伯爵家騎士団全員から絶対の忠誠を誓われました【ドウシテ】
1 貞操逆転世界騎士♂
( *・ω・)ノやぁ
2 名無し@転生者の集い
あ、鬼畜イッチ。
3名無し@転生者の集い
名前違うじゃぬぇかちゃんと変えろ!
4 貞操逆転鬼畜騎士♂
(´・ω・`)ソンナァ
5名無し@転生者の集い
それでイッチ今回はどうしたんや
6名無し@転生者の集い
今北産業
7名無し@転生者の集い
まだワイらも説明されないわいw
8 貞操逆転鬼畜騎士♂
ワイの嫁のママンと久しぶりに合って話してたんだけど、性分に合ってるだろうからって伯爵家騎士団長になって欲しい言われたんよ。
9名無し@転生者の集い
実力主義って聞いてたけど今の団長さんはソレ了承してるんか?
10名無し@転生者の集い
圧倒的暴力でその席を奪いに行くに1票
11 貞操逆転鬼畜騎士♂
ワイの嫁が今その席に居るんやと。伯爵家騎士団長兼次期当主ってかっこいいよな肩書き
12 名無し@転生者の集い
うーん格付け終了済み!てかもう嫁か。おめー
13名無し@転生者の集い
解散解散ほら散った散った!結婚はおめ。
14名無し@転生者の集い
でイッチ何したん?聞いてる限り男にハイハイって従う様な世界じゃないやろそこ。
奥さん有能な良い子やから尽くすんやでイッチ
15 貞操逆転鬼畜騎士♂
騎士団ヒラ全員と連続一騎打ちして分からせた
16名無し@転生者の集い
サラッととんでもない事言ってるけどちなみに何人くらいでございます…?
17 貞操逆転鬼畜騎士♂
ちゃんとした騎士だけだと150人くらい?多分。その他かかってきたい子沢山居たから朝から晩までずっとやってた。正確な人数は聞いてないから分かんない
途中から慣れて来て早く終わった。お腹だけ殴るのも慣れないと大変だね。
18名無し@転生者の集い
ファーwww
こいつに体力無限渡しちゃダメだったって普通に
19名無し@転生者の集い
もういいよイッチお前が最強だよ
20 名無し@転生者の集い
そりゃ実力主義の家でそんな事して今の団長も一方的に殴り倒してるんだから忠誠くらい誓いますわ。それに将来の当主の夫だし。性別云々より本能で従いそう。
21 貞操逆転鬼畜騎士♂
ヒラからのスタートで良かったんだけど…
22 名無し@転生者の集い
バカお前黙ってその立場受け取って嫁さんの為に頑張れ阿呆
23 貞操逆転鬼畜騎士♂
( ˙꒳˙ )エー
24 名無し@転生者の集い
えーじゃ無い嫁さんに恥ずかしくない屈強な騎士団にするのが今のお前の役割だよ!!
柄にも無く怒鳴りつけたい
25 貞操逆転鬼畜騎士♂
はーい
伯爵家騎士団副団長のリーナ・ベルフォは我が騎士団は国最強と自負している。否、していたと思っていた。自身も団長であるアリサ・ファロスに一歩届かないまでも、高みへと手が掛かっていたと自負していた。
だがそれがどうだ。
目の前に転がるのは最強を目指し育て上げてきた騎士団200人。それに加えて領内の武術家や騎士団に入れなかった戦闘要員数百。
対するは団長の夫であるカインただ1人。
最初こそ男をシバくなど断りたくもあったが、団長がこっそりと手加減された上でボコボコにされた事。母親でもある当主が自分と入れ替えで彼を団長に指名した事。そしてアリサ自身もそれを認めていることが分かれば、私は領内に呼びかけた 。
・アリサ様の夫が騎士団団長になる
・我はそれを認めない
・騎士団及び腕に覚えがあるものは集え
と。私が勝てない団長を一方的に手加減した上でボコしたと聞いた時には聞き間違えかと思ったが、こうして目の前にするとソレが嘘偽りの無い事実として頭の上から落ちてくる。
183と身長はある程度あると自負していた私ですら見上げなければならない190という背丈に、丸太の様な首筋に僧帽筋。握手をしただけで伝わる男では無く戦士の手。
だが引けない。引いてはこうして領内から集めた意味が無い。
カインは武器無し、騎士団その他は訓練用の木製武器ならあり。
そんなハンデがあった故に最初は1対1のシンプルな決闘形式であったのだが、精鋭騎士団を一撃、二撃で朝食べたものを地面に吐かせる強烈な腹パンを見せられてしまえば、そんな騎士精神など霞んでしまっていた。
1対2、1対5、1対10。そこまで膨れ上がった人数差を意にも介さず、途中から作業の様に腹を叩かれれば例外なく 地面に倒れ伏して口から吐瀉物を吐いた。
無尽蔵の体力、武器の有無をものともしない身体スペック。そしてコレは手加減しているのだとすれば、私が思い描いていた超人の領域とはなんと低かった事か。
騎士団副団長の矜持として1対1を申し入れ、他の者と変わらぬ様に地面に這いつくばったのならば、もうこれしか考えられなかった。
「整列ッ゛!カイン・ファロス様に最敬礼ッ゛!」
口の中は切ったのか鉄の味と、吐瀉物が混じりあった眉をひそめたくなる味。殴られた腹の痛みを無視してあらんかぎりの声量を空へと向かって放った。
本来当主にしかしない最敬礼。然し、今はこの超人に。我らが侮り試してしまった謝礼も込めて。そして新しい団長に向かって精一杯の礼を示した。
これから我らはもっと強くなる。強さの上限がアリサ様からカイン様に急激に引き上げられた。超人に指南してもらえる我らは運が良い。
そんな貪欲な視線を疲れた様子も見せない彼に注いだ。
「化け物かい、カインは。」
「お母様、私の夫ですよ。」
「悪くない時間でした。途中からは少し趣向を変えていましたが。…ご迷惑でしたら申し訳無い。」
遅い夕飯。遅くなった原因はカインにある。あんな大立ち回りを演じて妻や当主でもある義母が見にこないと思ったのか。
途中から見ていたことは気が付かず、頭を下げた自分に対しての感想は、実の子供であるアリサにとっては酷いものだった。
「私だってあんな事は無理さ。シューレゲル家は良くお前さんをここまで育て上げたもんだね。……礼の一つじゃ足りないから人員でも送ろうか。」
「私も無理ですよ!本来なら男を娶ったところで領力の低下に繋がるなど考えもしませんが…これではシューレゲル家の戦力を7割方貰ってしまったと言っても良いでしょう。とは言え、今日のカインを見てシューレゲル家に態々行きたいと思う戦士は居ないでしょう。優秀な文官辺りにしっかりとした文を持たせるのが適切かと。」
「ほんと申し訳無い…」