38 逆襲……?
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今回も微(?)エロ回。というか、暫くこういうのが続きます。
私はクラリス・ドーラ・ローラント。
この国の王女……なんだけど、全裸の今の姿では、立場なんてどうでもいいことよね。
温泉に身分を持ち込むのは、無粋だわ。
そんな私は今、寝台の上で痙攣している。
うん……強すぎる刺激を受けた所為で、身体の自由が利かないわ……!
これが俗に言う、腰が抜けたという状態なのかしら?
とにかくそれくらい、アリゼのマッサージは凄かった……。
本当に凄かった……!
なによあれ、気持ちよすぎでしょ!?
あまりにも気持ちよかった所為で、ちょっと尿漏れしちゃったような気もするけれど、直後にお湯をかけられたので、よく分からなくなってしまったわ……。
私も意識が朦朧としていたしね……。
たとえ漏らしていなかったとしても、とんでもない醜態をアリゼの前に曝してしまったことには変わりがないような気がするのよ……。
今まで自分でも聞いたことがないような声も、出しちゃったし……。
私って……あんな恥ずかしい声も、出せちゃうんだ……。
「……っ!!」
思い出しただけで、顔が熱くなるのを感じる。
駄目よね!?
私だけこんな恥ずかしい思いをするのは、駄目よねっ!?
「狡いわ!
今度は私もやるっ!!」
「え……姫様がマッサージをですか?
私に……?」
ぽかんとした顔をするアリゼ。
どうやら私に反撃されるなんて、全く予想していなかったようね。
「あの謎の液体を生み出すのは無理だけど、魔力を送ったりすることくらいは私にもできるもの!
アリゼみたいに、できなくはないはずよ!」
「そうですね、手順を教えますから、挑戦してみましょうか」
アリゼは余裕の表情で答える。
ふふん、今に見てなさいよ。
その余裕の態度を、すぐに崩してあげるんだからっ!
「姫様、とても上手でしたよ」
「そ、そう……」
アリゼは満足そうな顔でそう言うけれど、正直言って上手くいかなかったわ……。
私がマッサージをしても、アリゼは私の時ほど反応はしてくれなかった。
耳や首筋、背中に腋と胸……その辺は少しくすぐったかったみたいだけど、期待したほどの反応はなくて、全然駄目だったわ……。
むしろマッサージをしている私の方が、ちょっと気持ちよかったのよねぇ……。
なにあの柔らかい肌……?
トロールと素手で戦えるほどの力を持っているのに、筋肉の固さを全く感じなかったのよ。
あと、胸が凄かった……!
大きさもそうだけど、柔らかさもとんでもなかったわ。
胸を揉むとね、指が沈み込むのよ……!
もう凄く柔らかくて、しっとりとしていて、この前おやつに食べさせてくれたプリンを思い出してしまったわ……!
だから思わず、頬張りたくなってしまうほどだったわね。
実際、噛んだ時の感触は気持ちよさそう……。
う~ん……やっぱり私もあれくらいの胸が欲しいわね。
アリゼのとは違って、触ってもすぐ肋骨に当たるのが悲しい……。
むう……揉めば大きくなると言う話だけど、自分で揉んでみるべきなのかしら……?
これから日課にすることを検討してみるのも、いいかもしれないわね。
それにマッサージの技術も磨かなきゃね……!
いつかアリゼの奴を、負かせてやるんだからっ!
その後、城に帰ってから鏡を見てみたら、肌も髪も凄く綺麗になっていたわ……。
これが……アリゼの本気洗いの効果だというの……!?
それとも、温泉の効能なのかしら……?
どちらにしても、こんなにすぐ効果が表れるなんて、ちょっと凄すぎじゃない?
でも、あのマッサージの技術はたぶんアリゼにしかできないものなのだろうし、温泉だってアリゼの転移魔法がないと行けない場所なのよねぇ……。
私……色んな意味でアリゼがいないと、駄目になりそう……。
できればマッサージは毎日受けたいくらいなんだけど、恥ずかしいことになってしまうから、それをアリゼに何度も見せるのも癪だわ……。
やっぱり私だけが恥ずかしい目に遭わないようにする為にも、私もマッサージの技術を磨く必要があるのよねぇ……。
……だけど、それまでマッサージが無しというのは、ちょっと考えられない訳で……。
せめて頭を洗うことだけでも、毎日してもらおうかしら……。
結局、私がアリゼに逆襲して、彼女の恥ずかしい姿を見る機会を得たのは、もう少し後になってからのことだった。
……まあ、勝ったとは言えない結果になったけど、あれはあれで良かったんじゃないかしら?
私も凄く恥ずかしいことになってしまったけど、もうそれすらも心地よくなってきたかも……。
くすぐったかった場所=実は弱点なので、クラリスもそこを重点的に攻めれば、もうちょっと効果があったかも。




