイザーが震える声で尋ねた。

親分(ドルガ)…どうします?」


ドルガが拳を握り、悔しそうに呟いた。

「くそっ…あの駆逐艦、舐めてたのが間違いだったか…」


ルミナスのミサイルとドローン攻撃が海賊巡洋艦を圧倒し、シーウェイ救援への道が開かれつつあった。

海賊側の油断が裏目に出て、貴志たちの連携が勝利を掴み取る瞬間だった。


戦闘の緊張感はまだ続き、ルミナスからの通信が次の展開を左右しようとしていた。

海賊巡洋艦の油断と混乱、そしてルミナスのミサイルとドローンによる猛攻をリアルに描きました。

次話は、海賊は降伏したと見せかけ、奇襲攻撃をします。

ご期待ください。



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