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遊撃隊『牙』の回想録  作者: 姫崎ととら
囁きの魔女と白魔道士(遊撃隊結成八年目)
16/55

【運命の相棒】

 作業を再開して、ふと、記憶に引っかかるものがあった。十歳の頃に水の都に移動した子供。

 ティカとレーヴェは同い年だ。十歳の頃となるとティカは冒険者となり、小さな仕事を始めていた。初めての仕事は、水の都の王都にある冒険者ギルド連盟本部へ手紙を届けるという、簡単だが信用度が高くないと任せてもらえない仕事。親が風の国で有名だったために任せてもらえた。

 何度か父親の仕事で水の都の王都まで行ったので道のりは覚えていたが、一人で国外に出ることは非常に怖かった。しかし乗合馬車にはもう一人、一人旅をしていた少年がいたので少しだけ安心した覚えがある。

 いやまさか。


「……レーヴェ君さ、水の都に行くときは親同伴だったよね?」

「いや。一人で王都に行けってなけなしの金持たされて、手紙と乗り継ぎの仕方の紙と旅装だけ持って、馬車に乗せられた」


 判断に困る。時期を聞こうにもティカ自身いつ頃だったかなんて覚えていない。


「……~~~~♪」


 判断に迷っていると、レーヴェが小さく歌った。聞き覚えがありすぎるそれは、ティカが超ご機嫌の時にだけ口ずさむもの。レーヴェの前で歌ったことは一度も無いはず。重ねて歌えば、レーヴェが息を飲んだ。


「……マジかよ」


 残念ながら確定である。

 ペンを置いて、何度目かの息を吐きながら立ち上がった。衝立の向こうでレーヴェも身を起こした気配がする。

 レーヴェもティカも、使えるものはすべて使うし、一度習得した技術は忘れないように週に一回は必ず訓練する人種だ。だからティカは今でも歌魔法を使える。レーヴェもそうだろう。

 【創造詩】を使って部屋を防音にした。靴を履いたレーヴェが衝立から出て来たのをソファまで移動させて向き合う。

 確認するには、今使っている【創造詩】の封印を解く必要がある。旦那すら滅多に見ないこの姿を見せるのは癪だが、もしあの時の少年なのだとしたら、遊撃隊はもう一つ戦術を手に入るかもしれない。


「《俺はコトハ・ルグナ・ベスティート。詩人(ディーヴァ)だ》」


 ティカ・エボルタとしての姿ではない、本当の姿に戻る。

 水で洗い流すように、髪の色が黒に近い緑から毛先の赤い青紫に変わる。身長や顔立ちなどは誤魔化していないので変化は無い。

 一度髪を解き、前髪の分け目を真ん中から右に変えてもう一度髪を結び直して、驚愕の表情を浮かべるレーヴェを見上げた。


「『凱歌』は歌えるようになってんだろうな、"クリーズィー"?」


 『再会したらまた歌おう。大人になったら『風の騎士の凱歌』歌えるようになっとけよ』

 別れるときに、ティカは彼に向かって言った。

 挑発するように笑みながらあの日の約束を引っ張り出してみれば、レーヴェは同じような顔で笑った。


「当然だろ。お前こそ生半可な歌、歌うんじゃねえぞ、"ベスティ"」


 奇妙な縁があったもんだ。まさかの再会に二人して笑ってやった。互いに偽名を名乗っていたために、今の今まで全く気付かなかった。


「お前は全くだったが、俺は結構歌ってきただろうが。気付けよ」

「髪の色が違うから、相棒に近い他人と思ってたわ」

「……まぁ、わからんでもない」


 ティカも風の国で何人か感じた経験がある。限りなく近いが、どこかが違う他人はわりと多い。ティカにとってイヴェールがそうだった。納得してしまった。

 軽くお互いに声を出して喉の準備をしながら、歌い出しはどっちかを視線と指差しだけで確認し合い、レーヴェからする事になった。


「《――――♪》」


 足でリズムを取って始まった歌声に、ティカは笑みに歪む口元を隠せなかった。

 声に魔力が乗る。戦う者を奮起させる歌は、まだ世界を知らない子供では、上辺だけをなぞったただ格好良いだけの曲になってしまう。これを深みのある力強い歌にするには、相応の経験が必要だ。

