平和な時間
のんびり回です。
ほんの少しのエロを含む。
ベルシアスに帰ってきて王にも伝えて報酬として、ゴールド三百枚を貰った。
やっぱ世の中金ってか?くそ大金じゃねえか。
これなら二年くらいは遊んで暮らせるな。
じゃあ、しばらく遊んでるか?
そんなこと考えていたら僕の顔は奇妙なくらい笑みを浮かべていた。
「マサハルー、今日暇ー」
シェルがくるくると体を三週させて言ったから少し笑いそうになった。もともと笑ってたけど。
ま、だよな。異世界来て戦ってばかりだし、たまには思いっきり遊ぶのもいいよな。
「よし、貯まった金で遊ぶか!」
「いやったー!」
二人は手を握りしめてガッツした。そしてハイタッチ。
僕も買い物したいし、この世界のグルメを食べてみたい。牛豚みたいなくそ気持ち悪いやつじゃなくてね。
おいしぃーって叫んでみたい。
「よし、じゃあ早速行こう!」
準備はバッグに金。そんなにいるものはない。バッグに買ったものを詰め込めるようにね。
シェルは一昨日買って着ていた服にミーズサイドテールで髪を結んでいた。
メリナも一昨日買って着ていた服にハーフアップで髪を結んでいる。
マジで可愛い。僕は二人に見とれて少しぼーっとしていた。
それに比べて僕はいつもの服にいつものバッグ。全然外見とか気にしてなかった。
まあ顔が良ければ何でもいい! だよねー。
「マサハル早く」
おっと、気付いたら二人が先に行ってた。僕は急いで二人の元に走っていき、並んで歩いた。
街はいつも通り人で賑わっており、暖かい。
まずは僕の服を何とかしようと二人が僕を服屋まで強引に引きずった。
はじめてシェルと会ったところだ。
なにか懐かしさを感じた。あの時も強引にパーティー組まされたんだっけ。
僕らは店に入り、服を眺めた。
一つ一つが輝いているようで、素材がおかしいんじゃないかって思う。
かっこいいスーツやレディースセットアップとか、可愛いミニスカートなど沢山の服が売ってあった。
試着してみたり、体に合わせてみたり、いろんなことを試した。
試しているうちに時間が経っていき、気付けば昼頃。
あっという間だったけど、なんとか決めれた。
僕はたまにはこういうのもいっかなっ! と軽い気持ちで袴みたいのと、異世界では珍しい白ティーと緑のハーフパンツを買った。
袴は分かるけど、白ティーなんて異世界にあるものなんだなーと感心した。
シェルはもう買った青いオールインワンサロペットコーデでくるくると躍り舞っていた。
そんなに気に入ったのかな?サロペット好きだなーと思いつつ、メリナを探す。
彼女は色ちがいで黒いが、シェルとお揃いだった。
「みてみてーお揃いっ!」
二人が唇と頬ギリギリまで僕に近づいて言ったから「ちょまっ」と焦りながら後ろに下がる。
「お揃いお揃い、似合ってるよ」
まだ焦りながらも二人を褒める。
「いえーい」
二人は手を合わせてジャンプした。また可愛いと思う。
もう腹がなりそうだったから、二人と近くの飲食店を探した。たまには高いところ行ってみようと提案すると、大喜び。
二人が僕の手を引っ張って国の中心、城の方へと向かった。
あそこは高い武器や服、飲食店が沢山並ぶ貴族店ばっかのところだ。
そこの一つのバーリオンという店に連れてかれた。
建物をみて驚くのは久しぶりだ。
まあ、ほぼ日本の大手の会社のビルみたいなものだったからだ。
まさかこれ日本人が設計したとか?と思うこともあったけど、とりあえず店の一階に入った。
そこは一般の人が食事できるコーナー。貴族はもっと上で豪華にもてなされるらしい。
パッと見ファミリーレストラン。
僕らは空いていた席に座り、メニューをみる。
「牛豚の牛部分ステーキ!?」
僕はそれを見た瞬間、驚きで席を立ち上がった。
周りの人たちは僕を不思議そうに見つめたあと、マサハルだと気付いたのか、なぜか盛り上がり始めた。
迷惑だったかと思い、謝ったがそんなの聞こえているのか分からず、サインくれくれと僕らの席に人が集まった。
「ちょっと、なにやってるのよ」
シェルが顔をイラつかせて僕を睨んだ。
目で「すみません」と言ったあと、サインを一人ずつ書いていき、約八分くらいでやっと終わった。
はーとため息をつき、またメニューに目を送る。
さっきの客たちは満足そうに店を出ていった。
それにしても牛豚の牛部分ステージだと?普通にステーキが食べれるってことか?
