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02 ラキリアの物語
ラキリアは国の軍に所属する人間だ。
といっても戦う事はできず、研究を主に行っている。
彼女が研究するのは、神威システムというあるシステムの研究だ。
それは、国の民たちを常に監視するもので、自国のさらなる繁栄のために必要不可欠だと言われている。
しかし、それは人々の心から感情を奪うものだった。
完成させた神威システムは、とあるプログラムを流し、人々から感情を奪い去った。
ラキリアは、そんなものを作るために軍に所属したわけではなかった。
人々を笑顔にし、よりよい明日を創り出すためが、彼女の理由だった。
だから、ラキリアは変わり果てた国の民を見て絶望した。
プログラムを壊すウイルスを作ろうとしたが、彼女は反逆者として捕まってしまう。
結果、彼女は投獄され、裁かれる事なく命を落としたのだった。




