第八話:初戦闘?
「ギャッアアアァッ!」
「アーーレーーー」ボウヨミ
「大丈夫ですか?」ゴウッ
「ギュッオウオオォゥ!?」
「地獄絵図だわ…」
なんでこんなになってるかって言うと。
~~30分前~~
家の玄関を出てしばらく歩き続けると森があった。
そう森である。田舎のおじいちゃんの家の近くにあった、
かなりでかい森などとは比較にならないくらい、でかい森である。
そのため俺が
(コレが裏庭て。まさか俺って貴族かなんかか?)
などと衝撃の発見について考えてるうちに、
ビレスさんはなんの躊躇もせずに森の中にスタスタと歩いていってしまった。
なのにもかかわらず全く気づかずに考え続けた俺。
結果。見事に見失いましたよ?
さすがに焦ってビレスさんを探しに森の中に入ったら…
鶏と蛇を足して2で割ったものに
猪を足したみたいな気持ち悪いやつに遭遇しちゃいましたよっていう。
早速向こうから攻撃が飛んできたんで、
咄嗟に避けようとしたけど…
もちろん……
避けれました。
うん。自分でもびっくりしたよ。
いやでも、よけれる分にはいいことだし、
なにより攻撃が止まなかったから避け続けてた訳ですよ。
どうやって?しらねぇよ。
そしてビレスさんはやっと気づいたらしく助けに来てくれましたっていう。
そんなこんなで現在に至りますって感じー。
で、さっきから思ってたんだけど
この中で平然と魔法らしきもの使って戦い続ける、ビレスさん何者!?
しかも一つ一つがめっちゃ高威力っぽいんですけど!?
あっ怪物君がこっちにきた。
口からなんか吐いてきたわー。
うわっ。きたなっ!なにこのドロドロしたミドリの液体は。
こんなのにあたるなんてゴメンだ。
右に避けてっ、と。おっ、次は爪が迫ってきてる。
「爪は痛そうだなー。」
しゃがんで避ける。
ってか三歳児にこんなに避けられるなんて、多分雑魚なんだろうな。
「まさき様大丈夫ですか?」ゴォッ
なーーんて考えながら避けてたらビレスさんが倒してくれた。
俺が見てる限りビレスさんてそうとう強い気が…
「うn「ギャリオオゥウアァッ!?」
「うるさい。」ピッシャーンッッ!
「」ブスブス
わーい黒こげだー。
……ビレスさんコエーーー!!
超怖いんですけど!?いや確かにうるさかったよ!?うるさかったけどさぁ!
たかがそれだけで、雷を軽く落としちゃうってどういうことですか!?
強すぎはしませんか!?
「で、大丈夫でしたか?」
「は、はい。」
「?なんで敬語なんですか?」
あ、やばい。なんか危険を感じる。
「い、いや。なんでもないよ!」
「…そうですか。それにしても今日のまさき様を見ている限り一人でも大丈夫そうですね。」
……ん?今この人はなんて言ったのかな?
別のことを考えていて全然きこえなかったよ!
HAHAHAHAHAHA!
「これから一人でここに来ていいですよ?お母様には私から言っておきますので。」
やばい。このひと目がマジだ。え?何?狂ってるの?ねぇ?狂ってるの?
あんた家を出る前俺になんて言いました?
3歳児をこんな危険なところに一人で置いても大丈夫と?
怖い…怖いよビレスさん!どういう発想でそうなるんだよ!
「では、先に戻りますね。」
えっ置いてくの?こんなところに?
俺、避けるぐらいしか出来ないよ?
シンジャッタラドウスルノ?
メイドが先に帰っていいの?
ねぇ?だれか、教えくれよ!
この日は新たな疑問と問題ができただけだった。
「ギィヤアァァァァァアア!!」
「あぶなっ!」ブオンッ
し、死ぬ…。