僕はまた数分メニューとにらめっこしたあと、決めた。
二人はとっくのとうに決まっていたので、定員を呼んだ。
その定員もなんか生き生きとしていて、有名人に会ったところです!みたいな顔をしていた。
注文をすると、秒で届いた。
僕らの話を聞いていたのか、早めに作っていたみたいだ。
「最高傑作です!」
とか店員が張り切っちゃってるし。
それがコトンと机におかれたとたんにその匂いは空気に流されて僕の鼻に入った。
それは懐かしい匂い、完璧なステーキだった。もっと良いグルメもあるかと思ったけど、やっぱりこれだよなー!
ステーキは大きなお皿の中心にちょこんと盛り付けられてあった。
フォークとナイフを取り出し、少し押してみる。
すると、ジュッと音を立てて肉汁がこぼれた。ジューシー!!!
見ているだけでとろけそうだ。
小さな煙が立ち、僕の顔を包んだ。
「うんいいね」
シェルが頼んだのは牛豚の牛部分ローストビーフ。
彼女も牛部分だけの方が美味しいと言っていた。
メリナは生魚の刺身で、ほぼお寿司。ジャパニーズスーシーだよ。
「これ生魚って聞いて気持ち悪いって思ったけど全然美味しいじゃん! プリっとしていて、味もいい!」
そりゃあね。
てか、牛豚の牛部分ステージとかローストビーフとか、寿司とかさ、これほぼ日本じゃん。
まさかここにも日本人が?
でも店員に日本人っぽいひとはいない。作っているひとにいるかもしれない。それか、他に?
上の方にいるかも?
だが、今日は楽しむだけだ。そういうことはまたあとで考えよう。
さて、食べますか。
僕は早速ナイフで細かく分けて、その一つをフォークで運んび、頬張った。
「!?」
それはやっぱり完璧なステーキ!!!
どう考えても日本ステーキだ。
懐かしいけど、少し違うこれは、最上級ということなのだろう。ほっぺが溶け始めた。
「うっま」
何回言っただろう。
同じ言葉を繰り返している。
そして...完食。あっという間に最高のひとときは終わった。
もちろん高かった。三人合わせて二十ゴールド。とんでもない大金だ。
一瞬驚いたが、すぐに落ち着いてお金を払った。
「ありがとうございましたー」
その店員さんは最後まで僕たちを目で追っていた。
どんだけ有名人なんだ僕は。
あの店はまた今度来るとしよう。
◇◆◇
魔界大陸。
「うぇーーーーいいいいいいいいいい」
魔界大陸では各国でどんちゃん騒ぎだった。
「うわっしょいうわっしょいうわっしょいうわっしょい...」
大人数で大きな獄竜の像を持ち上げている。
みんな笑顔で燃えていて、めちゃくちゃにうるさいくらい盛り上がり騒いでいた。
魔界大陸全体で祭が行われたのだ。
「うわっしょいうわっしょいうわっしょいうわっしょい!」
屋台がずらずらと並ぶ大通りを獄竜像が過ぎていく。
屋台は射的に輪投げ、力試し大会、魔力量大会と、THE・祭っていう屋台もあれば魔族がやりそうな屋台もある。
食はほぼ肉。肉だんごとか肉串刺しとか肉もちとか色々アレンジされていた。
祭は多くの人が参加しているため、とても道が狭い。
おまけに獄竜像が通るため、本当に狭い。とにかく狭い。
それでも楽しいのだ。
そんな中、魔王たちは魔王たちで飲み会をしていた。
「ぷふぇーうんめぇ!」
酒を一気飲みしたフレドロスがダンッと酒を机に叩きつける。残った酒がぽよよんと中に浮いた。
今日だけはそれを許しているのか、他の魔王たちは気にしなかった。
実際、みんな楽しんでいたのだ。
「こんなの懐かしいてすね、何千年ぶりでしょうか?」
いつも落ち着いていて、真顔なシャル・ロードも少しの微笑みを浮かべていた。
それを見た他の魔王らは少し驚いてもいた。そりゃ珍しい彼女の笑みを見たら驚く。大魔王でさえ、少し凝視していた。
◇◆◇
神界ベネゼルファ。
ここもまあ神たちで飲み会をしていた。
「いやっふー!」
フレドロスと同じくらい騒いでいた武神ボルカッツは、前の不機嫌な態度は嘘のように上機嫌だった。
「静かにしてください、ボルカッツ」
自然神メイディアン・フォルフェーノがボルカッツを”優しく“注意する。これは空気を読んでいるからだろう。
「たまにはこういうのも良いですね」
創造神ウェイも楽しんでいた。
まずは世界が落ち着いたこと、盛り上がったことを喜んだ。
