暗き下層・2
暗くて狭く、陰気で危険な気配が漂う場所で出会ったアキトとコネットの2人。
コネットの護衛の依頼をアキトは引き受け、共に進む。
先頭を進むアキトの真後ろをコネットが付いて行く。
迷路のように分かれ道があり複雑なフロアが何層にも積み重ねたような形になっている。
「ここか……」
木の扉の前に立ち止まり、横に立て掛けてある看板には”語り屋”と書いてあった。
先程初老の男から聞いたことが本当ならここに情報屋がいるはずだ。
「ここに情報屋がいるらしい。大丈夫だとは思うが一応警戒しておけ」
「はい」
背後のコネットに注意を促すと扉に手を掛けて押すとぎぃぃと音を立てて開く。
正面にはカウンター越しにみすぼらしい姿で細身の40代くらいであろう男が1人。
男は一瞬こちらを見たが、すぐに視線を落とし、カウンターで見えない所で何かしているようだ。
身長から男は椅子に座っているようだ。
2人は男に近付く。
アキトは視界の端で何かが動くのを気付き、目を向ける。
部屋の端の棚の上、照明の明かりが届かぬ暗い場所にある黒い物を凝視する。
(まさか、銃!?)
銃口がアキト達に向けられるのを見て、とっさに刀に手をかける。
「まあ待て」
男はアキトに手のひらを向けて止める。
「後ろの銃は護身の為に自動で動くもんだ。客として来たのなら攻撃はしないと約束しよう」
「約束なんて言葉、ここじゃ意味ないだろ」
「それはこの部屋から外の話な。商売ってのは信用で成り立ってんだ。一度裏切れば商売人としての俺は終わり。そうなる覚悟がある俺からの約束は重いもんだ」
「そうか。だったらーー」
刀を抜いて剣先を男に向けた。
「あんたが銃を構えるなら公平の為に俺が抜き身の状態でいても、文句はないな?」
アキトは男を睨み付けた。
コネットはアキトの横から心配そうな顔を出し、アキトと男を交互に見る。
「……まぁ、確かにそれで公平だ。文句はない」
「……そうか」
アキトは刀を鞘に納めた。
「あんたは俺が刀を抜いても撃ってはこなかった。その約束、信じよう」
「……はあ。ったく、とんでもねえ殺気を放つ客だ。スイッチに触れる手が震えたぜ」
男は声も少し震えていた。
「ふう……。んで、何の用だ?」
(こいつは情報屋の他に様々なことをやっているらしい。そして情報を知りたい場合は確か……)
「赤い飲み物はあるか?」
「そっちの客か。知りたいことは何だい?」
先程コネットとポイントの受け渡しを行った端末を取り出して、操作してから画面を見せる。
画質が荒く、上方の遠くから撮影したのを拡大した人物の静止画像だ。
背中を向け顔は右を向けていて、顔の右半分しか見えなかった。
髪は白く、肩に触れるほどの長さで口は大きく横に開き、笑っているように見える。
服は上は赤の半袖で、背中に黄色の刺繍で何かの象徴を示しているのかマークが描いてあり、下は黒の長い丈のパンツ。
金色の瞳が遠くから撮られているのを知っているかのようにこちらを向いていた。
「この男を見たことはないか?下層に出入りしていると聞いた。下層の何処にいるか、何をしているか、どんな些細な情報でも知りたい」
「あ~、こいつか。明らかに異常な雰囲気だったから強烈に覚えている」
眉をひそめ、小さく頷きながら視線を落とす。
「だからこそ大した情報は出せない。関わるとヤバイ相手を探ろうとはしないんだ。さすがに命は惜しいからな。情報の価値は1000。その程度の価値でいいなら前払いだ」
「分かった。その情報買おう」
「おっと。言い忘れてたが、ウチはポイントは受け取らない。硬貨のみだ。ポイントなんていつなくなるか分からないもの信用できるわけがねえ。金は形あってこそだ」
「ああ、それなら事前に聞いた」
アキトは助けた老人から事前に聞いていた。
懐から出した茶色の袋の中から銀貨を10枚払う。
銀貨は10枚で1000の価値かある。
「こいつを見掛けた奴らが言うには、この層から更にずっと下、通称【深部】へ向かっているらしい。下層の中でも深部へ行こうとする奴はこの辺にはいないから目立ったんだろう。情報は以上だ。」