 レーヴェは辛酸舐め尽くしたし、戦闘経験も豊富だ。そして自分がいる限り誰も膝を付かせないという絶対的な自信がある。

 その自信に満ちたテノールボイスが背中から押すように、力強く歌う。

 お前はどうだと笑いかけてくる憎らしい顔に、ティカは息を吸った。


「《――――♪》」


 ティカの声は低い。だが、高い声が出ない訳ではない。

 高めのアルトボイスで続きを歌えば、レーヴェは一瞬驚いた顔をして楽しそうに歯を見せて笑った。

 ティカだって辛酸を舐めてきたし、戦闘経験はレーヴェより豊富だ。そしてどんな戦場でも最後まで立ち続けてみせるという自信がある。

 その自信に満ちたアルトボイスが道を示し導くように、勇敢に歌う。


「《――――――♪》」

「《――――――♪》」


 サビ前を交互に歌い。


「「《――――――♪!!》」」


 パズルのピースがはまるように。歯車がきちんと噛み合って回るように。

 二つの歌声が、元からそうだったようにピタリとはまった。


 それどころか、あの時よりもよりいっそうの深みと経験を伴った歌声は、どこまでも二人の魔力を高めていく。


「「《―――♪!! ――――――♪!!》」」


 どちらがコーラスをやるかは視線と指の動きで互いに示し合って、即興でデュエットを続ける。きっとその辺りも練習すれば集中出来て、さらに効果を高められると互いに思いながら。


(ヤベェ……ッ!!)

(マズい……ッ!!)


 ――楽しい。

 ――面白い。


 ――気持ちが、いい。


 探し求めていたものが、ようやく見つかった。



 ちょうど一曲終わる直前でドアが開いても、二人は関係なく最後まで歌いきった。


「一体なんすか!? 喧嘩……、じゃない?」

「歌、魔法……?」


 突然、隣の部屋で魔力が膨れ上がっていったので慌てて飛び込んできたリュートとイヴェールは、二人の歌声と様子にきょとりと目を丸くした。

 全力を出すつもりはなかったが、ついつい全力で最後まで歌いきったレーヴェとティカは、少し肩で息をしながら笑って大丈夫だと伝える。


「ティカ。さっきの二番のコーラスだが」

「まて。まてまて。気持ちは分かるが先にこいつらに状況説明と、総長に報告だ」


 興奮したまま反省会を開始しようとするレーヴェの額に軽く手刀を落とし、驚いたまま固まっているリュートとイヴェールを示せば、レーヴェは我に返って一つ頷いた。

 四人揃ってとりあえず執務室から出て、ティカは三人を休憩スペースのソファに座らせた。レーヴェに説明を任せ、常備している冷たいお茶をグラスに入れて持っていく。


「えっ。じゃあ、二人とも歌魔法が使えたんすか?

 だったら赤龍(せきりゅう)んときはイヴェールだけじゃなくて、二人も歌えば良かったのに」

「俺はイヴェールにとってのリヒトのような、運命の相棒を見つけちまったから、誰とも歌えなくなったんだよ」

「歌えなくなったって……」

「歌魔法使い――風の国では詩人(ディーヴァ)と言うんだが、彼らには魔力の波長、声の質、呼吸すべてが奇跡的に合う相手が存在するんだ。それを運命の相棒や最高の相棒と呼んだりする。歌える間に出会えるのは奇跡だがな。

 運命の相棒を見つけた詩人(ディーヴァ)は他の詩人(ディーヴァ)では満足できなくなり、その不満感は歌魔法を鈍らせる。結果、歌魔法の効果が十分に発揮できず、しまいには歌えなくなるんだ」


 お茶を全員の前に置きながら、レーヴェの説明にティカは補足説明をする。レーヴェは礼を言って飲み干し、無言で彼女に差し出してきたので、半眼で睨んで無言のまま親指を給湯スペースを指し、自分で行けと示す。彼は渋々と言った様子で立ち上がって向かって行った。

 ティカもお茶を飲んだら半分以下になった。テーブルに置いて一息を付き、改めて二人に顔を向けたら二人とも驚愕のまま固まっている。じっとティカを見ているので首を傾げたが、視界の端を埋める紫のことを思い出した。


「……ああ、俺の髪か。これが本当の姿だ。

 普段は【創造詩】の力を抑えるために封印してんだが、歌魔法も封印すんだよ。だから一時的に解除した。

 封印してると自分でも分かるように髪の色と目の色を変えてある。目の色は魔力が活性化すると元に戻っちまうがな」

「はー。雰囲気変わりますねー。口調もそっちが本性ですか?」


 リュートの指摘に口調が昔に戻っていることに気付いて、ティカは視線を逸らして唇をそっと指先で押さえた。声も低くなっていた。咳払いをして、髪を解き、いつものように分け目を真ん中にしてから結び直す。その後、軽く自分の頬をマッサージしてから目を閉じて深呼吸。


