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経血

作者: 龍源寺直介

ほぼ零距離で対峙した飢渇した女と潤沢な男

男女とも毒々しいツキノモノに憑依されている


ここは総合病院の地下通路

悪逆非道の鬼畜はチカチーロ


病院は女性看護師の経血をグリースにしてまわっているようだ

すれちがう全ての女性の化粧ポーチが目に障る


僕は血を経て産まれた

彼女は血塗られて過ごす幾日間


お母さんごめんなさい

僕カッティングナイフで左腕ズタズタにしちゃった


それこそ経血くらい

いまこそ決別みたい


傷あとの理由をよく訊かれるんだ

虐待じゃないかって


ちがうんだ

七分丈では隠せないのが僕の悪癖



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