「深部って言うのは?」
「下層の6階層より下のことを深部っつってな。そこから下は誰も住んでいない……はずの場所だ」
「……深部はそんなに危険な場所なのか?」
「それを知りたいなら更に100だ」
「む……」
(危険かどうか、行ってみれば分かることか)
アキトにとってはこの場所に来た時点で危険な所であることは承知の上だ。
その情報は買わないと心の中で決めた時だった。
「人が忽然と消えるから、ですよね?」
後ろにいたコネットが笑顔で答えた。
「知ってるのか?」
アキトは振り返って聞く。
「ええ。有名な話ですから。下層の着工が始まり、当初は下へ下へと掘り進められてました。ところがある日のこと、最下層で作業する人が忽然と姿を消したのです。探しても見つからずその後原因究明に向かった者達も同様に消失。以降下層の工事は中断されることになりました。
それから数十年後、下層に住み着いた人達にとっては消失の事実は知らず、より下へと目指した人達も例に漏れずまた消失したのです。危険だと噂が広がり、誰も下へ行かなくなり、深部と名付けられて誰も近付かなくなりました」
「く、詳しいな、嬢ちゃん」
苦笑いをする男。
「人の消失か……」
「それでも、行くのですか?」
「ああ。当然だ。やっとつかんだ奴の情報、無駄にはしない」
真剣な表情で話すアキトの目から感じられる
「……あんたはどうする?深部まで付いて来るつもりか?」
「ええもちろん。人が消える謎、記者として追究したい所ですね」
全く臆する様子を見せず、むしろウキウキとしていた。
元々は1人でこんな場所にいたのだ。
覚悟して来ているのだろう。
(ちっ。護衛続けなきゃならんのか。やっぱり引き受けたのは失敗だったか)
考えてることは悟られまいと冷静を装うアキト。
「……そうか」
「それじゃあ、早速向かいますか?」
「あんたは情報買わなくていいのか?探し物があるんだろう?」
「ああ、私は大丈夫です。きっと知らないでしょうから」
コネットの言葉に男は少し怒った表情で言った。
「おいおい、俺の情報網を見くびらないでくれ。確かにさっきの情報は大したことはなかったが、これでも長いこと仕事にして来たんだ。情報があるかどうか聞くだけならタダだぜ?」
「……では、このようなもの、見たことありますか?」
アキトと同じように端末を操作して画面を見せ、男はよく見ようと顔を近付ける。
「んー?なんだこりゃ?光る玉?照明とかじゃねえよな?」
「そこらにあるものなら聞いたりしません」
「だよなー。んー、悪い、知らねえな」
「でしょうね」
予想通りの答えで素っ気ない言葉で返答すると端末をしまうコネット。
二人は情報屋を後にする。
下への階段を探して歩きながらアキトはコネットの様子を伺う。
下層の独特の雰囲気に気にも止めてないような落ち着き様、緊張感の無さに疑念を抱く。
(どうしてこうもこいつは落ち着いているんだ?俺はこの程度で怖じ気ないように精神を鍛えた。だがこいつはどうだ?それほど厳しい人生を送って来たとは思えない。護衛されてるからと安心しきってるのか?ついさっき会っただけの男を信用するのはどうかと思うが。単に鈍感なだけだろうか)
階段を見つけると下って行き、6階層に到着したことを壁に書かれた文字で判明する。
すぐ横に更に下へ続く階段があるが、ゴミが大量に投棄され階段の左側に狭いが通れそうな道が出来ていた。
まるで誰かが横にゴミをどかして道を作ったようだった。
「ここから先が深部……」
コネットを見ると小さく頷いた。
さすがにここから先は人が消えると噂の場所へ行くと言うことで、少し緊張感した面持ちをしていた。
「よし、行こう」
2人は窮屈で狭い階段を下りていく。
7階層にはゴミはなく、また今までとは違い、部屋の数は少なく、等間隔に柱が立ててあった。
見通しが利く広い空間で、壁がなければ改めて横方向の広さを実感する。
(奥が、見える?)
