怪しい遺跡調査
また旅に出た。
今回もギルドでの依頼だ。ランクはAで、内容は謎の遺跡調査。
Sランクじゃないけど、ただ面白そうだったからだ。だって、異世界の遺跡なんて、ファンタジー好きにはたまらないだろう?
あと、この依頼、結構たまっていた。
多分、予想だが、移動で金かかるし、探すのにも時間がかかるからだろう。それに、こんなに大変だろうに報酬がゴールドたったの二枚だ。
そりゃあやろうとする人も少ないだろう。
ま、僕らはシェル先生による瞬間移動を使っちゃえば一瞬なんで!
という感じで、もうつきました。
「遺跡までは移動できなかったわ」
遺跡がどこにあるか分からなかったからか。
じゃあここからは探すしかないな。この広大な森の中から。
ここはアルファ大陸の北部。僕らのベルシアスからはかなり遠い。
「遺跡探すの面倒くさい」
突然メリナが呟いた。そりゃあめんどくさいわ! と言いそうになって慌てて口を押さえる。あんなに落ち着いた………いや、最近は変わってきたような気がする………性格のメリナがこんなこと言うのは珍しい。
するとシェルが「なんか異様な空気をかぎ分ければ見つかるかも!?」とか当たり前なことを言い出して一瞬その場の空気が固まった。
でも、それでなのかメリナがもう何も言わなくなった。
そしてまたしばらく森の中を調べた。
すると、シェルが「なんか感じる!」と言い出した。
「なになにっ!?」
暇そうにしていたメリナが興味を示してやってくる。
それから僕とメリナはシェルについていった。
「ここら辺……かな」
と言ってシェルが立ち止まったところは、森の恐らく中心部であろう場所。
確かに、さっきまでとは違った空気を感じる。
なんというか、閉じ込められてどこからともなく視線を感じるというか、そんな感じだ。正直気味悪い。
僕とメリナはシェルに促されて更に奥へと歩いていく。
「あ、……あった」
先を歩いていたシェルが指差す方へ走っていくと、そこには巨大な要塞があった。これが遺跡だろう。
僕はそれをじっと見つめた。
その遺跡からは凍えるくらいの冷気が漂っていた。僕らは少しづつ、吸い込まれるように、その遺跡に歩みよった。
そして、もう目の前というところで体がぶるぶると震え始めた。冷気が冷たすぎるのだ。
なのに、行きたくもないのに体が勝手に動く。それは僕だけではない。シェルとメリナもだ。
「ちょ、なにこれ」
シェルが必死にもがいているが、一歩すつ遺跡に近づいている。
そして、入り口に足を踏み入れた。
その瞬間、全身の力がすっと吸い込まれるように抜けた。
あまりにも突然すぎて体がガクッと倒れる。
「やばい、なにこれ…」
二人も同じだ。入り口に足を踏み入れた瞬間、ガクッと倒れた。
どうなっているんだ?
「シェル! 瞬間移動つかえる?」
僕は喋るのも辛かったが、必死に叫んだ。
「む、り……」
どうなってんだよこれ……
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