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9. 管理者たちの新たな始まり

僕が店を出る頃には、他の客はほとんどいなくなっていた。

街の中心もこの時間では人は数人しかいなかった。

僕は急いで宿屋に帰った。


宿屋に帰り着くと、二人は僕が酒場を出た後すぐに帰って来たらしく部屋にいるという。

二人には後日お詫びをしなければ。そう思い、部屋へと戻った。


二人はもう寝ていた。僕は静かに寝る用意を済ませ、明日を考え眠りについた。


翌朝、二人の声で目が覚めた。


「おかえりなさい、クロムさん」


「よかった。ちゃんと帰ってきて、、、」


目が覚めると、二人が僕のそばに座っていた。


「うん、おはよう。昨日は急に出て行ってごめんね。でも、もう大丈夫」


「大丈夫ならよかったです。あと、その、、」


「クロムさんの過去、聞いてしまいました。あれだけ嫌がっていたのに」


「うん、大丈夫もう昨日みたいなことにはならないしね」


昨日、彼女と話して僕の責任を、義務を理解した。

僕を信じてついてきてくれる仲間を守ることだ。


そして、仲間と共にスキルの謎も解き明かしていけたらと思う。


「それで、今日は何がしたい?昨日のお詫びもかねて、なんでもするよ」


「それじゃあルイスさんのお墓参りに行きませんか?まだ行けてないんですよね」


想定外だった。確かに僕の過去を聞いたとは言っていたが、そこまで詳しい人がいただろうか。


「もしかして、メビウスさんに会ったの?」


「はい。酒場を出てクロムさんを追おうとしてたところを止められて、色々聞きました。」


それならば仕方ないか。僕も腹を決めて、彼女に会いに行くとしよう


「もちろんクロムさんが無理ならまた別の機会でも大丈夫ですけど、」


「、、、、、うん。行こうか」


遠慮がちに聞いてくる二人を見ていると、尚更行かなければならない気がしてくる

決意も固まったし、すぐに出発しよう。



僕は二人を連れて、街はずれの墓地へやって来た。高い丘の芝生の上に沢山の十字架が並んでいる

その中の、ルイスの墓を見つける。


「やぁ、来るのがだいぶ遅くなってごめんね。君を守れなかったこと、ずっと後悔して生きてきたけど。それは昨日まででやめることにするよ。」


僕は後ろの二人を見つめて彼女に呟く。


「新しい仲間ができたんだ。バントレットとリリ。二人ともすごく優秀で助かってる。これからは二人を、そして新たに出会う仲間を守りながら生きていくよ」


ールイス。それが、僕の決意だよ。



二人は僕が墓に向かって話しかけている間、何も言わずに後ろにいてくれた。

爽やかな風が丘を流れていく。まるで新たな門出を祝うように。



「そろそろちゃんと、ギルドメンバーを探さないとね。協会に怒られちゃう」


「「はい!」」


仲間を、誰でもいとはいかないけど。守っていきたい人をこれから見つけられたらいいなと、そう思えた。


その後、お詫びとしてお昼をご馳走した。二人とも、昨日は相当怒っていたのか、かなり高いランチを頼んでいた。

ただ食べたいだけかもしれないけど、少し心配だな。


食事を終えると、急にバントレットとリリが真剣な表情で僕を見る


「クロムさん、メビウスさんから預かったものがあります」


「受け取って、メビウスさんの所にも行ってあげてくださいね。彼、相当気にしていましたから」


「あ、あぁ。それで、預かり物って?」


バントレットが二つのアクセサリーを渡す。片方には見覚えがあった。いや、忘れるはずのないものだ。


「これ、は、、ルイスの、、、、?」


「焼け残った遺品だそうです。あなたが持っているほうがいいと思ったのでしょう。メビウスさんに託されました」


昨日決別したはずなのに、涙があふれてくる


「あぁ、、、っ!そうか、メビウスさんが、、、ありがとう、ごめん、、、っ!」


「もう片方は、ルイスさんが誕生日に送ろうとしてたものだって。大事に使ってあげて」


「うん、、、!勿論だよ、、!」


泣きながらも笑顔で受け取ると、二人は満足そうに笑った。


その後、僕が落ち着くと、冒険者協会に向かった


「ついにクロムさんが新しい仲間を求める時が来たんですね!私、感激です、、、!」


よくわからないが受付嬢がなぜか感激している。

まずパーティーを組んでる時点で今までの僕とは違うけど、そこまでかな、、、


「ま、まぁ、誰でもいいってわけじゃないけどね。ギルマスとしてこの二人を守るためにも、ちゃんとした仲間は集めなきゃ」


「それはそうですね。人を選びたいのでしたら、今度行われる、パーティー合同の迷宮攻略に参加してはどうですか?」


「合同で迷宮探索?」


話によると、複数のパーティーで一気に迷宮を攻略して、初心者の経験を深めるのと、中層あたりまで転移できるようにするためらしい。


迷宮内にはボスフロアの前の階にメモリアクリスタルと呼ばれる遺跡兵器(アーティファクト)が設置されている。

その前を通過すれば、本人の魔力をクリスタルが検知し、登録される。

そして、次迷宮に入る時、そこまで転移できるという仕組みだ。

利用する場合は簡単。クリスタルに触れるだけだ。


「それなら、僕たちの経験にもなるし、新しい仲間も増やせるかもしれませんね。二人とも、参加しても大丈夫かな?」


中層まで転移できるようになればできることも増えるし、なにより道中を普段より簡単に攻略できる。

二人はその利点をしっかり理解したのか、


「「もちろん!」」


と元気よく返事をくれた。その返事を聞き、受付嬢が手早く手続きを済ませてくれている。


「はい、これで参加手続きは完了です。集合は4日後の早朝です。遅刻厳禁でおねがいしますね!」


こうして僕たちのギルメン探しと迷宮探索は大きく一歩を踏み出した。

本日は最後の投稿ですかね、何度目かわかりませんが、桜樹です。


クロムは過去に区切りをつけ、今をようやく見ることができました。私もこれからの活躍が楽しみで仕方がありません


次回からは合同迷宮攻略編(仮)を始めさせていただこうかと思います!

沢山で挑む迷宮攻略。もちろん何も起こらないはずもなく、、、!

是非ご期待ください!


いいねや評価、感想を書いていただけると励みになりますので、一言でも構いません。何か押していっていただけると嬉しいです。


お話の続きが気になる!という方はブックマークをお勧めします。


それではまた次のお話で会いましょう!


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