奥を見通せることに違和感を覚えた。
照明は二人が立ってる頭上にしかなく、奥のほうは何の照明装置はない。
本来なら見えないはずの暗闇となるはずが、まるでこの空間全体がほのかに光を発しているように奥まで見通すのとが出来た。
何故と疑問を抱くが、すぐに疑問をなかったことにして、目的のために行動することにした。
人の姿が見当たらないのを確認し、刀を抜いて臨戦態勢を取る。
「片っ端から調べて行く。ここから何が起こるかわからないから用心しろ」
「分かりました」
数少ない部屋を見て回るが、壁が設置されてるだけで扉はなく、中はもぬけの殻だった。
調べ回ったが7階層には何もなかった。
8階層に下りるともはや部屋や壁や柱はなく、ただの広い空間があるだけだった。
(さっきより明るい?)
7階層より明るさが増してることに気付く。
そして妙な感覚に襲われる。
「あの、なんか、妙な感じがしませんか?」
コネットも同じように感じていたようだ。
アキトはこの感覚には覚えがあり、そして気付く。
「そうか。魔力が濃いのか。魔力量が多いと発光すると聞いたことがある。明るいのはそのせいか」
「そうだったんですね」
アキトの独り言にコネットが相槌を打つ。
(明るさの謎はわかったが、何だこれ……。体中を重く暗い冷気がへばり付くような不快感は……)
不快に感じるだけで、体には特に問題な生じていない。
左右を見渡すコネットを見て、アキトは言う。
「これだけ魔力が濃いとあんたのように魔力が少ないと体調が悪くなるんじゃないか?」
「そう、なのですか?私は平気ですよ?」
「平気、なのか?……まあ平気ならいいんだ」
8階層には何もないと確認すると、階段を降りて9層目に降りたその時だった。
「!?」
そこにはフロアを埋め尽くすほどの人がいて驚く2人。
(人!?いや……)
どれも何も着ていない裸の状態だったか、男女の身体的特徴の部分がなく、頭髪もなく、目を閉じていて、皆同じ茶色の肌で、よく見ると手や足が変な方向に曲がっている者や、一部欠損している者、腕が多く生えていたりと異常な部分が多く、人のような形をした別のものだとすぐに気付いた。
「こいつら人形だ!」
動かず棒立ちしていた人形が声に反応して一斉に二人の方向を向き、動き出した。
歩いて近付いて来て、早い動きで早い動きではなかったがあまりにも多くの人数に後退りする2人。
アキトは下の方から聞こえた大量の足音を聞き逃さなかった。
「上だ!上に戻れ!」
コネットを先に行かせ、アキトは後方を守りながら階段を登る。
「上からも!」
8層目に戻ると、階段の上から同様の多くの人形が降りて来て、二人は開けたフロアに出る。
他に階段はなく、道を塞がれた形になる。
一番近い人形が言葉を発した。
「で、ででていケ、サモニャ、ナクは、はいはいじょ、スルル」
(言葉も形も不完全……)
「コネット、あんたの探しものはこいつらを造った術者と関係がありそうか?」
アキトの後ろに隠れるようにいるコネットに聞く。
「関係がないとは言い切れませんが、可能性は少ないかと。けど、どうして?」
「関係がないのなら、遠慮なく斬れるからな。離れていろ」
「はいっ!」
指示に従ってコネットは振り返り、小走りで離れる。
(身体強化、開始!)
