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09 レミィの物語
レミィという少女は呪われていた。
人を狂わせる力が宿っていたのだ。
その力が影響してなのか、常に死の運命に囚われていた。
何度かその力を外せる分岐点があったが、今までにそれは果たされなかった。
そんな彼女は時の旅人と出会った。
レミィは何度かのループで彼に助けられたが、その運命に納得できなかった。
狂気の力を持つ自分が人と歩めば、どんな人間でも歪んでしまう。
だから彼女は救われないことを選んだ。
だからときの旅人は、自身の心を穏やかにしてくれる少女を永遠に救えない。
レミィも自分が救われる世界を選ばない。




