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平和な時間2

ここで二章終わりです!

ありがとうございました!

 ベルシアス祭二日目。

 僕らは最初オーケストラを観ていた。ベルシアスオーケストラといい、年に一度のベルシアス自慢のオーケストラだ。

 入場は簡単。というか無料。僕だけ今回は特別だった。なんか特別に扱われるといい気もするけどなんかこう、申し訳ない気持ちにもなる。なんだろう。


 会場に席などはなく、昨日の台の上で披露された。

 早速一曲目が始まる。

 音楽としては「クラシック」だった。

 その音は会場中に響き、美しくうっとりとのんびりと一気に速まったりとテンポを変えていった。

 この世界では少し見た目も音色も違うが、フルート、オーボエ、クラリネットなどの木管楽器にホルンやトランペットなどの金管楽器、ティンパニやスネアドラム、シロフォンなどの打楽器、そしてヴァイオリンやウィオラやチェロといった弦楽器と他など、様々な楽器が台にならび、音を合わせている。

 異世界の楽器は音が少し全体的に高かった。なぜか分からないけど、何かあるのだろうか?

 僕はその音にはまってしまい、どんな音楽かよく分からなくなっていた。

 まっすぐ飛んできて右耳から入ったその音は僕の頭のなかでずっと巡っていた。

 何度も何度も響いた。


「うわーよかったぁ」というシェルの声で意識が戻る。

 頭のなかではまださっきの音が響いている。


 すると次の音楽が始まる。

 その音もゆらゆらと濃く空気に馴染んで僕の耳から頭の中まで届いた。

 また頭のなかで何度も再生される。

 響いて響いて響きまくった。

 ついに頭がガンガンといたくなるほど。

 気づけば終わっていた。会場は片付けられていて、次の「ベルシアス舞台」の準備がされた。

 舞台になると、親子や子供だけとか子供も楽しめるため、もっと人が集まった。

 台にはダンボールで作ったような木と小屋がおかれた。


「何がはじまるんだろーおかあさん?」


 という子供の声がした。

 そして雰囲気が変わった。


「どーうも皆様! 今年もベルシアス舞台へようこそ! では時間もないので早速!」


 なんか神聖の大樹で知り合った気の早い国王エルファナみたいだった。

 そして劇団員の人たちが台に登ってくる。

 一回深々と気をつけ礼をされたあと、一人の子供だけになる。

 その子はとても演技が上手い子だった。生まれたばかりの頃から教え込まれていたみたい。


「冒険者ポン! ここに参上!」


 その子はそう名乗って持っていたペラペラのおもちゃ剣をかかげた。

 すると会場に拍手の音が響く。

 観た感じ、冒険物語だ。一人の少年が旅に出て魔王を倒す。

 だが、普通ではなかった。その少年「ポン」は少年にしては異常なほどの演技力。

 大俳優だ!

 正直な感想、面白かった。一人の少年が冒険に出て出会い、仲間が増え、戦い、ボスを倒す。

 ファンタジー好きにはたまらないんだろうなぁ。


「ありがとうございましたー!!!」


 そこで劇は終わった。

 設置されていたダンボールのような木にダンボールのような魔王のお城が素早く片付けられていく。

 役者が一礼したあと、台から急いで下りていった。

 何を慌てているんだと思ったらすぐに合唱大会と描かれた旗が立った。

 すると黒スーツを着た四十人くらいの大人数の男女が台に登った。

 一礼をして、大会の説明が始まる。


「まず、チームワン、ミャンコ!!!」


「うおおおおおお!!!」


 他はビセイーズとか炎炎大声合唱隊とか響音美声とか。

 なんかネーミングセンスないのばっかり。

 やり方は簡単。各四組の合唱団だ一組ずつ歌い、それを審査員が審査する。

 一般ルールと言っていいだろう。


「それでは、まず第一組。ミャンコ!!!」


 ミャンコというチーム名の十人の男女。男五人、女五人で男性パートとソプラノにアルト。

 それぞれが同じくらいの声量を響かせていた。

 三つの音はそれぞれ違うがよく似て混じる。

 それがきれいな音色となって、音楽になる。その歌声は僕の耳のなかで躍っている。

 ソプラノとアルトの高い声が会場中に響き渡った。男性パートは低い声で大きな声を出せていた。

 そしてピタリと歌は止まる。

 すると一斉に拍手が上がった。

 その拍手はさっきの歌声よりも大きく響いているようで会場中を包み込んだ。

 審査員の人たちが目を鋭くさせて考え込んでいるようだった。


「では、次です!ビセイーズ!」


 その名前、全然響かない。

 名前の通りと言っていいのか、まあ高い声で美声だった。歌っている人は女性だけだった。

 審査員たちはなにか呆れたような顔をしている。


「では次はっ! 会場を燃やし尽くす! 炎炎大声合唱隊!」


 そいつらは酷かった。

 全く合唱てはなく、全員男で始まった瞬間、叫び始めたのだ。

 会場は盛り上がったが、すぐに退場とされた。

 そして最後。


「ついにきました! 今年も優勝なるか!? 響音美声!!!」


「うおおおおおお!!!」


 会場が盛り上がった。

 それほど凄い人気のチームなのか。今年も優勝なるかって言ってたから、昨年もこの大会があって、そこで優勝したのかな。


「それではっ!」


 実況が今日一番の声を張り上げて手を思いっきり挙げて、ひゅっと音がなるくらい速く下げた。

 それは、レベルが違った。

 さっきまでのが小学生でこれがプロというぐらいの差だった。

 その音は、ソプラノ、アルト、テノール、バスと分かれておきながら、全部一つにまとまっているようでピンッとまっすぐだった。

 空気の流れで揺れることもなく、なにか一つの場所に向かって歌われているようだった。

 僕は喉にたまった唾液をゴクリと飲み込む。

 頭のなかは青空のしたの草原が描かれていた。

 空は綺麗で青くすんでいて草原は草一つ一つピンと立っていて自信を持っているようだった。

 目の前には合唱団、頭のなかは草原。

 この操られた感覚はなんだ?


 不思議な気持ちもすぐに終わる。

 またまた会場を包む拍手が僕の耳のなかで弾けた。


「ありがとうございましたー!!!」


 気づけば空は真っ黒で、星が何個か輝いていた。

 そして審査員が真剣な顔をして一人づつ良かった団体をあげていく。


「響音美声だな。昨年よりも腹から声が出ているのがよく伝わった。響きもよい。」


「もちろん響音美声だ」


 審査員全員一致で「響音美声」だった。

 また拍手が起こる。


「ありがとうございましたぁぁ!」


 実況が今にも喉が潰れそうな大声を上げて耳に響く。

 そのあとは審査員たちの詳しい話がされた。


 そしてその日は終わった。

 なにも起こることもなく、失敗もなく、平和に終わった。

 これがやっぱり一番だ。

 

次話は新章です!

お楽しみに!


僕の個人的な悩みなんですけど

この作品はあまりタイトルが決まらず、ころころとタイトル名が変わっていることです。

よければ感想か、この記事のコメントからタイトル案を出していただけるととても嬉しいです。

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