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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

チャイルドプレイ

後書き解説

作者: 突貫

・ホラー企画に投稿してみようと書きましたが、事前の申告をしてなかったので出来なかったという経緯がありました。



 ホラーテーマは「純粋故の恐怖」です。


1.僕は死なないよ

不思議で無邪気な少年と残酷さ。

少年が生者ではないという真実への気づきに重きを置き、哀れみを誘い、その実恐ろしい存在だったという感じでしょうか。

そこに悪意があったか、または生まれたかは謎です。

最後のシーンは脳裏にハッキリと絵が浮かび、そのまま書きました。普段それとは知らず接していたものが恐怖の対象になる瞬間。更にはそれが自身へと向く瞬間。


2.公園の少女

これは異常な事柄に愉悦を覚える子供、善悪よりも自身の愉悦、子供故のわがままな思考。惨事の傍観者です。

普段の笑顔は、血塗れの被害者を見てのものであったと。真実を知る前と後では真逆の印象となります。

これは少女の背景は勿論、事件解決に到っても未来に影を落とします。まともな人間に育つとは思えない。


3.秘密の場所

これは環境に歪んだ子供達、未だ命の価値にその思考を巡らせる事もない子供の犯罪。

テレビ売り場には金を持った大人がいるであろう事、大人は金が好き、大人は子供に警戒心を持たない。警察も同様である。……としています。

前半の問答は事件の暗示です。

子供達の目的は遊び半分、金半分。といったところでしょうか。


4.鏡

子供は意外と見ていて、学びます。それは自身の現し身でもあり、鏡の様な存在であると。

外ではいい顔を見せ教育を語り、その実、家では虐待紛いの躾け。挙句に家庭を壊す父。子供は父に、自身と同じように更生を求めるが、その軽薄は内面のものであり鏡には映らない。父の言葉に沿うならば、直らぬ限りは一生そのままであると……

父の監禁には母も加担したかも知れませんね。


5.答え合わせ

これは秘密の場所の少年達の後日談でもあります。一見は会話なのですが、それは成立していません。そんな中での無自覚に核心に触れてしまった怖さ。知らぬ間に傍にいる存在への恐怖。近未来たる結末への不安。

子供であっても、駄目なものは駄目という事です。



1を思い付き、短編なので他にも簡単な物をと2345を追加で書きました。

ざっくりと「子供と恐怖」で考えた時に、直ぐシチュエーションが浮かび、あとは見切り発車です。

子供は無垢であり、現し身であり、また「未来」でもあると思いました。

恐怖を孕んだ子供を書くと、自然と未来に恐怖が残ります。子供を題材にしたホラーはそういう部分でも優れていると思いました。




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