「かんぱぁーい!」
◇◆◇
エルフ都市「神聖の大樹」
「さあさあさあさあ! 宴じゃ祭りじゃあ!!!」
気の早いおっさんこと国王エルファナは大声を上げて祭の開催を喜んだ。
今回は気の早いのも気にせずに民はとにかく楽しんでいた。ここも屋台が並んでおり、大樹像を大人数で運び、屋台の通りを通りすぎていった。
「わっしょーーーい! わっしょーーーい!」
うるさいくらいに声を合わせるエルフたちはとても生き生きとしている。
「わっしょーーーい! わっしょーーーい!」
◇◆◇
今はどこでも祭、祭、祭。
それはマサハルたちのベルシアス王国も同じだった。
午後。冒険道具や新しいショルダーバッグなどを買い、女二人はアクセサリーを買いに行っていた。
合流した時にはもう日は暮れていた。なのになぜか人が増えていた。
「なんでだろう?」と独り言のように聞いてみたら、アクセサリー店にあったポスターに祭があるって書いてあったよとメリナが教えてくれた。
じゃあ今から祭が始まるのか。
と思った瞬間。
パンパンパァーン!!!
花火が上がったような音がした。いや、花火だ。僕は振り向いた。
そこには上空に浮かぶ光の花が咲いていた! オレンジ、青、緑と色を変色させたあと、消えていった。
「ベルシアス祭! 開催でぇーーーーーーすっ!!!」
男の喜叫声が響く。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
それと同時に各店から一斉に屋台が出てきた。牛豚肉たんご、牛豚肉串刺しや射的に輪投げなどの遊び食事屋台に、腕相撲大会会場が開かれるなど、一気に盛り上りを見せた。探しても金魚すくいみたいのが無かったのは少し気が乗らなかったけど。
突然の出来事に僕らは驚きで固まっていたけど、少しして意識を戻した。
「凄いね!」
二人はそれを見てすぐにいなくなった。勝手に屋台に周りに行ったみたいだ。
僕もどっか寄るかーと歩き出したとたん
「マサハル様、国王がお待ちです」
「?」
あの件か?
行ってみたらやっぱり獄竜のことだった。またお礼をされ、この祭が僕を祝うためのものだとも教えてくれた。
だから、代表して台に上がってほしい。とのことだった。
一言言えば良いんだろう。
「分かりました」と少しめんどくさがりながらも断れる理由もないのでオーケーした。
それから、僕は祭会場の中心部に案内された。
そこには大きな台があり、踊ったり歌ったりしている人がいた。
僕らが来ると、その人たちは一斉に退いてくれて僕らに視線を移した。
そして人が一気に集まる。
国王が「さあ、どうぞ」と言って僕を台の真ん中に突き飛ばした。
「あ、えーと.........楽しんでいますかぁ!!!」
僕は何を言えばいいのか分からなすぎてとりあえず聞いてみた。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
返ってきたのは歓声だった。人々は僕を見て跳び跳ねた。
それを見回したあと、話を続けた。
「この世に獄竜が復活する寸前まで来ていましたが、もう安心です!!!」
何を言っているのか自分でもよく分からなくなっていた。とにかくがむしゃらに叫んだ。
「再封印したのですっ!!!」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!! マーサッハル! マーサッハル!」
さらに歓声。世界中何億という人が一斉に叫んだみたいだった。
我に返った僕は急いで台から下りた。
「素晴らしいですぞっマサハル殿!」
「殿は入らないですよ殿は」
前までオヌシお主ーって言ってたのに殿っすか。まあ世界を救った人に対してはどんなお偉いさんでもそうなるものか。
僕はやれやれと思いつつ、さらに盛り上がった祭会場の人混みを通り抜けていった。
通る度にサインを書いてやっとシェルとメリナと合流できた。
二人は僕の発表良かったと言ってくれた。
彼女たちはなんか棒を加えていて手にはなんかの屋台で貰ったのか景品のネコ人形を持っていた。
「これから他の屋台回るけど?」と言われたけど「踊らないの?」と聞き返したら「踊るぅー」と言って会場中心部向かっていった。
僕もそれについていった。
