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ここはそう「開国寸前」

この作品はフィクションです。 実在の人物や団体などとは関係ありません。

ー2024年 ある蒸し暑い夏ー


俺の名前は往日幸也。


俺は自分の狭い部屋の中で何も考えずにテレビを徐に見ていた。

その箱の中には愚鈍なものが広がっている。


総理「えー我々日本政府は、この不祥事に対処することを検討に検討を重ねて検討を加速し、検討することを検討します。」


記者が意見を述べている。


記者「いい加減にしてください!国民は適切な判断を求めているんですよ!きちんと法改正などを進めるなどの具体的な事案を提示してください!」


総理「えーですから、その内容につきましては来年度には計画を立てていくことであります。ですから、ぜひ焦らずに返答を待ってほしいであります。」


俺は呆れていた。


もはや日本では国会で居眠りをすると大金が貰える職が政治家であるという認識に狂いはなかった。

皆がどんなに町中で声を挙げようが政治家は誰も見てくれない。それどころか増税をして国民の数少ない資産から金をむしり取り、それを合法的に自分たちの給料にしている。実に都合のよい仕事だ。そんなことをしているから国を変えるなんていう意識など微塵もないのだろう。


日本はどこから道を間違えたのだろうか。


第二次世界大戦で多くの犠牲や苦しみを経験してきた日本は戦後、著しいほどの経済成長を遂げた。それは昔の政治家が良い政策を打ち立てていったからではないだろうか。現代に近づくにつれて日本の政治は衰退していった,,,。そのような考えで誤りはないのか...。


いや違う。そんなはずはない。日本は戦前にも政治に対する意識の違いから争いなどが生まれている。それは国が悪い方向へ向かっているから対立などが生まれている。それではどこから.,.........................。


ま、実家暮らしのニートの俺が考えることではないか。今の俺が考えるのは日本の未来じゃなくて

就職先か!はっはっは!よしとりあえず明日から考えよ。


今日はもう遅いし、寝ようとした。その矢先だった。


!?


突然部屋が暗くなった。かと思えば発光した。そしてまた.....


それが数十回ほど続いた。


突然の眩い光の明滅が俺の視界を遮った。


一体何が起きているんだ?考える隙も付かないまま突然その明滅が終わった。


このあり得ない状況に対し、少し経って俺はあることを考えた。


(これあれか?転生とか?そういうやつか?突然異世界に転生して、、、!?可愛い女の子とハーレム状態とか、、、!?)


喜びの感情が頭によぎる。


(確か、、、アニメとかでは転生はニートがなりやすい気がした。これは神が俺に対して試練を与えたに

違いない!いや、ま、まてよ?外はどうなってるんだ?中世の西洋式建造物が立ち並んでいる感じか?ちょっと覗いてみるか!)


俺は転生を確信してしまっていたので外を覗いたが、案の定普通の街並みであった。


(さっきの光ってじゃあなんだったんだよ?俺の幻覚なのか?SNSで俺と同じようになったやつがいるか確認してみるか...)


そう思い俺はスマホを開いた。が、俺はあることに気が付いた。


SNSが開けない。

そう、SNS、というよりかはそもそもインターネット全体に関してサーバーがダウンしていた。

(太陽のフレア攻撃とかか...?)

ろくな知識がない俺はそんな考えをしていたが、少し経って考え込んだあと埒が明かないと俺はテレビをつけてみることにした。

するととんでもない情報が目に入った。


「日本以外の全ての国の情報が消滅した」と、

そして

「神奈川県浦賀沖に謎の艦船4隻が来航した」と...


まさか、これは...。








「開国」という言葉が俺の頭によぎった。








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