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現代における桃太郎の考察 ~モダン太郎~ その2

作者: ナマズ

今も今。

少子高齢化が著しいこの国でもそうじゃなくてもおかしくはないのですが、おじいさんとおばあさんがいました。

彼らは年金をもらっています。そのまま悠々自適な余生を送ることもできるのですが、彼らは生活のために体を動かすことを生きがいとしていました。だから、おじいさんは山へ芝刈りに行き、おばあさんは川で洗濯をします。そうすることで、二人は今日も生きる意味が持てる。


そう、彼らは飽きているのです。人生に。しかし、やっぱり死ぬのは怖い。その究極の退屈と恐怖感に挟まれたおじいさんとおばあさんは、会話が減っていきました。晩御飯を共にしても、音がするのは箸とテレビだけです。


その日もまた、おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。


おじいさんは、この退屈な生活の中で、芝刈りだけを楽しみに生きています。芝刈りの時だけは何も考えずに、「芝刈り」だけができるからです。


一方おばあさんは、何かを考えながら作業をすることで、その作業に対するストレスを軽減させるタイプの人でした。今日のテーマは「50代で20代みたいなファッションをする男」です。

やっぱり、50代となると、ダンディーな服装に身を包むことが大事。確かにオシャレの最先端は20代の服装かもしれない。でも実は、その年代ごとにファッションのルールってものがあると思う。

そして、おばあさんが「ファッションのルール ~40代から50代への微妙な変化編~ 」を作っている間に、大きな桃は、川をさらりと流れていきました。


鬼が島が世界に向けて攻撃を始めるまで、あと10年。


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