さっきサインした人たちにすれ違うと少し気まづくなりつつも僕はまっすぐ進む。
「はいはいはいはい!」
そこは人々が平和を喜んでめいっぱい踊っていた。
いつも以上に活気ついた街は人で埋め尽くされ、賑わいの音で埋め尽くされた。
「はいはいはいはい!」
シェルとメリナがそれに合わせて踊り始める。僕はちょっと恥ずかしいし、どうせ注目されるだろうからやめておいた。
その踊りをゆったりと眺める。
いつも、いつまでもこんな日が続いたら世界はどれほど平和だっただろうと思う。
「はいはいはいはい!」
踊りは結構続いた。どんどんどんどん盛り上がりは高まっていき、最後は国が燃えているように見えた。
「はぁーい!」
その合図で踊りはピタリと止まる。
そして人々はばらばらと散っていった。
もう祭は終わりかな?と思ったが、そんなことは無かった。屋台はまだやっており、深夜そして朝までやるらしい。
この祭は明日も続くみたいだ。明日はオーケスタラや舞台、合唱大会など様々なことが行われる。屋台も続くらしい。
そこにシェルとメリナが戻ってきた。
二人は少し疲れた顔を半分、楽しかったという満足げな顔を半分見せた。
「マサハルも踊れば良かったのにっ!」
と手をとって僕を引っ張った。
「見て!」
メリナが空を指して言った。そこには気付かなかったが、また光る花が舞っていた。花火だ。
てか、今思うのも遅いかもしれないけど、この世界でも花火作れたんだな。と思う。
前、モナモナの森で木の枝を使った手持ち花火をやったけど、ここでも出来るのかも?
それとも打ち上げ花火だけ?
どたらにしろ、良いことだね。
僕はその花火が止まるまでじっと眺めた。
気づけば心が熱くなっていた。
しばらく続いた花火は、最後にベルシアスの証の剣の花火が舞ったあと終わった。
もう深夜十二時くらいだろう。
僕は二人を連れて宿に向かった。
部屋は空いてなかったが、貴族用の高い部屋が一部屋空いていたので、そこを選んだ。
案内された部屋は四九七。
廊下もそうだが、扉も豪華だ。
部屋のなかなんか、今までに見たことない部屋だった。
「うわぁ」
シェルとメリナも大喜び。七ゴールドとまたまたくそ高かったけど、まだ全然余ってるんだから大丈夫。
安心して部屋に入った。
そこは埃一つないピカピカに磨かれた床にランタンの組み合わせのシャンデリア、そしてモコモコで高そうな素材のベッドが三つ。
確かに貴族部屋というのが分かった。
前まで僕らが泊まっていた部屋とは比べ物にならない。
しかも広い!
いい匂い!
見たことないけど、誘われている感じでまるでラ○ホだ。
添い寝してる訳じゃないのにまた集落二つな気持ちになった。
「もう眠いから風呂は言って寝るね」
と二人が言ってなんのためらいもなく僕の目の前で服を脱ぎ始めた。
「なっ、なにしてるのっ!?」と僕が止めても二人は何も反応しないでそのまま風呂に行った。
それだけじゃなかった。
「一緒に入る?」
と、濡れてほかほかになったつるつるの体を魅せながら誘ってきたのだ。
「あ、え」
僕はめちゃくちゃ戸惑った。どうした?と心配な気持ちになった。
「世界救ったんだし、これぐらいはさ?ご・ほ・う・び♡」
その一言で僕は落ちた。グサッとピンク色の矢が僕の心に刺さったのを感じた。
急いで脱いで二人が入っていた小さいが豪華な風呂に突っ込んだ。
二人が全裸でさらに魅力的に見えてしまう僕は変態だろう。
だが今はそんなの関係ないのだ。
三人で体を洗いあった。
メリナにあれを揉まれた。
何も気にしなかった。
そして、風呂上がり。寝る時間。
僕はしゃかしゃかと口の中で歯ブラシを回していた。
我に返った。空気が重い。気まづい。二人は普通にしているけど、こんな空気僕には重すぎる。
賢者モードって言うんだっけこれ?
「早く寝よーよ」
二人は浴衣を着ていてさらに魅力的だった。全裸よりも少し透けたりちらっと見えるのが一番良い。
僕はもう誘われているとしか思えなくなり、自我も忘れたようだった。
「今日だけは遊ぼ?」
シェルがそう言った瞬間、僕は思いっきり二人に抱きついた。
そのあとの話は察してもらいたい。
翌日、昼頃に起きたら二人が全裸のまま僕には抱きついていた。僕のアレはまだ興奮したままだった。
次回ものんびり回!お楽しみに!




