梟に導かれた世界に、ただ一人の召喚者
一人の女性が召喚された
世界から祝福されて、運命が流転する
世界に放り出された異邦人と
24刻の魔法使いの物語
運命の出会いが回り始める
星が、騒ぐ夜
約束を果たそう
キミの行く先に、幸あらんことを
冬の始まりのせいか、指先が冷える
歩くたびに風が冷たくて、擦り合わせるように指を擦る
吐く息が白く空に消える
白い息を追うように空に目を向けると、星が綺麗に瞬く様子が映る
「寒いけど、綺麗だね」
22時過ぎの夜の空気に、独り言が消えた
残業をこなした疲れで、囁くようにもれた言葉にため息をつく
毎年のクリスマス明け年末に差し掛かる時期は、毎年の事とはいえ、仕事の詰め込みに仕事をやめようと思ったことは数知れず
「あと少しか…頑張るかぁ」
二度目のため息と、力ない言葉に疲れがのし掛かって、夜の空気に消える
その時、目端に光がはしる
流れ星かと、目線をずらした時
強い光が迫る
反射的に目を庇う
流れ星が向かってきたような衝撃に、頭が真っ白になり、意識が引き絞られるように遠退く
「--、...ょ」
鳴き声と、耳の奥に響いた泣きそうな声に
気を取られた瞬間
その場には、光も人も消えた
遠くに響く、梟の声以外は
何事もなく、一人の女性が世界から消えた
思い出も、認識も、存在も
女性の痕跡が、世界から消えた瞬間
********
「星が流れた」
ふと意識が戻ると、視界の片隅に七色の光がちらつく
目を開けると、等間隔に並んだ石柱が目にはいる
「ようこそ、我らの異邦人様
キナミハルカ様」
石柱の上から低く落ち着いた声が響いた
月と同じ白銀の髪
髪飾りから軽やかな音
星空の瞳に軽く笑みが乗る口元
刺繍入りのスーツに、マントには飾り付き
胸元に飾られた青い宝石と、月の飾りは上質のものと一目でわかる
石柱の上から数メートル下に軽やかに着地する
「はじめまして、アレクス.イル.サィーデといいます
アークとお呼びください」
見たことのない容姿と服装に悠は警戒しつつ挨拶する
「木南悠です
ここ...どこですか?」
周りを警戒しつつ名前を名乗り、率直に聞く
アレクスは、手を差し出し
「見た方がわかりやすいかもしれません」
手差し出しつつ、エスコートされるまま、石柱の外へ案内される
そうしてみた世界に悠は唖然とする
星が綺麗に瞬く空は、月が大小2つ寄り添い
外の草原は、見たことのない種類の草や花に囲まれ
幻想的な世界が見えた
悠は力の抜けた膝で、石畳に座り込みそうになるところをアレクスに、近くのベンチにエスコートされる
「....ここはどこですか?」
「ハルカ様から見れば異世界となります」
「...あなたはだれ?」
アレクスは、柔らかく微笑み
「僕はハルカ様の魔法使い、です」
初めて投稿します
誤字あったらすみません
スローペース更新になります




