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プロローグ 妖精は何処へ行った?

 ブックマーク・☆でのポイント・誤字報告をありがとうございました! 誤字は見落としがちなので、助かります。


 プロローグなので、ちょっと短めです。

 そこ(・・)が見つかったのは、サンバートルの町から少し離れた山奥だった。

 たまたま山に入った猟師が道に迷い、偶然辿り着くことで発見された。

 つまり普通の人間ならば、まず入り込まないような場所である。


 そこには小屋や井戸などが整備されており、明らかに人が住んでいた形跡があった。

 しかも比較的最近まで、誰かが住んでいたかのように新しかった。


 ただそれだけならば、犯罪者や逃亡奴隷などの、何らかの理由で町に居場所がなかった者達が住み着いていたのではないか──と、推測できる。

 しかしそこにあった小屋と、中に残された家具や道具の(たぐ)いは、現代の文明レベルよりも進んでいるとしか思えない技術で作られていた。


 事実その謎多き場所は、後年になって噂を聞きつけた学者によって調査されたが、その頃になってようやく王都の方で普及し始めた技術が、既にいくつもこの場所に残されていることが判明したのだ。

 つまりその場所は、この国の最先端である王都よりも、十数年以上も早く発展していたことになる。


 もしかしたら、ここに住んでいた者が王都に移り住んで、この技術を広めたのではないか──そんな仮説を唱える者もいたが、王都で普及しつつある技術の多くは、まだ若い女王の発案であると言われており、女王との関係性なんてものは、一介の学者などが調べることなどできるはずもなかった。

 結局、その場所と女王との繋がりは、謎のままである。


 そもそも、その小屋に残されていた衣類の類いは、小さな子供と(おぼ)しきサイズで、純白の見たこともないような素材で作られたものばかりだった。

 子供がそんな最先端の技術を生み出したとは、とても思えない。

 だから誰かが言った。


 ここには妖精が住んでいたのではないか?──と。

 明日も更新します。

 なお3章は、今までの章より長い話になるかも。なので序盤の展開も、ちょっとゆっくりです。

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