「何のことかな☆」

「いや、無理があんだろ」


 キラッと笑顔でポージングしたらお茶のポットを持ったレーヴェにツッコミを食らった。このやろう。

 睨んでもレーヴェはどこ吹く風で、ティカの前を通ってさっきまで座っていた場所に座り直す。ポットが真ん中に置かれたのでティカはお茶を飲み干し、おかわりを注いだ。隣からの呆れた視線は無視をする。


「本性と言うよりも、【詩人(ディーヴァ)】としてのティカはさっきの。【創造士(クリエイター)】としてのティカはこれって感じで、分類分けしてるんだよ。さっきの口調、偉そうでしょ? 一人で生きてるなら良いけど、団体に所属した以上、角が立つような口調は直さなきゃね」


 だから内緒にしてね。と口に人差し指を当てて、リュート達にウィンクしてみせた。リュートはだいぶ呆れた顔だったので内緒にはしてくれるだろうが、あれが素だとバレただろう。イヴェールは大真面目な顔で頷いたのできっとバレてない。素直で良かった。


「えーと。話を戻すんですけど。

 つまり、レーヴェさんは運命の相棒? がいるから歌ってこなかったけど、その相手がティカさんだったと?」

「おう。十歳の頃に会ったきりだし、俺も声が変わったしこいつも外見が変わったから全然気付かなかった」


 怪訝そうな顔をしているリュートにレーヴェがしかりと頷く。リュートはますます疑問を強めたようで眉間の皺が谷になっている。


「……十ってことは声変わり前に会ってるってことでしょ? それで運命の相棒ってわかるもんなんです?」


 あまりにも疑っている声にティカは困った曖昧な笑みを浮かべるしかない。

 詩人(ディーヴァ)でない人間にはわからない感覚だろう。声が変わっても、絶対に合うと本能で理解してしまう。詩人(ディーヴァ)としての魂が、こいつ以外に存在しないと叫ぶ。だからこそ【運命】と呼ばれる。

 どう説明しようかと迷いながらもティカが口を開く前に、リュートの隣のイヴェールが「分かる気がします」と呟いた。


「……俺も本で読んだ時は半信半疑でしたが、リヒトと歌った瞬間に、彼がそうだと感じました。歌魔法使いとしての本能が、魂が、彼の歌声こそが自分の人生に必要だと求めるような……不思議な感覚でした。

 きっとお互いに声変わり前に出会っても、リヒトの歌声を聞けば俺は何度でも彼の声を求めると……そう、思います」

「そういうもん?」

「はい」


 とても真面目な新人騎士の言葉にリュートは首を傾げながらも受け入れることにしたようだ。自分には分からない事柄でも、あるがままを受け入れる柔軟さはリュートの長所だ。

 説明を代わってくれたイヴェールに感謝して、ティカはお茶を飲み干して立ち上がった。隣のレーヴェも同じく飲み干して、面倒臭そうに耳の通信機に手を当てた。おそらく団長辺りからずっと連絡が入っていたことだろう。やりとりをしている間にグラスを二つ持って、対面の二人におかわりが必要か確認して、ポットも手に取る。

 ポットを冷蔵庫に片付けて、グラスを洗って伏せておく。その間にレーヴェは連絡を終わったようで深く深く溜め息をつきながら立ち上がった。


「行くぞ。説教だ」

「うへー。始末書で済むかなー」

「どうだろな」


 朝っぱらから高魔力反応。しかもレーヴェとティカだと分かる人には分かる。魔力遮断もやっておくべきだったと反省しても後の祭り。

 リュートとイヴェールに送り出されて、気が重いながらも二人は第三騎士団団長室……ではなく。騎士団総長室へと向かった。


 途中で大慌てで戻ってこようとしていたヴァスクと会い、詳しくはリュートに聞けと話しておいた。


****


 総長室には、各団長が揃っていた。

 重厚な執務机にはおそらく総長のディーオルも座っているのだろうが、その前に腕を組んで仁王立ちしているジュルクの影に隠れて見えない。

 総長の左右には面白そうに笑う第三騎士団団長ストゥーケイと、困ったような表情の第一騎士団団長オロバスが立っていた。


「レーヴェ、ティカ。怪我はしていないな?」

「はい」

「怪我をするようなことはしておりません」


 まずは怪我の有無を確認するあたり、ジュルクは根っからの白魔道士だ。二人の回答に頷き、器物破壊などがない事も確認すると、ジュルクはようやく場所を移動し、ストゥーケイの隣に立つ。

