表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
模型から始まる転移  作者: 昆布


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

46/353

第41話:喫茶店のひとときとドローンの選択

第40話として、貴志とアスが喫茶店で親密な時間を過ごす様子と、ルナとキャスがシミュレーションを通じてドローンを選ぶ楽しい場面を、それぞれの視点で描きました。貴志とアスの絆の深まりと、ルナとキャスの個性が際立てました。

※表題を章から話に変更しました。

【貴志とアス:喫茶店のひととき】

艦の改装計画が決まり、工廠側と契約を結んだ貴志とアスは、ルナ、キャスとの待ち合わせまで少し時間があった。オルテガ・フロンティアの町中を歩きながら、貴志が提案した。

「アス、ちょっと時間あるし、喫茶店でお茶でもするか? 頭整理したいし、ゆっくり話したい」


アスが微笑んで頷いた。

「いいですね、艦長。私も賛成です。少しリラックスしましょう」


二人は近くの喫茶店に入った。木の温もりを感じる店内は落ち着いた雰囲気で、貴志とアスは窓際の席に座った。注文したのは紅茶と、店自慢の「カップル向けハニートースト」二人でシェアするサイズの甘いトーストだ。


最初は戦闘の振り返りや改装計画の話だった。貴志が紅茶を飲みながら言った。

「今回の戦闘、マーベルを使うことで何とか勝て、結論か言うと正解だったけど、艦の限界も見えたな。シールドとレーザー強化で、次はもっと余裕持って戦えるはずだ」


アスがトーストを切り分けながら応じた。

「そうですね、艦長。ファーの搭載で長距離攻撃も安定します。私が誘導を補佐すれば、マーベルの時のようなリスクも減らせますよ」


話が進む中、貴志がふと周りを見回した。すると、店内はカップルだらけ。手をつないで笑い合う二人組や、甘いデザートを分け合う恋人たちが目に入った。アスも気づき、二人は顔を見合わせてしまった。ここがカップルで有名な喫茶店だと、今さら気づいたのだ。


貴志が照れ隠しに咳払いした。

「…なんか、俺たち浮いてないか? 戦闘や艦の改装の話してるの、俺たちだけだぞ」


アスがクスッと笑い、トーストを貴志の皿に載せた。

「艦長、そんなことないですよ。私たちだって、こうやって一緒にいるじゃないですか。紅茶もトーストも、二人で楽しんでますし」


貴志が頬を赤らめながらトーストを口に運んだ。

「お前、ほんと自然にそういうこと言うよな…まぁ、確かに悪くないけどさ」


アスが紅茶を手に持つと、貴志の隣りに座り直し、寄りかかるように少し身を寄せた。

「艦長、私、戦場以外でもあなたとこうやって過ごすの、好きですよ。こういう時間も、私たちの絆を強くすると思います」


貴志がアスの言葉に目を丸くし、紅茶のカップを握ったまま呟いた。

「…俺もだよ、アス。お前とこうやってると、落ち着くな」


二人は笑い合い、トーストを分け合いながら穏やかな時間を過ごした。戦場での緊張感とは異なる、親密な空気が二人を包み、喫茶店の甘い香りと共に、彼らの距離はさらに近づいていった。


【ルナとキャス:補給廠でのドローン選び】

一方、ルナとキャスは補給廠でドローンの購入に取り掛かっていた。

カタログとにらめっこしても決めきれず、優柔不断な二人の様子を見かねた補給廠の女性技術士官が助け舟を出した。

「お嬢ちゃんたち、シミュレーションで操作してみれば良さが分かるよ。実機体験してみな」


ルナが目を輝かせて飛びついた。

「キャスお姉ちゃん、シミュレーションだって! 動かしてみようよ!」

キャスが笑顔で頷いた。

「うん、ルナちゃん、それいいね! 動かしてみて決めよう!」


二人はシミュレーションルームに案内され、コンソールに座った。目の前には仮想戦場が広がり、ドローンの操作が始まった。


まず、ルナが8m級の『ハンター・ドローン』を試した。攻撃力重視の機体だ。

「ハンター、発進ー! レーザー撃ってみるよ!」

ビームが敵艦に命中し、爆発が上がると、ルナが大興奮で叫んだ。

「やったー! キャスお姉ちゃん、見て見て! 敵がドカーンってなったよ! これ強い!」


キャスが隣で6m級の『スカウト・ドローン』を操作した。偵察とジャミングが得意な小型機だ。

「ルナちゃん、私のスカウトもすごいよ! レーダーで見つけて、ジャミングで敵のミサイル止めた!」


シミュレーションが進む中、二人の性格がドローンの操作に表れた。ルナはハンターをガンガン突っ込ませ、敵を次々撃破。一方、キャスはスカウトを丁寧に動かし、敵の動きを封じ込めた。


ルナが笑いながら言った。

「キャスお姉ちゃん、慎重すぎだよ! もっとバンバンやっちゃえー!」


キャスが慌てて反論した。

「ルナちゃん、私だって敵倒したいよ! でも守りも大事でしょ? うわっ、敵がこっち来た!」

スカウトが敵に囲まれると、ルナのハンターが助けに突っ込み、大爆発。シミュレーションが終わり、二人は笑い合った。


技術士官が結果を見ながら提案した。

「ハンターは攻撃力抜群、スカウトは索敵と支援が優秀だ。ルナちゃんの勢いとキャスちゃんの慎重さが良いバランスだよ。両方買うのはどうだい?」

ルナとキャスが顔を見合わせ、決めた。


「じゃあ、ハンター2機とスカウト4機で!」

契約を結び、補給廠を後にした二人は、シミュレーションの楽しさにまだ興奮冷めやらぬ様子だった。

貴志とアスが喫茶店で親密な時間を過ごし、ルナとキャスがシミュレーションでドローンを選ぶ場面を描きました。

次話からは新しい展開を迎え、アストラリスが長期の改装に入り、新しい乗艦を迎えます。

新規の展開をご期待ください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