瞬殺
「さぁ、三人でかかってこい」
こいつ、本当に馬鹿だ。最初から最後まで馬鹿だ。
僕の膨大なエネルギーのせいで寄ってきたのはいいけど、そこでやられた復讐をするために、罠に引っかけて封印しといて解放とか……馬鹿すぎる、笑えるよ。
僕なら一生封印しといて自分だけの世界を楽しむのに、ディーモという馬鹿は戦って自分の方が強いということを証明したがるなんて。ならば僕はそこを利用するだけ。
神様にやっつけてもらい、ディーモをこっちが逆に封印してやるんだ。
僕がいた所にぶちこめば、多分出来るだろう。
「じゃあ、四人でいかせてもらうよ」
僕はにやりと笑みを浮かべ、ディーモに言う。
するとディーモの顔は冷静さを無理矢理に保とうとする変な顔になった。恐ろしいんだろうな。
「よ、四人…?」
ディーモは嘘だろ! とか、頭のなかで色々整理しているところだろう、そこをつく!
「やっちゃってください! 神様!」
そこにいた者全てが僕を凝視する。
そして、僕は再び創造神ウェイ・ドル・ワルス・ライト様を召喚した。
黄金に光る僕の足元、するとちいさな男の子の天使たちが陣から出てきて、僕の周りを囲む。
そしてその天使たちは僕のとなりまで飛んで移動し、そこで全員がなんと、合体した。その合体して物体になったものは、形を変えて美しい女性の姿に。それと同時に放たれる光。
「うっ…」
みんな眩しさで目を隠している。
やがてその女性は光をおさえると、鋭い目でディーモを睨んだ。
「さてと…」
ディーモは恐ろしい化け物を見る目でいた。
すると、僕にすがり付いてきて
「まっ、待ってくれっ! 許してくれっ! もうお前らとは関わらないからっ! おっ……」
そんな言い訳、今更通用するとでも思っているのか…?
僕はディーモを蹴り飛ばした。
すると、神はディーモを立ち上がらせ、顔に手を当てた。
「なっ、何をっ!?」
「天罰を下す」
創造神様は冷たくそう言い放ち、ディーモの額にでこぴんをした。その瞬間、ディーモの身体は粉々に砕け散った。
僕はディーモが完全に消えたのを確認し、脱力して大きなため息を着いた。
「はぁぁあー、疲れたぁ」
なにもしていないのに僕は言う。
それから、神様にお礼を何度も何度も言い、シェルとメリナに事情を話した。
「そ、そういうこと……てことは、もうこの世界は……?」
二人とも絶望の顔だ。もう死んでもいいとでも思っているのだろうか?
外はもう暗い。冷たい風が吹き荒れている。満月になった月を雲が覆い被さり、夜のたった一つのちいさな明かりを消した。
二人はもうダメだと思っているみたいだけど、大丈夫なんだよね。
「まぁまぁ、二人とも安心して! こんなことになったけど、過去に戻ればいいんだよ!」
そう、過去に戻る。今の僕たちにはこの方法しかない。
過去に戻り、ディーモに封印される前にディーモを殺し封印。
そうすればこの世界は助かるわけだ。
方法は簡単……だ。創造神様に僕たちを時空の扉とかいう所に通してもらう、それだけ。
「じゃあ、行こうか」
僕は一人、創造神が開いた空間の裂け目に足を突っ込んだ。
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