 執務机に肘をついて指を組んでいたディーオルは、ティカの髪色を見て穏やかな笑みを一瞬強張らせた。これは厄災の獣の色であり、ティカが本気を出した証左でもある。


「結論から説明を」

「はい。

 俺たちは仕事中の日常会話から互いに歌魔法が使えることが判明し、確認のために発動させたところ、加減が効かずに魔力が溢れました」


 これ以上無いほどの簡潔な結論だ。流石に四人に動揺が走った。

 ディーオルとオロバスは温和な笑みのまま、視線だけが鋭くなる。ストゥーケイも少し目を細めた。ジュルクだけが瞬きをして、頬を綻ばせた。彼はレーヴェの幼馴染みなので、もしかしたら知っていたのかもしれない。


「レーヴェ隊長、ティカさん。君たちは能力を隠していた、ということですか?」

「いいえ。申し訳ありません、先ほどまで自分でも使えることを忘れていました」

「私に報告義務はありませんよね。それに私は歌魔法より【創造詩】のほうが強いので伝える必要のない情報と判断しました」


 レーヴェが真面目な顔をしながらしれっと嘘を答えている――本当に忘れているヤツがすぐに他国の曲を歌えるはずがない――横で、ティカは後ろで手を組んで、小首を傾げながら笑顔で外部協力者であるということと別に強くない能力だから言う必要はないよね? と告げる。そういうことじゃないということは分かった上で。

 ディーオルが僅かに目を細めた。鋭さを増した視線からティカは逃げずに笑顔のまま受け止める。騎士服に身を包んで、騎士団内の式典に参加していたとしても、根本的に彼女は外部協力者なのだという姿勢は崩さない。

 にらみ合いをする総長と囁きの魔女に場の温度が段々と低くなっていく。

 そんな中、ジュルクが空気を変えようというのかディーオルに発言の許可を求め、ディーオルは許可を出した。ティカの視界の端で僅かにレーヴェの肩が揺れた。

 とても嬉しそうな笑顔でジュルクは口を開く。


「よかったな、レーヴェ! 初恋の彼女が見つかって!」

「初恋じゃねえです!!!!」


 思わず驚いてレーヴェを見上げれば、彼は顔を赤くさせながらジュルクへと叫んでいた。本気で恥ずかしかったのか耳まで赤くし、片手で顔を隠し僅かに俯いて背けているが、ティカにはばっちりと見えてしまった。釣られてティカまで顔が熱くなってくる。


「な、ん、……っ、貴様!! ジュルク様になんて説明したんだ!!」

「歌魔法の説明と、運命の相棒がいるとしか言ってねぇよ!」

「ああ、そう聞いた。一人前に、恋する少年の顔でな」

「スバルッ!!!」

「るっせえ!! あの衝撃は、もはや恋だろッ!!」

「やめろ!! 俺の初恋も貴様だとバレ……ッ、違うッ!!」

「ハッ! 語るに落ちたな、コトハ!!」

「違う違う違う!!」


 総長と各団長の前だと言うことも忘れ、本名で呼び合ってることにも気付かず、互いに首まで真っ赤にしながら馬鹿馬鹿しい応酬を始めた二人に、ジュルクとストゥーケイが声を上げて笑い出した。オロバスは苦笑。ディーオルは息を吐いて微笑ましげに見守る。


「そこまで息がぴったりなら、お前たちも魂共鳴(ユニゾン)が使えるだろうな!」


 ジュルクが笑いながらも言った途端、二人は同時に口を閉ざして、ジュルクへとぎこちない動きで顔を向けた。赤かった顔が一気に青ざめる。当の本人はきょとりとしていて、その顔はアルクそっくりだなとレーヴェもティカも思った。


「……ゆにぞん、ですか。聞いたことのない魔法ですね」


 ディーオルが静かに、少し圧のある声で呟く。一瞬で場の空気が緊迫感のあるものに切り替わった。まさか報告していなかったのかと言わんばかりに目を見開いたジュルクが二人を見てくるので、さっと視線を逸らした。溜め息が聞こえた。


「説明、してくれますね?」

「「……ハイ」」


 いつもはにこにこと微笑ましく見守ってくれているが、締める所は締める。それが騎士団総長、ディーオルである。


ただ歌の相性がとてつもなく良いだけで、恋愛感情はもうない二人。最愛の伴侶と相棒が居るので。


追記:過去編の展開に伴い、ちょっとだけ変更。

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