体内に流れる魔力が激流のように勢いよく流れ、全身に力が漲るのを感じる。
息を長くゆっくりと吐き出しながら、左足を前に一歩出して左側面を前方に、膝を軽く曲げ、右手に握る刀にあまり力は込めず、左手は脱力させた状態。
この構えがアキトの基本の構えだ。
「俺達は下に用がある。邪魔するなら斬る」
「シネ!」
人形が一斉に走り出し雪崩のように迫ってくる。
アキトは刀を横に振ると、それが飛ぶ緑の斬撃となって大量の人形を両断する。
人形は物量で押して来るだけで大したことはなく、次々と斬り倒して行くが、あまりの量で迫って来るため、少しずつ後退させられていく。
横から溢れ出た人形がコネットに向かい、コネットは銃を撃った。
頭や胸部に命中させてもわずかに怯ませる程度でまるで倒せる兆候がなかった。
銃声で気付いたアキトはコネットに近付く人形の足を斬り、動けなくさせる。
「銃じゃ相性が悪いようだな」
後ろに目をやると壁がすぐそこまで迫っていた。
「左に走れ!」
左に斬撃を飛ばし、人形の壁が崩れ、そこに向かって2人は走る。
その方向は角で逃げ道はなかったが、アキトにとっては前方だけ見ていればいいポジションだ。
コネットの前にカタナが移動し、連続で斬撃を飛ばし、細切れにされた人形は床でただ蠢いているだけで立って動くものは居なくなった。
人形だったものはやがて動きを止め、体が崩れ土に戻っていく。
「ふう、これで全部か?いや、あれは……」
奥のほうからこちらに近付いて来る人影を見付ける。
「うーん、こうも簡単に倒されるのを見てるとやっぱゴーレムは量より質が大事って思っちゃうな」
奥から3体現れ、中央の人形が言葉を発した。
中央のは人形だと思ったが、服を身に付け、髪があり、体の形も人と違和感なく、そして決定的なのは一際大きな魔力を感知したことだ。
声と外見から年齢が若そうな中央の男にアキトは言う。
「お前か?こいつら、ゴーレムを造った術者は」
「ああそうだよ。失敗作じゃ止められなかったから仕方なく出てきたのさ。でも隣にいるこいつらは傑作だよ」
左右のゴーレムは形はまともで白の着衣も身につけていた。
髪がないのは変わらずだが、魔力は他のゴーレムより体格が大きかった。
「傑作の力を遠慮なく味わってよ。さあ行け!」
術者の号令で両側のゴーレムが走り出す。
斬撃を飛ばすと、ゴーレムは手を前に伸ばす。
手の先を中心に直径1m程の白い半透明の丸い板のようなものが現れた。
(障壁を使うだと!?)
