ープロローグー
―ギィ…ギィ…―
精悍たる山々、清らかな清流に囲まれた大草原、その土地の中心ともいえる場所に、木造の小さな一軒家がぽつんと建っている。
その家の玄関先に置かれたロッキングチェアが前後に揺れながら心地よい音色を奏でている。
その椅子に座るのは、70歳くらいの老婆。
老婆といえども、その姿は見目麗しく、赤色の長い髪を後ろで束ね、着ている服は、質素の中に気品を感じさせる白色のドレスを身につけている。
その手には、ある一冊の本が握られている。
「おばぁちゃーーん!!」
その老婆の元へ、10歳にも満たない少女が駆け寄ってくる。
その少女も老婆同様、整った顔立ちをしており、可憐な服装に身を包んでいる。
「おばあちゃん!おばあちゃん!
またあのお話聞せて?」
「やれやれ、またかい?
しょうがないねぇ…こっちへおいで。」
やったー!と全身で喜びを表現した少女は、老婆の膝の上にちょこんと座った。
それを確認した老婆は、微笑みながら、手に持っていた一冊の本をゆっくりと開く。
その本のタイトルは、こう記されていた…
――剣聖伝記――
と…。
小説初投稿です!
重苦しいあらすじですが、なんとか笑いもとっていけたらいいなぁと思ってます笑
更新頻度は不定期です。
拙い表現等あると思いますが、読んでくれると嬉しいです!