障壁と呼ばれたそれに当たった斬撃は弾け飛んで消えた。
受け止めた障壁はヒビが入ると、2秒とかからず、すうっと音もなく消えていった。
後ろのコネットが巻き込まれないようにアキトも前に駆け出し、一気に距離を詰める。
2体のゴーレムは同じタイミングで拳を突き出し、アキトは身を低くしてゴーレムの間をすり抜けざまに左側のゴーレムの左足を斬り、そのまま半回転し右側にいたゴーレムの右足を斬った。
「うおっ!?」
足を止めようと足を付けた場所には土があり、滑って転けそうになるのを何とか堪える。
「!」
ゴーレムの切り離された2つの足が飛んでアキトに迫り、とっさに刀で受け止める。
受け止められた足はゴーレムに引き寄せられるように元の場所に戻り、くっついて再生する。
「凄いだろう?どんな傷もすぐに治るのさ」
アキトの後方にいる術者は誇らしそうに自慢する。
(回復魔術か?いや、ゴーレムは地属性、魔法の類いか)
「さあさあ、思い知った所でどんどん攻撃しろー!」
2体のゴーレムからの攻撃を先程ゴーレムが使った障壁を張って受け止める。
障壁をゴーレムは破壊しようと何度も攻撃をする。
「ああ、もうバカ!その障壁は横から回り込むんだよ!」
術者が不満そうに叫ぶと、指示通り左右分かれて回り込もうとする。
「ふんっ!」
右から来たゴーレムにアキトは刀の柄を両手で握り、脳天目掛けて渾身の力で振り下ろす。
ゴーレムは両手をクロスさせて防御する体勢を取る。
刀はすっと通り抜けるように腕ごと体を一刀両断する。
後ろからもう一体の放つ蹴りを避けながら斬り上げで足を斬り、その勢いのまま弧を描いて振り下ろした刀はゴーレムの左肩から右下の脇腹まで斬った。
距離から両断とまでは行かなかった。
「がっ!?」
アキトは後頭部に衝撃、痛みに顔を歪める。
最初に両断したゴーレムが、再生しきってない状態でアキトの後頭部を殴っていた。
「こんの!」
振り返りながら当たるとは思わない牽制の刀を振る。
ゴーレムは後ろに一歩下がって避ける。
アキトは一旦後ろに飛んで距離を取る。
両断されたゴーレムも、足と体を斬ったゴーレムも再生が完了しようしていた。
(急所はないか)
「いやあ、僕の傑作相手にここまで粘るなんてやるじゃないお兄さん。でもそろそろ限界なんじゃない?」
ニヤニヤと笑いながら余裕を見せる術者。
(こんな所で魔力使いたくはなかったが、仕方ないか)
アキトは刀に魔力を集中させ、風をまとわせる。
ゴーレムは再生を終えると、同時にアキトに向かって走って来た。
アキトは間合いに入ったゴーレムに、右上から左下、左下から右中、右中から左上、左上から右下、計4回の攻撃を素早く行った。
ゴーレムの体は回数を遥かに越えるほど細切れとなり崩れ落ちた。
(術者を倒せば終わりだ!)
アキトは術者の方に向かって駆け出した。
ゴーレムはすぐに再生を始め、術者は青の障壁を張り、ゴーレムが起き上がった時にはアキトは術者に刀が届く距離まで近付いていた。
(障壁ごとぶった斬る!)
振り下ろした渾身の一太刀は障壁を裂き、咄嗟に右へ避けようとした術者の左肩に刃が入り胴体に入り、左大腿部を抜け両断する。
「ぐあっ!」
術者は膝から崩れ落ち、後ろのゴーレムは動きが止まり、うつ伏せに倒れる。
「!」
術者の傷口から血が吹き出ないことに気付く。
「残念でした~」
術者が口を開き、後ろのゴーレムは再び動き出し、攻撃をかろうじて横に避けてかわす。
術者の体を再度見ると斬ったはずの体が治って立っていた。
「その体は……」
「一番強いゴーレムを造るにはどうしたらいい?僕は何度も何度も考えた。そしてようやく答えが見つかった。それは……僕自身がゴーレムになればいいってね!」
胸を張って笑みを浮かべた。
「何て奴だ……。人であることを捨てたのか。くっ!」
2体のゴーレムが攻撃を再開する。
「アキトさん!土がそちらに!」
遠くからコネットが叫んだ。
最初に倒したゴーレムの群れの残骸の土が術者に集まり、体に取り込まれていく。
体が肥大化していき、頭が天井に当たり横に大きくなる。
膨れ上がる魔力を感じながらも2体のゴーレムの相手をする。
「ん?」
2体のゴーレムは突然攻撃の手を止めると大きく膨れた術者に走って行き、その体に取り込まれる。
肥大化は止まり、一転縮小し始めた。
やがてアキトより一回り大きな一体のゴーレムになる。
「そしてこの姿こそが完全体さ!」